フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

ローカル線の旅の話~その9 山口県 ~宇部線~

2014-10-31 22:37:23 | 町と旅

 ローカル線の旅の話。第九回目、今回は山口県です。

 秋深まる頃、西日本の旅の途中に福岡で観たコンサートの余韻も冷めやらぬまま、山陽本線の宇部駅に着いた。昼公演を見終えて、夕方山口県にやってきたのだ。宇部駅の周りはあまり栄えていないが、宇部市の中心地はここではなく宇部線に乗り換えて行かなくてはいけない。夕暮れ時のしんみりとした空気の宇部線の電車に乗り換えた。

 宇部駅からすぐに宇部市の中心地宇部新川駅に着いた。小さいながらも鉄筋の駅舎は歴史を感じさせるがっちりとした天井の高い駅。駅近くのホテルを今夜の宿として、部屋に荷物を置き散歩を始めた。最初に向かったのは海。少し歩くと町はずれとなり、交通量の多い大きな道路に出た。その道路の向こうは海岸線だ。海岸線にはコンビナートが並び、薄暗くなり始めた空の下で威圧感を放っていた。私は道路の上に架かる歩道橋の上で海や道路を撮った。歩く人はおらず、行き交う車のライトが青い暗闇に浮かび上がる。そんな黄昏の風景を眺めたあと、町に引き返した。

 町に戻りアーケード街を見つけるが、まだ19時過ぎだというのにほとんどシャッターが下り、歩いている人もほとんどいない。夜にホテルで読む本を買いたいのだけれど書店はない。その時、やっと人を見つけて声をかけた。しかし、そのお兄さんはキャバレーの呼び込みであった。
 お兄さんは親切に近くの大通りにあるTSUTAYAを教えてくれたので行く。町と違い店内は割と人がいて賑わっている。
 そろそろ夕食をと思っているがめぼしい店がなく、ウロウロしているうちに駅前に戻ってきてしまった。ラーメン屋があるので入る。店員も客も全員二十代なのては?という活気のある店内。ただ、旅の風情はない。地元の人が入る類に店だ。

 ラーメンを食べたあと再び町歩きを始めた。地元についての話などしてみたくて飲み屋を探すが、これといった良い感じの店がない。そういう飲食店が一角に固まっていそうだけれど、そういう一角が見つからない。
 歩き疲れたので探すのはやめ、コンビニみたいな雑貨屋で地酒を買い、近くの手作りパン屋でパンを買った。ホテルまでの途中、歩道に屋根の掛かった大通りに出る。

 大通りだというのに商店のシャッターは閉まり、街灯も消え真っ暗である。屋根の掛かった歩道も誰も歩いていない。だがよく見ると、真っ暗なバス停のベンチにおばあさんが見動きせず座っていた。バスが来るのかどうかもわからないほど、ただひたすら静かで真っ暗なストリートに、じっと座る姿だけが闇に浮かんでいる。

 翌朝、宇部新川から新山口行きに乗った。白い車体に青と赤のラインの入った通勤型電車な宇部線の車内は高校生だらけで、沿線に女子校でもあるのか、圧倒的に女子が多い。みんな色白で可愛いく、ほとんどの子が黙って勉強している。宇部は勉強熱心な生徒が多いのかもしれない。

 電車は宇部の市街地をゆっくり走り、駅毎に高校生を乗せて走っていく。宇部岬か常盤駅を出たあたりから景色は田園地帯になり、ようやくローカル線らしい眺めになっていく。車内は変わらず静かで、レールの継ぎ目を叩く甲高い走行音が響いている。

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TIKI BUN

2014-10-27 23:18:20 | ハロプロ(娘。)

 道重さゆみ、モーニング娘。メンバーとして最後のミュージックステーション出演。尺が短いという意見もあるようでしたが、私は十分楽しめました。一時期の状態を思えば、ゴールデンタイムの音楽番組に出られるだけでも御の字なのかもしれませんから、それを思えば今の状況がとても尊い。しかも、さゆ娘。としてのラスト出演なのだから。でも、そういう感傷ムードに流されない内容だったのがまた良かった。
 EDM路線を方向づけた「One・Two・Three」と新曲「TIKI BUN」を絡めたメドレーという選曲にも意味を感じたし、何よりメンバーの表情がとても良かった。自信に溢れた表情でした。

 時々、プラチナ期の頃を思い出す事があります。思い出した時にふと思うのは、歌っている時はともかく、トークの時なと皆どこか心が縮こまっているような、そんな表情に見えたものです。そういう空気って観てる側に伝わる。ファンなら見守るような視線だから良いものの、ファンではない人達にしてみれば、そういう縮こまった態度を見て華がないなと感じるでしょうから、今のモーニング娘。のハートはとても良いと思っています。私はプラチナ期のステージをもう一度味わってみたいと考えるくらいの思い入れのある者ですが、テレビに於けるパフォーマンスは断然今の方が素晴らしいと思っています。

 来年からのモーニング娘。は誰がエースとかセンターとか関係なく、キャリアの長さも関係なく、みんなが自分の良さを素直にアピール出来るグループであってほしく思います。そんな願望が実際のものとなる手応えのあるミュージックステーション出演でした。これを、さゆラスト出演で出来ている事が素晴らしく思えるのです。

モーニング娘。'14 『TIKI BUN』(Promotion Ver.)


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涙が止まらない放課後

2014-10-21 23:32:18 | ハロプロ(娘。)

 モーニング娘。六期メンバーが入った頃って、とにかく人数過多だったような感じがありました。事務所もそう感じていたのか、六期加入年の秋にモーニング娘。を分割して地方のホールを回るツアーを企画します。さくら組、おとめ組です。

 このツアーの見所は、それまでの大規模アリーナツアーでは目立たなかったメンバーの良さを、ホール規模ゆえに発見出来たという事。そういえば、れいなが客席の盛り上がりを非常に意識しながら歌っている事がわかって、れいなヲタが増えた頃。彼女の良さはまさに「ショー」ではなく「ライブ」で気付けたのであります。
 そして私が気付けたのは、道重さゆみが上手くはないなりに一所懸命頑張っているという事。確かにステージは上手くこなすに越した事はないけれど、さゆは自分が出来る事を自分の持っている力で一所懸命演じていた。その姿に触れる事が出来たのが、おとめ組ツアーでした。

 加入二年目の秋、さゆは遂にシングルのセンターに抜擢された。それはいわゆる「ネタキャラ」扱いであったのかもしれない。歌が上手くないから選ばれたと言っては気の毒だけれど、そう思わされる抜擢だった。
 しかし、そこでも彼女は一所懸命役割をやりきった。その姿は「ネタキャラ」なんて失礼な事は言えなくなるくらいに、リアルな道重さゆみを表現していたように思います。

涙が止まらない放課後
http://www.youtube.com/watch?v=HEglzGi27YY

 そう!いつも道重さゆみは人間らしさに溢れた等身大なリアルな人でした。歌やダンスが苦手で、可愛い顔に大汗を浮かべて踊る姿は、人間が真剣にもがいている姿をリアルにステージから届けてくれ、観るものの心を打ったのです。

 新曲のポスターに代表されるように、卒業を間近に控えた道重さゆみが、その持っているパーソナリティ以上に神格化されている風潮に違和感と怖さを感じつつ、さゆは越えていく存在ではなく、背中を見つめる存在くらいで良いのだなんて、少し思ってみたりする。
 凄い!とか言ってもてはやすのは現在進行形な人でなくなってからで良いのにとも思ったりします。
 神格化するレベルでないとしても、「涙が止まらない放課後」の一所懸命なさゆが凛々しいように。

涙が止まらない放課後 by 道重さゆみ (2005 LIVE)


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レインボーピンクがさゆみを変えた!

2014-10-16 23:15:58 | ハロプロ(娘。)

 毎年、年末になると「ハロプロ楽曲大賞」という投票企画を開催している有志が、「道重さゆみ楽曲大賞」という道重さゆみ卒業企画を行なうという事を先日知りました。これは、さゆがモーニング娘。として活動をしてきた11年半の間に、さゆが活躍した曲、さゆを語る上ではずせない曲を選んでみようという企画です。(気になる方は企画の名前で検索してみてください)

 この企画を聞いて頭に浮かんだ曲はいくつかある。例えばソロで歌った曲なんかが筆頭で浮かぶけれど、やはり映像も込みで強いイメージを伴って浮かんできたのは「レインボーピンク」なんですよね。さゆ=ピンクというイメージの連想からも浮かんでくるものだけれど、やはり思い出も込みで浮かぶ曲だから印象が強い。

 2006年春に発表されたアルバム「レインボー7」に収録されているこのナンバー。このアルバムは色がテーマになっていて、タイトルに色に関する言葉が入った曲が多く、この「レインボーピンク」もそんな一曲。で、ピンクのイメージが似合うメンバー。つまり、アイドル力の強いメンバーという事で、さゆと小春がデュエットという形で、架空のユニット「レインボーピンク」を演じながら歌っている訳です。
 この曲がなぜ私の中で強い印象を持つに至ったのかと言えば、それはツアーにあります。アルバムを引っ提げて行われた「レインボー7ツアー」(タイトルがストレートですなあ)に於いて、この曲が披露されたのですが、もう客席は大盛り上がり。この頃はまだ娘。コンの客席はそれほど振りコピ文化はなかったのですが、ツアーも中盤に差し掛かった頃には、何回も公演を観て振り付けを覚えたヲタたちが、それはもう楽しそうに振りコピをしていたものです(自分もだ)。
 ツアー最終日だったか、私の前で観ていたヲタ二人組は、完璧に「重ピンク」役と「こはっピンク」役に分かれて完全振りコピを踊ってました。あそごまで楽しめたらチケット代の元は取れただろうなと思ったものです。

 という事で、会場を楽しく可愛く熱狂の渦に巻き込んでいったレインボーピンク。私はそれがとても嬉しかった。何故か?
 それまで、さゆはコンサートではさほど目立つ人ではなかった。ダンスは苦手なほうで、スタミナもあまりないさゆは、大抵コンサートの終盤になると大汗をかきながら必死に踊り、みんなについていこうとしていました。そんな「まわりについていくのに必死」というさゆが大いに目立つ曲をコンサートで生み出すなんて可能なのか?と心配していた時期。そんな心配を軽く吹き飛ばしたのがこの曲だったのです。
 さゆにとっては曲そのものが、世界観を表現しやすいものであったのも良かったのでしょう。さゆは毎回とても楽しそうに歌い踊っていた。レインボーピンクに成りきりながら。

 小春の教育係はさゆであったという因縁。そのさゆと小春の関係は当時傍目から見ていても微妙に思えましたが、そういう思いを超越したエナジーがそこからほとばしっていた。そんな名曲だと思います。さゆが初めてステージでさゆになれた曲。そんな言い方をしても良いと思います。

 願わくば、卒業コンサートで復活してほしいと思ったりもするのですが、難しいだろうなとも思っています。まあ、それでいいのかもしれませんが。

Rainbow Pink LIVE!


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ローカル線の旅の話~その8 福島県~新潟県 磐越西線~

2014-10-11 12:00:16 | 町と旅

 ローカル線の旅の話。第八回目。今回は福島県から新潟県。

 ある年の七月、青春18きっぷを使って鈍行を乗り継ぎ、福島県の郡山に着いた。郡山は東北で二番目の商業都市というだけあって駅前は賑わっている。郡山から磐越西線(ばんえつさいせん)に乗って磐梯高原を抜け、大きな猪苗代湖のほとりを望み、会津若松で乗り換え喜多方に着いた。盆地特有のうだるような暑さが町を包む。夏真っ盛りだ。
 ラーメン屋に入ろうと駅前を歩くと、名物だけあって、店がいくつも並んでいる。都会にあるような専門店風情な店構えではなく、ラーメン屋というよりも食堂といった店構えの店が目立ち、それがまた良い感じに思える。中には店内に芸能人の写真が飾られているような店もあるが、「学生割引あり」と書かれた路地裏食堂みたいな構えの店に入る。学生、つまり地元の人を相手に商売している店だから味に外れはなさそうに思えた。
 運ばれてきたラーメンは鶏ガラのだしが香ばしい、期待通りの素朴な味わいの美味いラーメンだった。
 気分良く駅前の土産屋で冷えた地酒を買って磐越西線に乗り込む。喜多方からは乗客も少なくなり、車両も電車からディーゼルカーになり本数も少なくなる。

 景色は盆地から山間に変わっていき、小さな集落の駅が続く。それにあわせて、少しずつ車内は閑散としてくる。列車は新潟県に入り日出谷(びでや)という駅に停まった。屋根のない一本のホームを二本の線路が挟む無人駅。あたりは小さな盆地で家が少し集まっている。そんな普通の田舎の駅で駅弁が売っているのだという。

 時刻表には駅弁が売られている事を示すマークがある。半信半疑なところに、飲み物とお菓子と駅弁の入った籠をぶら下げた青年が現れた。駅弁を売っていると言っても列車は特別扱いはせず他の駅と同じように30秒くらいの停車時間で発車する。売れたのは飲み物とお菓子だけなようだ。立ち去る青年の背中が寂しげだ。

 日出谷はかつて会津若松方面の山間に向けて機関車の付け替えをしていた駅だそうで、その時間を利用して駅弁を買う人が結構いたのだろう。しかし、現在はローカル線でも一分でも早く目的地に着きたい人が増えた。時代の波から取り残されたままな無人駅の駅舎は、今は農協と同居している。

 緩い下り道を歩いていくと阿賀野川が現れた。山の麓なのに結構川幅が広い。斜面に木々が茂り良い眺めなので、しばらくのんびりする。
 駅に戻ると、まだ新潟方面の列車まで時間がある。喜多方方面に一駅戻ってみることにした。列車の到着時間が近づくと再び青年が現れたので、青年から駅弁を買って列車を待つ。やってきた喜多方行きの乗客からは飲み物しか売れずに発車。

 一駅隣の豊実駅は福島県との県境に近い小さな集落にある小さな駅だった。西日を浴びながら散歩をすると時間がゆったり感じられる。山の麓の農村の眺めは夕日の色に染まり、空気は山の冷気を含んで涼しげ。こういう観光地ではないけれど景色が良い無人駅は落ち着く。空が大きい。
 豊実から新潟行きに乗り再び日出谷を通る。この列車も、飲み物とお菓子しか売れなったように見えた。青年は走り去る列車に一礼する。私はそれをなんともいえない気持ちで見つめた。

 日出谷駅が見えなくなってから私はシンプルなデザインの駅弁の包み紙を開いた。中は素朴な盛り付けの鳥そぼろめしだ。ご飯も、だしの利いたそぼろも美味い。これぞ正調な田舎のご飯だと思った。夕日に照らされた山々を眺めながら食べるのに、これ以上ない弁当だと。

※日出谷駅は現在は駅弁販売終了しています。

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過去記事を振り返る 「エッグ発デビュー行き」

2014-10-08 22:00:10 | ハロプロ(エッグOG&研修生)

 この記事は2010年9月6日に発表されたものです。
※元記事URL
http://blog.goo.ne.jp/seasonz/e/a125694fd007b892f5714dee52c57294


 昨日ハロプロエッグ新人公演がありました。ハロプロエッグは11月の新人公演を最後 に、現在の形態を変える事が発表されています。どう変わってしまうのかはまだわかりませんが、11月の新人公演はお別れ公演的な空気になりそうな感じなの で、次代のアイドルを育てていくための発表の場としての新人公演は今回が最後と言えそうです。

 まずはセットリストを見てください。

 セットリスト
1 さあ!恋人になろう 佐保、譜久村、勝田、竹内
2 浮気なハニーパイ 吉川、北原、仙石、古川、森
3 I know 全員
4 友情 純情 oh 青春 全員
5 ここにいるぜぇ! 全員

 えっ、これだけ?と言われそうですがこれだけです。公式サイトから拾ったものなので確実な証拠です。
http://www.helloproject.com/yokohamastep/set/index.html

  歌がこれしかないのは、トークというかクイズというかゲームというかみたいな事(クイズ ハロサゴン)をやったらしいからなのですが、これを歌が少ないか らと言って、「ダメ公演」と決めつけてはいけません。新人公演とはあくまで、ハロプロエッグがデビューに向けて日頃のレッスンの成果を観客に披露し、それ をプロデューサーがチェックして今後の活動の参考にしていくものです。つまり、歌以外にバラエティトークをやらせるという事は、そういう仕事を想定してい るという事ではないか?多分きっと。
 ここで何か面白い事を言うか、印象に残る活躍を出来れば、それは今後の活動に大いにプラスになる。何しろ今回の公演は色んな意味で重要度が高い。

 なぜ今回の新人公演が特別なのか?答えは簡単です。先ほども書いたとおり、事実上現体制での最後の新人公演であり、モーニング娘。9期オーディションを控えての新人公演だからです。
 つんくPのブログに書かれてあるように、エッグも娘。オーディションの対象者であり、該当年齢のエッグメンバーが審査に掛けられている場であったかもしれないからです。
  皆さんよくご存知の通り、今のモーニング娘。のウイークポイントの一つは「トークスキルが足りない事」。しかも、トークの場で良い結果を残してきたメン バーが卒業していきます。これは補強ポイントとして最重要課題です。新メンバーでトークの部分を期待したい人物はオーディションよりも、それなりにステー ジ経験のあるエッグメンバーから選ぶ可能性は有り得るのではないですか?

 と言いながらも、実は自分が気になっているのは、セットリスト一曲目のメンバー。二曲目のメンバーは年齢でアウトなメンバーもいるし、何か別な部分を審査している感じがしますが、一曲目はモーニング娘。オーディションへの資格を持つ面々。何か匂いませんか?

 せっきーがいない

 それは管理人の心の叫びです(苦笑)。

 カリン様がいない

 やはりカリン様は温存?それとももう何か次の道が決まっているのか?

 「℃-ute入りか?」

  冗談はさておき、この四人が何かしらの審査対象の位置にいるというのは十分考えられる。って言うか、この期に及んで行なう新人公演の、しかも少ない歌の コーナーに抜擢されるメンバーの人選に大きな意味がない筈がない。いよいよ佐保ちゃんやフクちゃんがデビュー候補の位置にまで来たのか?期待していいの か?

 モーニング娘。のオーディションがエッグメンバーの話題とリンクする楽しみ。これは素直に楽しみつつ、自分なりの予想を今後楽しんでいきたいと思います。

     佐保明梨                 譜久村聖
 

       勝田里奈          竹内朱莉
 


<2014年の追記>

 モーニング娘。に続いてスマイレージも新メンバーが決まった訳ですが、今回の新メンバー選考に際して、研修生メンバーが重用されたのがポイントだと思っています。そして、この子は選ばれるかもしれないと有力視されていた子も何人か落選して、早くも「その先にある何か」に思いを馳せるヲタも現れております。
 ハロプロエッグから正式なハロプロメンバーになった人は、その活動の長さを思えば少なく思えます。モーニング娘。に入れたのは三人(リンリン、譜久村聖、工藤遥)。リンリンは新人公演開始以前のメンバーなので今ひとつエッグOGという感じがしないので、心情的には実質二人。あとは、℃-uteに一人(有原栞菜)。美勇伝に一人(岡田唯)。スマイレージはエッグからのユニットとして誕生した事もあり六人もいるけれど、ハロプロのグループに入れたのはここまで。あとはソロデビューした真野恵里菜ちゃん。合計12人。
 12人を多いと見るか、少ないと見るか。私が少ないと感じるのは、エッグ発ユニットであるスマイレージを除いた人数の少なさ。特にモーニング娘。入りしたメンバーの少なさ。そして、それはイコールで「非ハロプロとしてデビューした人の意外な多さ」が裏にあるからであります。
 その点、研修生はエッグ時代よりも改善されたシステムだなと思えるのは、今回も含めてハロプロ正式メンバーになれた人の数が年数の割に多く感じられる事で表しているし、たとえ合格できなかったとしても、今は研修生がオーディションに参加できるようになったというだけでも、エッグの頃と比べて恵まれた環境になったなと思えるのです。

 しかし、それでもハロプロからデビュー出来なくて研修生の場から去っていく人が今後も出てくることでしょう。願わくば、ハロプロ正式メンバーになる夢が叶わず、志半ばでハロプロ研修生から去っていった人にも他事務所からやり直せるチャンスは残しておいてほしいという事。おそらく、そのあたりの契約はあまり縛りがないと思われますが、たとえハロプロからデビュー出来なくても、他からデビュー出来れば、それはそれとして嬉しく思います。
 ハロプロ研修生というシステムはサッカーの下部組織にも通じるシステムであると先日書きましたが、Jリーグのユースを出ても、全ての選手がプロになれる訳ではなく、そのままトップチームと契約出来る人はほんの一握り。J1のユース出身選手がJ2やJFLのチームに入団するなんてケースもよくある話です。ハロプロ研修生システムも、そんな感じでいくつもの場所に夢がつながっているシステムとして、今後も大いに活用されていってほしいなと願っています。

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三陸からハロプロメンバーが生まれる

2014-10-04 22:36:26 | ハロプロ(スマ アン)

 昨年、このブログで「SCK GIRLS」というアイドルグループを紹介した。宮城県気仙沼市で活動するアイドルであります。

「ReGenerasion」 フリージア工房国道723号店 2013/3/12
http://blog.goo.ne.jp/seasonz/e/b6334277af49551c9278713c8c1b41d2

 この記事の中でも書いているように、私は気仙沼に行った事があって、その時の旅は初めての三陸の旅でもありました。それまでも東北には何度も行っていましたが、初めて訪れる三陸、初めて訪れた気仙沼は期待以上に良い町でした。
 気仙沼といえばなんといっても漁港です。泊まった翌朝、少し早起きして駅までの道を海沿いに歩いたとき、港が朝の太陽に照らされていく瞬間の眺めはとても空気の澄んだ景色でした。

 気仙沼で育った子達が地元のためにアイドルとして活動をする。しかし、その場所から一人の女の子が東京に出てくる事になったという話を知ったとき、私は資本がものを言うこの業界の理不尽さに戸惑いをおぼえたものでした。正直あまり好意的に受け入れられる話題ではありませんでした。残った子達の想いはどうなるのだろうか?そんなことを考えていました。

 月日は流れ、その間には北三陸からアイドルが生まれるというドラマが世間の話題を呼んだりしたりして、現実が空想をリンクして、何がリアルなのかも曖昧になっていきます。きっと、全てがアイドルという世界に於いてリアルに流れていって、リアルな結果を生み出していっているんだなと思えてきて、気仙沼発東京行きアイドルというのも一つの形なんだなと思えてきました。
 正確に言うと、まだデビュー出来ていないのだから、正式な肩書きはまだ付いていない。ここまで来たら、是非とも正規メンバーになってほしいと、いつの頃からか思うようになっていた。東京に出てくるにあたって、いろんな想いを抱えてやってきたのであろうと考えると、成功してほしいという気持ちに変化していくのでした。

 今日、南三陸からメジャーアイドルが誕生した。名実ともに人気もメジャー級になっていくかは、今後の頑張り次第かもしれないけれど、なってほしいと願っています。

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亀井絵里さんの夢を見た日に思うこと

2014-10-02 21:24:03 | ハロプロ(娘。)

 今朝、夢に亀井絵里さんが出てきました。亀井さんは何かの取材を行っていて、私が一緒に同行して町を回るという夢でしたが、亀井さんはとても優しく、細かい事に気がつく人でした。
 一通りの取材が終わり、亀井さんと意気投合して、またの再会を約束して、後日テレビをつけたら亀井さんが歌を歌っているシーンが流れてきた。曲は「赤いスイートピー」だった。
 という夢でした。夢の中の笑顔が素敵な亀井さんは、「プラチナ」と呼ばれていた頃に過ごしていた時より、ナチュラルないい感じの美人さんでした。

 亀井さんは六期メンバーとして2003年にモーニング娘。に加入した。加入当初は新メンバーは要らないという意見を持つファンも少なくなく、六期メンバーは大歓迎の中でアイドルとしてのスタートを切った訳ではなかったけれど、活動を重ねていくにつれ、六期それぞれの個性が浸透していくにつれ、少しずつファンが増えていき、気付けば「六期は娘。史上最高の当たり新人」なんていう意見も出るようになったのでした。確かに、六期の三人がもし加入していなかったら、おそらくプラチナ期でモーニング娘。は終了していたかもしれない。なんて事は思います。そのくらい大事なポジションで活躍してきた。
 そのプラチナ期に於いて、亀井絵里はとても重要な存在でした。ステージトークではボケ役に徹して、メンバーから、観客からも、ひたすら笑われる役割に徹した。同期のれいなは愛ちゃんと並ぶグループの顔と呼べる存在。笑われ役はさせられない。もう一人の同期であるさゆは可愛い系だから、笑いにもっていくにしても方向性が違う。亀井絵里さんだってアイドル性は高いのに、彼女は二枚目的な立回りはとらなかった。
 そんな亀井絵里さんだけれど、曲が始まるとひたむきにダンスをキメ、ファニーなボーカルで歌に味を添える。亀井絵里さんは一度もセンターにはなれなかった(ポジション的に良かった曲ならあるけれど)。その人気を考えると、これはモーニング娘。七不思議のひとつと言っても良いかもしれない。

晴れ 雨 のち スキ ?(亀井絵里ソロver.)


 でも、未だに語り草になっているプラチナ期のステージを構築していく上で、亀井絵里的ポジションを全うする人が居るという事はかなり意味のある事であったと私は思います。
 誰だって真ん中で目立ちたい。でも、それが叶うメンバーは限られている。しかし、ちゃんとファンは見ている。そういう大切な存在に心からエールを送っている人が少なからず存在している。それがとても尊いのです。
 横浜アリーナのステージに立ち、旅立ちの挨拶をする亀井絵里さんに向けられた大歓声を私は忘れません。彼女の歩んできた道は間違いではなかったからこその、それはとても大きな歓声でありました。

 新しくこの場所にやってきた四人の花が、それぞれの魅力で、それぞれの色で輝く事を期待しています。

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