名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
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SS2-13 32飛戦法(11)

2024-08-23 | 基本定跡の研究

初手から76歩32飛に96歩94歩

9筋の突き合いの工夫、もっと続きがあります。26歩62玉25歩34歩

22角成同銀65角74角

43角成を選んで、47角成48飛

46歩47飛同歩成65角42飛同馬同金47角

という手順で進むのでしたね。ここで33角が好手で後手良しだとしていたのですが、端の突き合いがあると話は変わります。97香

香を逃げる手があるのです。「丸山ワクチン」でも出てくる手筋です。99角成78銀72玉 (72銀はちょっと危ない) 58金右33馬

長岡先生は難解だと書いてあります。AIによると、95歩同歩92歩同香91飛93飛 (ここまでの手順は58金右33馬とする前の形で本にも書いてある) 94歩

94同飛83角成同玉81飛成82歩77銀96歩86銀

先手は駒損で強攻し、後手がそれをしのげるかという戦いで、評価値はわずかにプラスかというところです。

(ここまで速足だったのは) さてそれよりも

AIによると、99角成とするよりも99飛78銀88馬のほうが

厳しい攻めです。この図の評価値は-252の後手良し。少し変化を書くと、(65角成には89馬同銀同飛成のほうが良いようです。) 83角成には98飛成48飛33銀65馬78馬

78同金89竜68玉88銀75馬27桂

これで香を取って77香というねらいです。

また途中で

78同飛のほうは、89竜21馬47桂

68玉39桂成同金88銀

香取りと77銀打を見るという感じです。調べれば他の変化もあるのですが、この図を知っていれば

馬を作られるだけでは済まないとわかりますから、先手が選ぶべき変化ではないとわかるでしょう。

 

コメント
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