第1問

88歩を取りたいのです。
A 88飛 B 66角 C 83角
第2問

両取りですが。
A 54歩 B 47銀打 C 58飛
第3問

ここが急所です。
A 55角 B 26桂 C 35歩
最後は後手番淡路先生の手を考えます。
第4問

35桂は好手のようでしたが。
A 35同角成 B 66角成 C 68角成
20181116今日の一手
7月28日の名南将棋大会から、SさんとSさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
先手の1歩得で竜を作っていますから駒得です。
玉の堅さは後手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は51竜45桂に66角を加えるかどうか。今は角筋を止められています。2枚か3枚です。
後手の攻め駒はありません。
総合すれば先手有利です。
☆ 大局観として
先手は歩得で竜を作ったのですが、41金で殺される形です。移動するところはないので取られそうなのです。
駒損しないで竜を助けるか
代償を得るか
が達成できればまずまずでしょう。後手の44角が消えれば55角で王手飛車になりますね。だから何かありそうな感じのする局面です。
○ すぐに竜を切るならば42竜で
52竜、81竜、21竜ではうまくいきません。一番大きな金を取るものでしょう。42同金に54金
角を逃げれば55角で王手飛車ですね。92飛44金同歩55角44歩までは進むでしょう。そこで64角打
が53桂成(か42角成同飛53桂成)と91角成を見た好手です。54金打91角成同飛同角成45歩
桂と香歩の交換で馬を作りました。たいした得でもない(形勢は互角に近い)ですが、後手玉の囲いが乱れていますね。56香の味が良く、46歩同馬45歩82馬(37馬は25桂を利かされる)44金72飛32金53香成
42成香をねらって先手有利です。
○ 軽い好手は53桂成です。
53同角は55角で優勢。53同銀71竜52飛81竜
これは91香も取れますし、93角成からゆっくり指せば負けがないです。
後手としては53同金として
71竜83飛72竜63飛81竜61飛
香を守るほうが優りますが、飛車と交換しなければ先手有利は間違いないです。
41金がややこしそうですが
41同竜同銀54成桂でも悪くはないです。まあ71竜92飛(83飛は62成桂)81竜53角55角
これも駒損しないで竜を助けた図です。
○ 53桂不成とすれば
41金を防いでいます。後手に選択肢を与えるのですが、71竜83飛72竜~81竜よりも速い手というのはあまりないです。86歩は71竜で無効、56歩には同歩。結局は53同銀か53同金になるのでしょう。
△ 実戦は77桂として
左桂も攻め駒に使います。41金同竜同銀65桂
53桂左成を受けられないので86歩同歩同飛53桂左成・・・という進行は互角です。
△ 56歩とすれば角を使えます。
56同歩ならば44角同歩71角。
これは簡単に勝てそうです。
やはり後手は41金で
41同竜同銀55角同角同歩
駒損なのですが、後手は歩切れです。86歩にも54歩が効いて(王手飛車ねらい)44角86歩99角成53歩成86飛87歩83飛51金
と金は金か銀と交換できるでしょう。すると飛香と金銀の交換くらい。61角もあるので先手が指せそうです。
○ じっと77角としておいて
41金同竜同銀53桂成
33角54成桂42銀55成桂
飛と金歩歩の交換で好位置に成桂があります。駒損ではありません。飛車を打ち込まれても捕獲できるので先手有利です。45歩~44歩をねらいます。
× 77銀だと
86歩のほうは受けているのですが、41金同竜同銀53桂成69飛
88金ではばからしいので、打たなければ駒損になります。
☆ まとめ
駒損しないで竜を助けるならば53桂成あるいは53桂不成という手段がありました。形勢有利の時は何か手があるものです。
代償を得るならば、77角が落ち着いた手で、飛車を渡した後のことを考えています。金+成桂ならば竜を失ってもまだまだ指せます。
56歩だと駒損なのですが、歩を突き出していって と金ができます。実現するのが少し先ですが(その分読まねばならない)、成桂よりも と金のほうが良いです(が後手にも手段が生じています)。
ここでの指し手によって先の展開が変わってしまうのですが、もともとは先手有利でしたから何か手はあるはず。
軽い好手(53桂成)を学ぶのも良いですし、成桂を作って悪くない(77角)という大局観を学ぶのもよいでしょう。