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鶴林寺の脇から右下に山を下りる道が続いています。太龍寺に向かう遍路道です。道しるべによると約6.68kmあります。まずは焼山寺を下りたときのような結構な下りの坂道。階段は膝にきますね。
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一旦道路に出て、また、下り。途中、犬を連れたお遍路さんと、足が痛いと休憩していた若いお遍路さんに会いました。私達みたいに休みの日に回っているのではなく、一挙に歩いているようで、大変だと思います。抜きつ抜かれつしながら、山を下りました。
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水井休憩所 水井橋
山を下りきったところで、民家で気になる箱を発見。実は徳島の山などでよく見かける約30cm四方の木の箱なんですが、なんだろう?と思っていました。家のおじさんがご苦労様、と声をかけてくれたので、聞いてみると蜂蜜をとる蜂の巣でした。(^_^;)でも、この頃では商売も厳しいとのこと。いずこも大変ですね。
目の前に横たわる那賀川のほとりに休憩所がありました。眺めもいいし、ここでお昼ご飯。膝が完全に笑ってしまっていて、もう一山登るかと思うと不安でした・・・
水井橋は欄干が低く、水面までの距離は結構あるので、なかなかスリリングでした。
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丁石 若杉山遺跡
舟形の石にお地蔵さんと「二丁目」などの丁数が刻んである物が、山道の所々にありました。だいたい1kmの距離につき、一丁ずつ減っていく・・・なんだろう、と調べてみると「丁石」というそうで、お寺まで後どのくらいなのか、教えてくれているそうです。(だいたい1丁109mくらい)鶴林寺の参道には室町時代のものがあったそうで、疲れきっていたので、どれであったのか思い出せません・・・・
山道に入ってから川沿いの緩やかな登りの道を進んでいきました。鶴林寺に比べ、楽じゃない♪と、調子よく歩いていたんですが、そんなはず無いと言うことが後で分かります・・・道は川沿いということもあり、蛇嫌いの夫は落ち着かない様子。でっかいみみずも蛇に見えるらしく、騒いでいました。(^_^;
そんな道中、ふと、嫌な予感のする物体が道の真ん中に見える・・・私が一番苦手な、鮮やかな緑の見たこともないようなでっかい芋虫が!!!
声も出せず、走って逃げる私に蛇だと勘違いした夫が慌ててついてきました。(^_^;)
山に入ってから、太龍寺まで約3.5kmなんですが、だいたい真ん中くらいのところに若杉山遺跡というところがありました。ちょうど休憩出来るように椅子などがあったのですが、水銀鉱石の丹砂採掘遺跡だそうです。丹砂は赤色で古くから土器などに塗られていたそうです。知らないことが多くておもしろいですね。
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やっぱり坂道・・・ 二つめの山門
楽な道で終わるはずがないのが、山の上のお寺さん・・・あと、1.67kmという道しるべとともに急坂の山道がはじまりました。山道ってなんであんなに距離が進まないのでしょう・・・丁石を一つずつ数えているとなんだか丁数が増えていく!!どうもここの丁石は逆になっていたようです。
やっとの思いでぜいぜいしながらコンクリートで固めた道に出ました。あと少しか?!と見上げると(ほんとにここの傾斜は見上げるほどきつかったのです。)まだまだ上が見えない・・・杖にすがるように這い登っていると、転げるように下りてくるお遍路さんが「もう少しよ。頑張って。」と声をかけて、下に続くコンクリートの道を下りていきました。ここのお寺さんは駐車場が2km下にあり、そこからは車で来た人もこの急坂を歩かなければならないのです。とても無理!という方はロープウェイで山の下から行けるので、安心です。(大人往復2400円です)
やっとで、神々しいひとつめの山門が見えました。清々しい気持ちです。頭を下げて山門をくぐるとまだ上が・・・二つめの山門までは、石の階段。もう余力が残ってない私は一歩ずつ休み休み登りました。
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大師堂
到着しました。龍の絵が描いてある天井の建物を通り過ぎ、進むと右手にりっぱな建物が!さぁ、お参り、とお参りしてふと見ると大師堂と書いてある。本堂と間違えました。ここのお寺さんはとても広くて、左手奥にある本堂が見えませんでした。
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本堂 お手水舎
本堂は周りが改築中でした。そこから下に真っ直ぐ伸びる階段の先にはロープウェイの駅がありました。降りてみると、龍の頭がふたつあるお手水舎があり、こちらが正面という感じがします。周りには見事な大杉が並んでいました。
ロープウェイの駅にはお土産が売っていて、中に入るとキノコ茶を振る舞ってくれました。おいしかったので、お土産に購入♪600円でした。
お店の方に、お大師様が修行したとされる南舎心ヶ嶽山頂がそこから見えると教えてもらい、そこに座している空海像を探したのですが、今ひとつ分かりませんでした。ここから歩いて20分だそうなので、次回ロープウェイで来た時に、行ってみたいと思います。
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ロープウェイ 下にロープウェイ駅が・・
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龍天井
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