📖『方丈記』鴨 長明作 ~ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。 よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人と栖と、またかくのごとし~で始まり ~時に建暦の二年、弥生のつごもりごろ、桑門の蓮胤、外山の庵にしてこれを記す~で終わっています。 下賀茂神社の境内にある河合神社に「方丈庵」が再現されていましたが、今は移設作業中だそうです。
糺の森、何処に移設なのか・・・誰か教えてぇ~~~
📖『徒然草』吉田 兼好作 ~つれづれなるままに、日暮らし、硯にむかひて、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ~と書き出し・・・最終段では、“八つになりし時、父に問ひて言はく、「仏は如何なるものにか候ふらん」といふ。
父が言はく、「仏には人のなりぬるなり」と。又問ふ、「人は何として仏には成り候ふやらん」と。 父又、「仏の教へによりてなるなり」と答ふ。又問ふ、「教へ候ひける仏をば、なにが教え候ひける」と。又答ふ、「それも又、さきの仏の教へによりて成り給ふなり」と。 又問ふ、「その教へ始め候ひける第一の仏は、如何なる仏にか候ひける」といふ時、父、「空よりやふりけん、土よりやわきけん」といひて、笑ふ。「問ひつめられて、え答へずなり侍りつ」と、諸人に語りて興じき~で終わっているのは、自分の心もその時の父と同じだと思ったのではないか???と
両方に共通するのは「無常」というものかも知れません。 人はこの世に生を受けた瞬間から死へと向かっていることをあらためて感じたものでした。 だからこそ、一日一日を大切に!と言うことでしょう📿📿📿 人間って何にも成長していないなぁ~ これらが書かれた時代より酷くなっているかもしれません(悲しいけど・・・) 様々な情報発信機能によって???・・・使うのは人間ですから、反省、反省・・・
『貧乏物語』河上 肇著
こちらは1917年に出版されたもので、文体は少し読み辛いものでしたが・・・ つまり貧乏は「食べられない!」人がいるってこと、って言うこと? 「衣食足りて礼節を知る」という諺がありますが・・・ 近頃は、衣食足りていても礼節を知らない人をお見受けすることもあって、心の貧乏が気になります。 心豊かに生きたいものです。