フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

TIFでのスマイレージについてもう少し書いてみる

2014-08-30 18:49:50 | ハロプロ(スマ アン)

 今月の上旬から何回にも渡ってTIF2014のレポートを書いてきましたが、その一回目はスマイレージでした。というのもスマイレージを最初に観たからですが、正直言ってインパクトというか印象はあまり残らないものでした。期待が大きすぎてしまったこと。それに対してメンバーはこのステージを通常営業的にこなしていたことのギャップ。それが理由かなと思います。
 それをどういう風に感想として書くか考えましたが、結局他の出演者とは違った書き方にして、こちらの思いを汲んでもらおう。そんな風に考えて記事を書きました。
「TIF2014 スマイレージを観た感想記事」

 しかし、もう少し突っ込んで書いてみよう。そう思い今回改めてスマイレージのTIFでのパフォーマンスについて書いてみることにしました。

 そんな気持ちになったのは、先日行なわれた新曲のリリースイベントを観た人が「ステージから伝わるものが何もなかった」という感想をツイッター上で書いているのを見たのがきっかけでした。その感想を書いた人は普段は厳しい感想を書く人ではなく、ハロプロヲタではないけれど、最近スマイレージが評判いいので興味を持って足を運んだようでした。そういう動機ですから、開演前のツイートでは楽しみにしている気分を綴っていました。
 ここで気になったのは、そういう「ハロプロのヲタではない人が観た今のハロプロ」という部分であります。勿論、百人居たら百通りの感想が生まれるとして、もう少し基本的な部分、つまり「面白いか面白くないか」という部分については、自信を持って「どうです面白いでしょう?」とは私もオススメ出来るかというと自信はありません。今のハロプロ、今のスマイレージは、好意的な目線を持って観るか、個人的に気に入っているメンバーがいるか、そういう見方を持っていない人だと必ずしも「楽しかった」とはならないような気がします。 

スマイレージ『嗚呼 すすきの』 (S/mileage[Oh Susukino]) (Promotion edit)


 素晴らしいステージとは何を指すのか?どういうステージが心に何かを伝えてくれるのか?そこは嗜好の問題になってきますが、前述の感想を呟いた人曰く「歌は上手いと確かに思ったけれど、会場を熱くしようというものがメンバーから感じられなかった」という事だそうです。熱いというのは、観客が盛り上がって騒いでいる様ではなく、観ていて胸が熱くなるような気持ちにさせてくれるかどうかという意味だそうです。勿論、その日のイベントもヲタの皆さんはいつもと変わりなく盛り上げていたそうです。

 この意見は決してスマイレージを非難しているものではなく、思い入れを持たない人が観た場合の率直な感想であり、そう思わせてしまうものという部分に自分も少なからず納得させられる意見だったのでした。
 それは、まさに私がTIFで感じた心配と同質のもので、TIFで似た気分に陥ったという事実があるのです。TIFでのスマイレージは普通に上手かった。よく歌声も伸びていて、野外のステージというハンデをものともせず、後ろの方まで歌を堪能させてくれるステージだったのです。
 でも、TIFという色んなアイドルが出るフェスティバルにトップバッターとして出るという役目を考えたら、そのステージングには特別感は感じられませんでした。特に気負いもなく、特別なコメントもなく、新曲の宣伝だけして帰っていった。そんな風なステージだったのです。これは実に勿体無い。スマイレージの力量を考えたら、朝イチから会場を熱気に包む事は可能だったし、「私達がこのフェスティバルに火をつける!」くらいの意気込みで盛り上げてくれる事も出来たと思います。でも、そうはならなかった。普通に上手いステージを披露し、一部は盛り上がり、時間が来たら去っていった。そんな印象であります。

 これは本人達の問題というよりは、もっといろんな要素が絡んでいるようにも思えています。セットリストの組み方などを見ても、新規開拓という使命がそこになかったように見えるからです。新曲の宣伝のために新曲を披露するのはもっともだけれど、朝イチでヲタもまだエンジンがかかっていない状況で果たしてそれでいいのか?そういう事を関係者は検討したのだろうか?充分検討した上でのセットリストであるのだとしたら、TIFでのセットリストの選曲理由が気になります。

 新曲イベントは、スケジュールが結構ハードでメンバーも消耗していると聞いています。それが上に書いた非ハロヲタさんのような感想につながってしまったとも思いますが、そういうスケジュールにしている点も含めて、オープンスペースのイベントは一見さんも観ているという可能性、そういう一見さんの心を掴もうという意識、そういうものを関係者の方がどのくらい考えているのか気になります。そんな事をTIFのステージを観てからずっと考えています。


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松浦亜弥と田村芽実

2014-08-27 19:17:29 | ハロプロ(スマ アン)

  舞台やライブで魅せる田村めいめいの歌唱力について、最近あちこちで好意的な意見を見かけます。スマイレージだとグループという枠の中で収まらなくてはいけないのと、曲の世界観に合わせた表現というものが要求されるので、それほど強烈な歌唱力は感じていなかったのですが、ソロで歌っているとわかりやすい。ということで参考動画を。

田村芽実(スマイレージ)  オシャレ!

 先日、ネットでこの動画を絶賛しているスレッドを発見しまして、なるほど良い声だなあと感心しながら見ていました。めいめいの声はもうちょっとロリっぽいイメージで、まだ少しその面影は残っていますが、最近は声に張りが出てきたのではないでしょうか?これが舞台での経験が活かされての結果ならば、舞台活動がちゃんと本業に結びついているという訳ですね。発声などで良い指導を受けたのでしょう。
 本人も夢、というか目標は「ミュージカル女優になること」と言っているので、この方向での成長はプラスになっている。現在のアイドルシーンはイベント本数が増えているから日々が多忙で、どうしても自分の向かっていきたい方向性を見失いがちになりそうで、そこが怖いところでありますが、めいめいに関してはこのまま順調に成長してほしいし、しっかりと自分を見つめて磨いていってほしいなと期待しています。アイドル活動の先にあるものに大きな夢を抱けないと、この業界も現実的な話ばかりで夢のない世界になってしまいますから。

 そういう訳で、最近とても田村めいめいが気になり始め注目している次第です。では、この動画の曲の元の歌を歌っていた「あの人」はどうだったのか?という検証をしたくなります。「あの人」こと松浦亜弥さんもデビュー当時から天才っぷりを発揮していた人です。

松浦亜弥 - オシャレ!


 この動画は松浦さんが16歳の時のもので、松浦さんにとって初のツアーでありました。この年の春に赤坂ブリッツで行なわれたファーストライブでも、初めて単独ライブをやるアイドルとは思えないほどの完成度を見せてくれた松浦さんですが、ツアーでも堂々としたパフォーマンスを披露して非情に面白いコンサートになっていました。この動画でも、その辺りの凄さは窺えるのではないでしょうか。
 松浦さんについて語られる時、よく言われるのが彼女の持っていたアイドルスキルの高さと表現力ですが、私は当時からそういった高いアイドル性よりも「歌唱力」に注目していました。多忙などを理由に喉や体を壊して、やがてアイドル的なポップシンガーとしてはしぼんでいく訳ですが、デビュー年の2001年から2003年あたりまでの伸びやかな歌声は、まさにアイドルシンガーとしての天才でありました。
 その後、喉を壊しても歌唱の方向性を変えて、違うアプローチから歌唱力シンガーになった努力も含め、やはり松浦亜弥は凄い歌手であり、ハロプロ史上最高の歌手でもあったと私は思っています。そう感じるのも、デビュー当時から松浦さんは様々なタイプの楽曲を歌い、歌いこなしてきた。曲を提供しているつんくPが「この子なら歌いこなせる」と、いろんな曲調を歌わせて、松浦さんがそれに応えてきた結果が、幅広いジャンルを歌える凄い人という印象として残ったのが理由であります。

 そんな松浦さんの持ち歌を歌っためいめいですが、めいめいがブログで語ったところによれば、この選曲はつんくPによるものだそうです。つんくPも、めいめいの歌唱力を高く評価しているからこそ、松浦さんの名曲を歌わせたのでしょう。この曲は歌うのが容易ではなく、めいめいも歌いこなしているという訳ではないですが、上手い子だからこそ試練を与えるという意味があるのでしょう。今後も難易度が高く、いろんなタイプの曲にチャレンジしていってほしいものです。

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TIF2014 「スマイレージ」 ~朝、笑顔の庭で~

2014-08-05 23:50:00 | ハロプロ(スマ アン)

8月2日 (土) 晴れ
 8月になって暑さが帰ってきた。朝からくらくらするような夏空の下で自然に早歩きになっている。ゆりかもめのテレコムセンター駅の階段を子供のような気分で下りていき、子供のような気分で芝生の広場を歩く。

 138組の出演者のトップでスマイレージがステージに立った。SMILE GARDENという名前の芝生広場のステージに。
 ハロプロコンサートと日程が被っているので朝一番の登場になったのだ。アイドルは多忙で大変だ。一曲目は「ドットビキニ」。夏を意識した選曲に脱帽。二曲目に「ショートカット」を待ってくるあたり、ちゃんとアイドルフェスティバルを意識した選曲だなと感じる。もちろん新曲の宣伝もしないといけないから、二曲続けて最新シングルから披露。この日初めてこの曲を聴いた人も多いだろうけれど、現在のスマイレージも感じ取ってもらわないといけない。圧倒的な歌とダンスで新しいファンを増やす事も大切。初めてスマイレージを生で観る人にアピールしていかないといけない。
 そして、最後に「夢見る15歳」を持ってくるあたり、ちゃんとコアヲタではない人の事も考慮しているのだと嬉しくなる。


8月2日 (土) ハレ
 なんだかんだとあまり熟睡出来ないままお台場に向かう。今年のTIFは三年ぶりにハロプロの人が出演する。しかも、それが全体のトップを切って歌うのだから、すでにゆりかもめの車内から気が気でない。
 会場のフジテレビ湾岸スタジオの前に着くとリストバンドの交換も後回しにしてステージの始まるのを待った。この待つ時間が待ち遠しく長い。

 スマイレージは思っていたよりあっさり登場してきた。客席は、盛り上がっている一団もいるが、あれはスマヲタだろう。多くは長い一日の始まりだけに様子見なのか、必要以上には弾けず、流れてくる曲に耳を傾けている。もしかすると、曲そのものを知らない人が多いのかもしれない。そう考えると、一曲目はスマイレージで一番知名度があるナンバー「夢見る15歳」が良かったかもしれない。ハロプロのスタッフが思っているよりも実はハロプロ曲の知名度は高くないのかもしれない。
 そこに追い打ちをかけるように、最新シングルから二曲。朝一番で聴く曲、フェスのオープニングで歌う曲としては正直言って適していない印象。実際、客席のリアクションからも困惑が覗える。
 祭りの高揚感がすっかり鎮火した頃、ようやくスマイレージで一番知名度があるナンバーが来た。客席が元気になった。フェスは一種の名刺交換会。「これがスマイレージです」というセットリストでも良かったのでは?と思う。スマヲタではない人が多数観るから最新曲の宣伝をしなくてはいけないなんて考えがあったとしたら、ちょっとそれは違うんじゃない?と思いながら、よく通る歌声にハロプロの確かさを感じつつ首を傾げた。

 メンバーは平常営業。特にTIFだからという気負いはない感じで、そこを「さすがハロプロの余裕」と見るか、「新規ファン開拓のために、もう少し気持ちを盛り上げてステージに立つべき」と見るかは、意見が分かれそうではある。会場の反応を見る限りでは後者かなというのが個人的感想。


スマイレージ『地球は今日も愛を育む』 (S/mileage[Earth helps grow love again today]) (Promotion edit)

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「過去記事を振り返る」 ~スマイレージはがんばってもええねんで~

2014-07-30 22:43:43 | ハロプロ(スマ アン)

 この記事の元記事は2010年7月30日(ちょうど四年前)に発表されました。
※元記事URL
http://blog.goo.ne.jp/seasonz/e/cf45d695ea7fc6567e8b4ae90c67b87b



 スマイレージの新曲が発売されました。いくつかの問題を抱えたまま、その問題に対する答えがハッキリしないまま。

 スマイレージがミニモニ。みたいな歌を歌う。

 
まあ、一つの方向性としてはアリ。ただ、新人アイドルにとって非常に重要と言われるセカンドシングルでこれを持ってきた意味。セカンドシングルというのが新人のカラーを印象づける大事なシングルである事は、アイドルポップスに詳しいであろうプロデューサーは知っている筈だと思うのですが。

 スマイレージが超ミニスカートで足を上げたりしながら歌う意味。まったく理解不能。

 このミニスカパ○チラ作戦(というのは大げさか)を決めたスタッフ会議ってどんなものだったのか?こんな感じ?
 「AKBの人気を分析した結果、スカートをひらりさせるのが有効と分析結果が出ました」
 「よしっ、じゃあスマイレージもスカートひらりで行こう」
 まさか、本当にこんな理由ではないですよね。

 スマイレージは今回からキャラアニでも販売を始めた。その効果は出ていないようだ。
http://www.chara-ani.com/details.aspx?prdid=B10700305

 キャラアニは、AKBが個別握手会用CDを販売してもらっているネット通販サイトです。
  スマイレージは四人しかいないから個別握手はあまり意味がなく、特典はトレカです。だからなのか、キャラアニでの販売があまりプラスになっていない。有効活用されていない訳ですね。まあ、あまりにも「握手握手」と握手会ばかり開催されるのは正直萎えます。(AKBやアイドリング!!!がたくさん握手会を やっているからと言って、ハロプロも真似をする必要はない)
 しかし、そう言いながらもやはり重要なセカンドシングルなだけに、多少は無茶な売り方をしても良かったのかもしれません。


 スマイレージの新曲の売上が今ひとつというのは、まあ簡単に言ってまだ固定ファンが少ないという事なのでしょう。ハロプロの他のメンバー のヲタが、デビューご祝儀買いをしたケースがそれなりにありそうなデビューシングル。セカンドシングルはその辺りの減少分も見越して、多少は売上アップ大 作戦を実行すべきだったのかもしれません。
 事務所が考えたその作戦が、ミニモニ。にスカートひらりなのだとしたら、あまりにも現状が見えていない。ニーズを読めていないと言わざるを得ません。固定ファンを増やさないといけない時期に、スカートひらりをやってファンではない人達を遠ざけてどうするんだ?そう言いたいです。

 スマイレージはもっと正攻法で売るべき。正攻法ではインパクトが弱いなら、その分は徹底的なメディア露出を行 なうべき。他ヲタが「スマイレージばかりゴリ推しするな」と反発するのを怖がっていては新人の売り出しは出来ません。新人はどんどんメディア展開するのは 当たり前。

 でも、ひとつ言いたいのは、ミニモニ。やスカートひらりを必要以上に叩くのも見当違いという事です。今のハロプロはおかしい なと思う事がいくつもありますが、どうもネット上で掲示板やらブログやらを見ていると、感情的に叩いている人も目立ちます。「ハロプロの今を叩く」事が目的、つまり批判をする事が目的な人が少なくない。
 今回のスマイレージの曲は「いかにも」な曲だけに、叩きやすい格好になってしまった。そんな気もします。スマイレージを応援している人が「これは違う」と嘆き怒っているのなら理解しますが、そうではないのに叩いている人は、ではどうすればいいのか を示してもらいたいものです。

 オマエはどうなのだ? そう言われそうですが、自分はセカンドシングルは明るく疾走感のあるロックンロールっぽい曲で、衣装は'60年代アメリカンな感じ(ゴロッキーズの番組用衣装みたいなイメージ)を見たかったです。
 スマイレージは美脚が売りだそうなので、スカートは短くても良いです。そのイメージで思い浮かべると、事務所の先輩森高千里さんの「17歳」の衣装みたくなりますね(苦笑)。そのうち、スマイレージがカバーしそうです。

 17歳 森高千里
http://www.youtube.com/watch?v=H_HBH7ViciU


 <2014年の追記>

 スマイレージについて書いていた過去の記事を見返していて、この記事は割と批判的な内容であるため、特異な印象を受けて手が止まった。奇しくも書いたのはちょうど四年前なのであった。
 何をこんなにムキになっているのかと振り返れば、この時期は数年続いた「ハロプロvsAKB48」という闘いに事実上のピリオドが打たれ、しかも他勢力ものし上がってきて、もはやハロプロは「特別なアイドル」ではなくなってしまった年なのでした。ここでいう「闘い」とか「特別」とはあくまで人気とか業界に於ける存在感という意味でです。活動内容の濃さは別です。

 そういう事もあって、筆者である私もピリピリしていたのでしょう。その6年前、つまり今から10年前はピリリしていたのですけどね。

 この年の夏、TIFの第一回目が開催されて、アイドルの群雄割拠の時代が始まった。あらゆる業界を味方につけて遠い所から声を上げているAKB48は別な存在であるとして、ハロプロが立っていた位置に他の事務所のアイドルが勢いよく走りこんできた夏でありました。そのきっかけとなったのは、この年の5月末にオンエアされたMJアイドル特集回だったようにも思います。
 この放送ではハロプロからモーニング娘。とスマイレージが出演。どちらも楽曲は今となっては高い評価を得ている曲を歌ったにも関わらず、娘。は華で48に劣り、スマはインパクトでももクロに持っていかれました。そうです。ももクロのファンを増やすきっかけになった放送でもありました。

 ももクロはTIFの第一回目にも出演。ホスト役としてイベントを盛り上げ人気的には出演者の中で一番人気と思われていたアイドリング!!!以上に、ももクロは観る者にインパクトを与え、話題をさらっていきました。私は「スマイレージも、ハロコンをその日に限り欠場してでも出演するべきだった」と思ったものでした。ももクロが頑張ってファンを増やして帰っていったこのイベント、スマイレージも出ていれば…。MJに続く「ももクロとのライバルストーリー第二章」みたいなものを期待していたのでしょう。

 そんな事を思うように、スマイレージはデビュー当時からハロプロだけでなく外にも向けた活動をしていたグループで、TIFの開催されたあとニッポン放送主催で行なわれたアイドルフェスには出演。ここで、ももクロと競演しています。
http://www.1242.com/info/idol-summer10/

 当ブログの感想記事は、こちらです。

 そんな外向き部隊スマイレージが遂にTIFに出演する。出演といっても、ハロプロコンサートがその日にあるため、朝イチに野外ステージで1組目として出演するのみという特殊な形ですが、ようやくという気分です。年月は経過してしまい、もはや新人でもなく、フレッシュさを売りにしているグループとも言いがたいけれど、あの夏に置き忘れてきた何かを、当時とはメンバー構成も変わったスマイレージは拾いに行くのだと思っています。
 このTIF出演で人気面で大きな影響が出るのかどうかはわからないし、そういうメリットを期待しての出演でもないと思うけれど、武道館公演も無事に終わり、グループが原点を見つめ直して、それを糧にパワーアップしていくシーズンなのかもしれません。

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武道館に届いたゆうかりんの花束

2014-07-28 23:50:04 | ハロプロ(スマ アン)

J=J新曲Dance Shot初公開!Weekly Smile武道館、鞘師ヘアアレンジ MC:田村芽実・宮崎由加【ハロ!ステ#76】


 この動画の12分過ぎくらいからスマイレージの武道館の映像なのですが、楽屋入りしたメンバーを待ち受けていたのは、テーブルの上に置かれた花束と手紙。差出人は前田憂佳さんであります。
 それに対しての各メンバーの反応が興味深い。二期メンバーは素直に喜びテンションが上がる。しかし、彼女と喜びも苦しみも共有してきた一期メンバーの二人は複雑な表情を浮かべる。そっと心にしまうように手紙を閉じるメンバー。どうリアクションしてよいのか戸惑いの表情を隠さないメンバー。二人とも、嬉しくないというわけではなく、彼女に対する想いはそれだけ重いというものなのかもしれません。軽いものではないから、映像向けな笑顔やコメントも出来ないくらい、それだけ大切な思い出なのかなと思いながら見ました。

 だからこそ、前田さんは簡単にステージには上がってはいけないのだろうし、それがスマイレージであり、それがアイドルなんだと私は思っています。

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「ええか!?」は「ええで」

2013-12-25 19:56:47 | ハロプロ(スマ アン)

S/mileage 『ええか!?』 (Dance Shot ver.) (歌詞 Romaji Lyrics)


 スマイレージの新曲「ええか!?」が自己最高順位三位になったと聞き、別段いつもよりリリースイベントを強化したわけでもないのに、これは目出度い事と嬉しく思いました。正直、スマイレージはハロの他のグループと比べても少し話題性に乏しく、そのあたりを不憫に思っているのですが、メンバーは前向きだし、この一年くらいで随分とステージングも成長したともっぱらの噂。来年は是非ともスマイレージのライブに行きたいと思っています。

 アイドルは応援している人に元気を与える存在であるというのが基本と考えていますが、アイドルだって人間だから時には暗い気分の時もあるし、身の回りやグループにネガティブな事が起これば気持ちも沈んでしまいたくなることでしょう。スマイレージのメンバーは若くして、そういう葛藤と戦ってきて、その心の内に潜んだ想いは一期と二期では違うでしょうけれど、結果的にはグループを上げていくうえで悩みがエネルギーになったのではないか?と思えるのは贔屓目でしょうか。
 そう思えるのは、二期メンバーがホント顔つきがオトナになったと感じるからであります。自覚が生まれたのか、頑張れば目立てるグループの空気がそうさせるのか、二期の四人はこの二年でだいぶ良い方向に変わったなと感じています。
 アイドルを応援していく醍醐味として、山あり谷ありの日々を通じてメンバーが成長していくというものを見ていくという面白さがあり、ハロプロの場合、オーディションで新人を採る時にまだ色があまり付いていない子を重視して採っている傾向が、そういう楽しみをより面白くさせています。スマイレージの二期メンバーも個性は感じられたものの、加入当初は初々しさの塊でした。そして、加入してすぐにエースメンバーが去っていくという局面に接し、新人でありながら一人ひとりの力がかなり大切になったのは、まさに成長の度合いを高めた要因になって、二期メンバーを見ていく面白さに繋がったのだと思います。

 今回の新曲の売上は、その元エースメンバーの在籍最後のシングルに次ぐ数字だそうで、二年間を掛けて数字上は持ち直したと言えるのかもしれません。
 いや、四人時代と比べたら今のスマイレージはメジャー感は薄れたのかもしれません。でも、必死に走っている感じが伝わってくる今のスマイレージは人間っぽくて私は好きです。「ヤッタルチャン」と今回の「ええか!?」の関西弁シリーズはスマイレージに新たな風を吹き込み、メンバーの表情も明るく力強くなってきているという流れを生んだと私は思っています。「また、つんくP得意の関西弁ソングか」と最初はあまりいい印象はなかったのですが(苦笑)。
 ひとつのグループだけが元気で話題性に溢れていてもハロプロに活気は生まれない。みんなで切磋琢磨する流れは良いものだなと思いながら、今回のスマイレージのシングルに拍手を贈る今日この頃です。

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ヤッタルチャン

2013-07-15 23:02:30 | ハロプロ(スマ アン)

 時々思う事がある。ハロプロっていう看板で商売の枠が狭くなっていないか?ということ。

 スマイレージ、ひそかに面白くなりつつある。現場に通っている人々は皆「今のスマイレージは楽しい」と言う。でも、ハロプロスタッフに数は決まっているし、予算も決まっている。勝負は仕掛けられていない。
 でも、だからこそこれはチャンスなんですよ。テレビで充分なプロモートが出来ないなのなら、それはそれとして独自の道を歩けばいい。スマイレージはハロプロで一番のライブアイドルを目指すというのはどうか?他のグループは基本、ツアーがある時にしか公演はしない。あとはリリースイベントくらい。ならば、スマイレージは毎週ライブをやるアイドルになろう!「週末ヒロイン」の称号はスマイレージのものだ!
 スマイレージがなかなか単独ライブが出来ないのは、公演を行なうためにツアーという建前を必要とするからでして、これはハロプロの旧態依然とした部分のひとつであり、それを守っているからこその看板なのでしょうけれど、時代は常に変化していくもの。ちょっとマイナーなアイドル、要するにテレビというフィールドで活躍していないアイドルならば、毎週のようにライブをするなんて今の時代珍しくありません。そういうアイドルはたくさんいます。今のスマイレージはテレビという武器はなくなりつつあるのだから、もう思い切って「ライブアイドル」という肩書きで良いのでは?と最近思っております。
 ライブアイドルだから、毎回単独公演という訳でもなく対バン現場を中心に活動。どこと対バンするのか、どの辺までと対バンするのかは、ハロプロの肩書きと照らし合わせて事務所が決めるとして、積極的にいろんな現場に参加するというスタンス。スマイレージの明るいキャラに合っている筈。勿論、その現場は関東に限らず、呼ばれれば全国どこへでもというのが良いでしょう。他のグループがなかなかコンサートをやらない地域で、そこの地方アイドルと対バンという感じ。
 まあ、方向性としてはアップアップガールズ(仮)と被るのでありますが、ハロプロという肩書きでそれをやるのはハロプロ時代のメロン記念日でもなかった事(メロンがハロプロにいた頃はライブアイドルというジャンルが今ほど確立されていなかったのもありますが)。そこに意味と意義を見出したい。

  なんていう妄想と提案を書きたくなるのも、この曲の面白さがMVだともう一息足りなく思えるからです。この曲も、今のスマイレージもライブ映えするように思う!「現場主義」で行ってほしい!

スマイレージ 『ヤッタルチャン』(S/mileage[Yattaruchan]) (MV)


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傘と王子と日曜日

2012-12-13 22:51:03 | ハロプロ(スマ アン)

 日曜日に芝浦で行われたフィノリアファクトリー所属のアイドルによるファン感謝祭を観に行ってきました。フィノリアに所属するアイドルは曲がAKBオマージュなものは少なく、引き出しの種類が様々なものに感じられて、そのあたりの曲作りへのスタンスが面白かったのと、ヲタの声援が熱く、トークタイムになると前の人達は自然と座るというマナーが居心地良かったです。
 曲の元ネタ的に面白かったのは、柳田久留実さんというソロアイドル(接触イベントで稼ぐためにグループばかりが作られるご時世にフィノリアはソロアイドルもいる)の持ち歌が、ゲームソフト「サクラ大戦」の主題歌「激!帝国華撃団」によく似ていたり、松浦亜弥様の「トロピカ~ル恋して~る」の掛け声に似た掛け声を取り入れた曲があったりした事でした。地下系の楽曲は基本的にはAKBライクな王道系と呼びたくなるようなものが多いのですが、フィノリアはダンスものもあれば、アコースティック的なものもあったり(弾き語りをやるソロアイドルもいる)、個人的には結構ツボでした。

 帰宅後、YouTubeで色々とライブ動画を観ていたら、こんな曲を発見しました。

お菓子づくり 『傘と王子と日曜日』 (2012/06/03)


 タイトルからしてそうですが、二期タンポポ路線。傘を小道具にしているのも二期タンポポ的世界観。
 ただし、楽曲的には「結構二期タンポポを意識してみたけれど少し道をはずれてる感」があり、このセンスのズレ具合がむしろ微笑ましくて、狙っているならばなかなかのセンスだなと思った次第。ちなみに、この三人は一人はソロアイドル、二人はそれぞれ別グループに所属しているので、いわゆるシャッフルユニットになります。

 二期タンポポを愛し、毎週のラジオもとても楽しみにしていた私にとっては、二期タンポポをリスペクトして、そのセンスを取り入れるアイドルグループが出てくる事はとても嬉しい。時代を経ても変わらない良さという事でしょうか。今の中学生のアイドルヲタさんだと二期タンポポをよく知らないだろうから、その世界観を取り入れたグループが出てくると新鮮に感じるかもしれません。

 そこでスマイレージです。二期タンポポの曲も積極的にカバーし、インディーズ時代はそのものズバリな二期タンポポ路線だったスマイレージ。でも今でもそのエッセンスはとても似合うと思います。
 この一年の間に発売されたハロプロシングルの中で一番好きなのはこの曲なのですが、曲調や映像のセンスに二期タンポポの匂いを感じます。だからこそスマイレージに「作曲つんく♂;編曲永井ルイ」なんてシングルを熱望したりしています。真似される側のハロプロが掲げる温故知新とでも言えそうな路線です。

スマイレージ 『プリーズ ミニスカ ポストウーマン!』 (MV)


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スマイレージの楽曲の方向性にちょっと要望を書いてみる

2012-12-05 18:00:00 | ハロプロ(スマ アン)


スマイレージ 「寒いね。」 (MV)


 スマイレージの最近のステージを観た人達の意見を散見すると、なかなか評判が良いのであります。半年ほどの間に急激なメンバーチェンジがあったせいで、どうしてもネガティブな印象も持たれがちなスマイレージですが、歌にダンスにとにかく吸収の速い年代ですから観る度にパワーアップしているとしても何ら不思議ではありません。

 個人的な感想としては、ここ二年くらいのハロプロシングルで一番安定して良い楽曲をもらっている印象があるのはスマイレージ。シングルの曲でガッカリした事は少なくともこの二年ない。でも同時に思うのは、強い印象を与える曲は少ないような気もしています。曲は良いのだけれどアクは弱い。そんな印象。
 ところが、そのアクの弱さがきっと自分には耳馴染みの良さに繋がっているのだとも感じています。シンプルに言ってしまえば、ハロプロっぽさが弱いという感じ。これは短所ではない。

 メンバーチェンジに狼狽して心離れてしまったヲタも少なくないかもしれないけれど、いっそのことスマイレージはハロヲタ以外の市場を狙えば良いのではないでしょうか。元々そういう方向は向いていた訳だし。
 そのためには、もっとアクは弱く、もっとクセはなく、でも耳馴染みの良い楽曲がふさわしい。初聴ではどこにでもありそうなポップスに感じられたって良い。何度でも聴きたくなるような「軽さ」があれば。
 そんな音楽はハロプロらしくない!とヲタが感じるくらいのものを希望します。きっと今のメンバーに合っている。そう、非ヲタの人が聴いた時に「寒くない」曲を。

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愛しさと切なさとスマイレージと

2012-09-03 23:33:52 | ハロプロ(スマ アン)

 MUSIC MAGAZINEから発行されたアイドルソングクロニクルという本が書店に並んでいます。この十年間に発売されたアイドルソングから約300曲をセレクトしてレビューするというページがメインで、巻頭にはつんく♂×前山田健一インタビュー、アイドル好き有名人による私的ベスト10、なかなか手に入りにくいアイドルの曲を集めた付録CDと盛り沢山な内容。

 そのアイドルソングクロニクルで取り上げられている約300曲は有名無名問わず様々な人がアイドルとして対象になっているのが好感で、単に知名度を優先させたら何曲もノミネートされそうなAKBが二曲であるのに対して、スマイレージは五曲もレビューに取り上げられています。これはハロプロ勢では最多。
 レビューが載っているのは、「明日はデートなのに、今すぐ声が聞きたい」、「スキちゃん」、「ショートカット」、「タチアガール」、「プリーズ・ミニスカ・ポスト・ウーマン」。個人的にはナットクな選曲。スマイレージのやってきた路線がよくわかる選曲であります。
 これらの曲を思い浮かべると、如何にスマイレージはアイドルソングとしての普遍な魅力を兼ね備えているかが見えてきます。「明るい」「楽しい」「ちょっぴり切ない」。最初の二つを備えたアイドルグループはたくさんいても三つ目がなかなか難しい。そして、この「ちょっぴり切ない」がほどよくスパイスされていなければアイドルソングは完成しない。

 「プリーズ・ミニスカ・ポスト・ウーマン」の歌詞に「物語は続く」とあるのが、これこそゆうかりんがいなくなってもスマイレージの物語はまだ続くという所信表明である。そんな事がこの本のレビューにも書かれてあります。この短いフレーズが、わかる人にはわかる言葉として聴き手に迫りながら、明るい曲でありながらなんだか切ない気持ちになってくるという印象につながってくる訳です。

 最近のハロプロ曲の多くは「魅せる」事を大事にしているから、この「ちょっぴり切ない」的なニュアンスが弱めな感じに見えます。だからこそ、ハロプロが他のアイドルとは一線を画するという見方も生まれてくるのでしょう。しかし、持ち歌全体に先ほど挙げた三要素を盛り込んでいるスマイレージは良い意味でアイドルであり、「他のアイドルと近い位置にいるっぽい」と思わせる事に繋がり、他のハロプログループとは違ったファン層、違った雰囲気の現場を作ってきたのでしょう。「ハロプロであってハロプロっぽさが他グループより薄め」。勿論ポジティブな意味の持ち味と言えると思うのです。

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