名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
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SS2-13 32飛戦法(10)

2024-08-22 | 基本定跡の研究

初手から76歩32飛に96歩94歩

9筋の突き合いの工夫、続きです。26歩62玉25歩34歩

22角成同銀65角74角

74同角同歩に88銀、そこで後手は33銀ではなくて35歩の工夫です。

75歩同歩65角には34角

角を成りあって評価値は0近辺の互角です。
また

24歩同歩同飛には36歩 (同歩には15角なので) 48銀33角

両取りがかかるので2筋も受かっています。

なので

ここで先手は78金と備えてみます。72銀に24歩同歩同飛36歩

33角の両取りの筋は消えているけれど、36同歩にはもちろん王手飛車があります。48銀37歩成同銀36歩48銀

長岡先生は直接37角はだめだというのですが、37同桂同歩成同銀同飛成55角28竜同角73桂

この図の評価値は-120の後手ペース。後手はこれを選んでも良いです。

推奨されているのは55角で先手は18飛と受けます。

解説されている88角成同金27銀82角は

先手優勢というのですが、まだ評価値は+190なので先手良しというくらい。

それよりも

ここは37歩成同桂同飛成同銀同角成

この図の評価値は-91で後手ペースでしょうか。

もっとさかのぼって、先手は飛を27に引いておけば

評価値は+81で先手の得は残っています。

なので後手は23歩を打たずに

73角28歩31金

38金33銀26飛22飛同飛成同銀

この図の評価値は0近辺の互角です。先手としては面白くないでしょう。

もう一つ戻って

先手は何もせずに、48銀72銀68玉

玉を囲っておくのも作戦です。この図の評価値は+112。後手は34飛に55角があるので、升田式石田流にはしにくいです。でも1手得だから悪いわけでもない、という図です。

 

コメント
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