初手から76歩32飛に96歩94歩
9筋の突き合いの工夫、もっと続きがあります。26歩62玉25歩34歩
22角成同銀65角74角
43角成を選んで、47角成48飛
46歩47飛同歩成65角42飛同馬同金47角
という手順で進むのでしたね。ここで33角が好手で後手良しだとしていたのですが、端の突き合いがあると話は変わります。97香
香を逃げる手があるのです。「丸山ワクチン」でも出てくる手筋です。99角成78銀72玉 (72銀はちょっと危ない) 58金右33馬
長岡先生は難解だと書いてあります。AIによると、95歩同歩92歩同香91飛93飛 (ここまでの手順は58金右33馬とする前の形で本にも書いてある) 94歩
94同飛83角成同玉81飛成82歩77銀96歩86銀
先手は駒損で強攻し、後手がそれをしのげるかという戦いで、評価値はわずかにプラスかというところです。
(ここまで速足だったのは) さてそれよりも
AIによると、99角成とするよりも99飛78銀88馬のほうが
厳しい攻めです。この図の評価値は-252の後手良し。少し変化を書くと、(65角成には89馬同銀同飛成のほうが良いようです。) 83角成には98飛成48飛33銀65馬78馬
78同金89竜68玉88銀75馬27桂
これで香を取って77香というねらいです。
また途中で
78同飛のほうは、89竜21馬47桂
68玉39桂成同金88銀
香取りと77銀打を見るという感じです。調べれば他の変化もあるのですが、この図を知っていれば
馬を作られるだけでは済まないとわかりますから、先手が選ぶべき変化ではないとわかるでしょう。