初手から76歩32飛に96歩94歩
9筋の突き合いの工夫、続きです。26歩62玉25歩34歩
22角成同銀65角74角
74同角同歩に88銀、そこで後手は33銀ではなくて35歩の工夫です。
75歩同歩65角には34角
角を成りあって評価値は0近辺の互角です。
また
24歩同歩同飛には36歩 (同歩には15角なので) 48銀33角
両取りがかかるので2筋も受かっています。
なので
ここで先手は78金と備えてみます。72銀に24歩同歩同飛36歩
33角の両取りの筋は消えているけれど、36同歩にはもちろん王手飛車があります。48銀37歩成同銀36歩48銀
長岡先生は直接37角はだめだというのですが、37同桂同歩成同銀同飛成55角28竜同角73桂
この図の評価値は-120の後手ペース。後手はこれを選んでも良いです。
推奨されているのは55角で先手は18飛と受けます。
解説されている88角成同金27銀82角は
先手優勢というのですが、まだ評価値は+190なので先手良しというくらい。
それよりも
ここは37歩成同桂同飛成同銀同角成
この図の評価値は-91で後手ペースでしょうか。
もっとさかのぼって、先手は飛を27に引いておけば
評価値は+81で先手の得は残っています。
なので後手は23歩を打たずに
73角28歩31金
38金33銀26飛22飛同飛成同銀
この図の評価値は0近辺の互角です。先手としては面白くないでしょう。
もう一つ戻って
先手は何もせずに、48銀72銀68玉
玉を囲っておくのも作戦です。この図の評価値は+112。後手は34飛に55角があるので、升田式石田流にはしにくいです。でも1手得だから悪いわけでもない、という図です。