フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

道重さゆみリーダー時代のモーニング娘。の動画に浸る

2025-01-24 22:02:28 | ハロプロ(娘。)

 道重さゆみさんが活動終了の報告をしてから、道重さんがリーダーをしていた時代のモーニング娘。の動画をよく見ています。
 どういう感情なのか自分でも整理がつかないのですが、落ち着かない気持ちで過ごしています。ショックだという負の感情ではないし、これからの道重さんに幸あれ、今までありがとうという前向きな感情なのですが、どこか心に穴が開いたような、そんな気持ちです。
 そんな折、道重さんがブログを更新しました。

ありがとうございます
https://ameblo.jp/sayumimichishige-blog/entry-12883472386.html

 今回のブログは道重さんの素の言葉がたくさん並んでいる、心に響く内容でした。
 道重さん、いや、私も素で行こう。さゆは、昔からファンを大切にする人でした。アイドルが「ファンの皆さんが大好きです」と伝えるのは仕事上の義務ともいえる作法ですが、さゆの場合はその言葉や態度に芯が通っています。それは応援する側の願望ではなく、周囲にいるメンバーなどの人たちからも聞かれる話です。
 さゆがファンを大切に思うのは、「応援されることは当たり前ではない」と理解しているからだと思っています。2003年にモーニング娘。に加入したさゆは、グループの人気が緩やかに凋落していく様を体感してきました。
 コンサートを開けば大きな会場に空席が目立つようになり、やがて大きな会場では開催できなくなった。テレビに頻繁に出演していたのが出られなくなる。レギュラー番組が終了する。そういった悲しい事態に遭遇してきたメンバーでした。
 今でこそ神格化されている「プラチナ期」こと高橋愛ちゃんリーダー時代ですが、愛ちゃんがリーダー就任して最初のツアーはアリーナ公演がなくなったのです。会場から女性ファンの姿も減り、コアなハロヲタの集う場となりました。それをメンバーはステージ上から見ていて変化を意識したと思います。
 そこからメンバーはステージ上で一致団結して素晴らしい公演を展開していった。それがプラチナ期でした。さゆは当時あまり前に出てくるメンバーではありませんでした。いつも公演後半になると明らかに体力消耗している様子が窺えたものでしたが、さゆは大汗をかきながら必死にパフォーマンスしていました。私はその姿に胸を打たれたことを覚えています。
 そんなさゆがリーダーに就任したのは2012年5月ですが、さゆリーダー時代にモーニング娘。楽曲はEDM路線を展開し、それが新エース鞘師里保のダンスなどメンバーの個性とチームワークにマッチして、少しずつ人気回復していった。それが、さゆリーダー時代でした。
 この時期、日本武道館で開催されたコンサートに足を運んだ私は、周囲が女性ファンだらけとなった客席を見て感無量な思いでした。この頃、「モーニング娘。再ブレイク」という広告展開をしていき、グループに対する印象も非常に良くなって、また、EDM路線が「カッコいいアイドル」という印象を観る側に与えて新規ファンを増やせていったのだと思います。
 さゆは歌やダンスが得意な人ではないですが、このパフォーマンス重視路線において存在感を発揮してきました。そこがプラチナ期とは違う点です。それはリーダーとしての責任感からなのでしょう。これは裏で相当な努力を重ねた結果だと私は思っています。

 そんなさゆリーダー時代、改めて映像で見てみると、とても愛おしい世界です。愛に溢れています。
 私が特に好きな映像場面は、さゆにとって最後の娘。シングルとなった「TIKI BUN」の振付です。サビ(というかCメロというべきか)で、さゆを中心にメンバーが横に並んで肩を組む振付があります。それがとても好きです。この頃のモーニング娘。が表現されている振付だと思います。
 久しぶりに映像でその振付を見て、背筋がゾクゾクしました。とても尊いものを見させてもらっている気がします。さゆの仕事に取り組む姿を見てきた後輩メンバーが、その姿に感銘を受け、グループがひとつになっていった。それを象徴している振付だと思います。
モーニング娘。'14 『TIKI BUN』(Promotion Ver.)

 ダンスの良さでいうと、「Help me!!」も忘れがたい曲です。ちょうど小田さくらちゃんがブログで触れていました。1月23日で発売12年だそうです。この曲でデビューしたのでしたね。
小田さくらブログ
https://ameblo.jp/morningmusume-10ki/entry-12883611219.html?frm=theme
(この記事の前の記事は、さゆについて書かれた記事です)

 この曲のダンスのカッコよさは今見ても新鮮にときめきます。れいな鞘師2TOP時代も良かった。もう少し見て見たかったです。
モーニング娘。 『Help me!!』 (MV)

 今振り返ると、さゆリーダー時代、さゆの個性を活かして「かわいい」路線で行くのではなく、「かっこいい」路線で行ったのは結果的には成功だったと思います。新規ファンが増え、女性ファンが増え、それが今につながっている。
 私は当時、いろいろな事情であまり現場に行けなくなってしまったので、それが心残りですが、こうして映像で振り返りながら、追体験を楽しんでいきたいと思います。
 追体験といえば、YouTubeでこのような動画も見つけました。プラチナ期の客席の熱とさゆリーダー期のパフォーマンスの融合と言えそうなライブです。フジテレビのカメラが客席を映し過ぎなのが難ですが(苦笑)、いいライブなので未視聴な方はぜひ。
【伝説ライブ】モーニング娘。’14 めざましライブ

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道重さゆみさん

2025-01-21 22:26:31 | ハロプロ(娘。)

 1月19日、22年前にモーニング娘。六期メンバーが決定した日、道重さゆみさんが今夏での活動の終了、つまり芸能界引退を発表しました。


https://ameblo.jp/sayumimichishige-blog/entry-12883060651.html
 2023年に病気を公表して以来、心配な眼差しでさゆを追ってきました。インスタグラムの写真で少し痩せたように見えると勝手に心配し、いいねを押して励ましの気持ちを送信していました。
 体調と闘いながら、それでもファンの前に出たいとステージに立ってきたさゆの想い。思えば昔からファン想いの人でした。

 私のさゆに関する思い出で忘れられない日があります。それは初めて握手をした日です。
 このブログでも記事にしていますが、それはファンクラブイベントでした。プラチナ期の頃の話です。
 ライブが終わり、握手会となり、私はシャツの上に「さゆT」を着こみました。当時、娘。コンサートで着用していたもので、2006秋ツアーで買ったものでした。シンプルなデザインだったので、それを好んで愛用していたのです。
 当時の現場はまださゆTを着用している人は多数派ではありませんでした。ある日のコンサート会場のロビーで、さゆTを着ている私に向かって「うさちゃんピース」なんて囃し立ててきたヲタがいたくらい、現場では少なかったのです。
 握手会は全員が横一列になって行うものでした。最後尾に立っていたのがさゆでした。
 私は手前のメンバーと握手をしている時からなんとなく視線を感じていました。さゆの前に向かうと、さゆは両手を広げて満面の笑みで私を迎えてくれました。このままハグされるのでは? と思ってしまったほどのパワーを感じましたよ。
 私はさゆに「デビュー当時から応援しているのですが、握手をするのは今日が初めてです」と伝えました。さゆは驚いた顔で喜んでくれました。
 しかし、ハロプロの全体握手は高速握手会です。会話は一往復が限界。私は後ろに立つ係員に背中を押されました。斜めに向き合う体勢になりながら、さゆは両手で手を握ってくれたままです。私は「ずっと応援しています」と告げて、その場を名残り惜しく離れました。

 さゆは自分のファンを大切に思っている人です。それは長年人気メンバーであった訳ではなかったことに起因していると思います。応援してもらうことを当たり前だと思っていない。だからファンを大切にしたのです。
 ブログを始めたい。事務所の人に泣きながらそう直訴したという話もありました。ファンとの交流の場を持ちたかったのです。さゆは「アイドルの中のアイドル」でした。
 覚えていらっしゃる方も多いことでしょう。モーニング娘。の人気が伸び悩んでいた時代、さゆは「一カ月を一万円で暮らす」というバラエティ番組の企画に挑戦しました。食べるもの飲みたいものを我慢しながら生活していく、心身ともに相当な負担がかかる企画です。
 ふらふらになりながら。こんな過酷な企画に挑戦した理由をさゆは説明します。それは、モーニング娘。をアピールしたかったからだと。さゆはそう言い切ったのです。
 当時、さゆはバラエティ番組に出演し、毒舌キャラを売りにしていました。その口の悪さと自己愛の強さが災いして、嫌いな女性タレントランキングなどというひどい企画によく名前が載っていた頃です。
 私もそうだし、全国のさゆヲタは皆、「わかってねえな!」とメディアに向かって叫びたい気持ちでした。でも、こういった活動も、出演者名に「道重さゆみ(モーニング娘。)」と出ることで、当時、もう終わったアイドルだと世間に思われていたモーニング娘。の名をテレビを通じて届け、「モーニング娘。健在なり」をアピールするために、さゆは敢えて嫌われキャラを演じて目立つ存在になっていたのでした。
 自分のイメージを守りたい。アイドルなら、女性なら、当然に思うことを捨て、さゆは愛するモーニング娘。のために嫌われ役になったのです。
 そんな辛い役回りができたのも、「ファンの人はわかってくれている」とさゆが信じ続け、全国のさゆヲタも、モーニング娘。を応援する人々も、さゆの行動を支持したからでした。
 そんな道重さゆみさんは遂にモーニング娘。のリーダーに就任し、グループはV字回復を遂げます。大会場で公演ができるようになり、新しいファンが増えていきました。

 さゆは業界の方に人気があります。一緒に仕事をした人から絶賛の声も聞こえてきます。
 さゆは昔からそういう人でした。テレビ番組「二人コト」で料理を作るコーナーに出演したさゆに、料理の先生がさゆを絶賛するブログ記事を書いたことがありました。
 料理を作るにあたって爪を短くしてきた行動だったり、休憩時間に先生と談笑したさゆが、娘さんを亡くされている先生に「これからは私を娘だと思ってください」と無邪気に励ましてくれたことを先生は涙が出そうだったとブログで回想しておりました。
 仕事に対して真摯な姿勢で取り組む姿は、私も何度も目撃してきました。
 モーニング娘。の人気が落ちてきた頃、公演がホール主体となり、メンバーの姿を間近で観られる機会も増えたものでした。そんな頃、私はステージ上で汗だくになって髪型も崩れながら、それでも必死に踊るメンバーの姿にいつも胸を打たれていました。その人が道重さゆみさんでした。
 歌やダンスが苦手だというさゆが、必死に踊っている。その真剣な姿こそがアイドルであり、モーニング娘。だったと私は思います。

 そんな道重さゆみスピリッツともいうべき姿勢は、後輩メンバーにも受け継がれていきます。あの人気回復の時代を振り返ると、人気を得たいくつかの要因に思いあたります。そのひとつが、各メンバーのステージへの取り組みがまとまっていたことにあると思っています。一体感がありました。それこそが、さゆがリーダーとしてメンバーに示してきた姿が反映されたものだったのではないかと、今は思います。
 たまに、「道重さゆみは神格化され過ぎでは?」という声も聞こえてきます。さゆは才能に恵まれていた人ではないし、パーフェクトなアイドルではなかったかもしれません。だからこそ努力をし、そんな背中を後輩が見て心に刻み、モーニング娘。はまとまった。そして、新しい盛り上がりを作り上げた。
 さゆの引退ニュースに「モーニング娘。中興の祖」と評していたマスメディアがありました。まさにその通りだと思います。

 リーダー時代の道重さゆみさんは相当頑張ったのでしょう。だから卒業後、しばらくの休養が必要だった。
 今回もかなり頑張ってきて、結果、活動終了という選択をとらざるを得なかったのだと理解しています。その決断は安易なものではなく、熟考を重ねた結果に違いありません。
 だからこそ、夏までの活動は悔いのないようなものであってほしいし、応援する側もそうありたいものです。
 石田亜祐美さんがブログで此度の件に触れ、道重さんについてを「愛される人は愛する人」と評しました。さゆはファンやメンバーに愛されてきた人ですが、それはさゆがファンやメンバーに愛を届けてきたからなのでしょう。
 そんな彼女は22年(休養期間も含む)という長い間、ずっとアイドルであり続けました。なんと尊いことでしょう。こんな人はそうそういません。神格化は決して大袈裟な扱いでも過大評価でもなく、実績がそうさせていると、私は思います。

 長い間、アイドルであり続けるということがどれだけ大変なのかは、応援する側にはその全てを理解するのは難しいです。でも、ここまでアイドルとして頑張ってきた道重さゆみさんに、「ありがとう。お疲れ様。これからもずっと可愛い人でいてください」という言葉を贈りたい。それが今の気持ちです。
 さゆの決断に感謝の大きな拍手を贈るとともに、さゆのこれからが幸せに満ちている日々であることを願ってやみません。
 ありがとう道重さゆみさん。あなたは素晴らしいアイドルでした。素晴らしいモーニング娘。メンバーでした。引退しても、素晴らしい道重さゆみです。これからもずっと。

追伸
 今回の記事タイトルは引退報告を読んだ日に頭に浮かんだものでした。凝った言葉など不要。シンプルに付けたいと思って、このタイトルを考えました。
 偶然にも石田亜祐美さんのブログ記事タイトルと被ってしまいました。真似したみたいで申し訳なく、変えようかと考えましたが、やっぱりこのタイトルしかないと思い、私も石田さんと同じタイトルでブログ記事をアップさせていただきます。

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あの頃の名曲たちを今また

2025-01-06 22:30:00 | ハロプロ2015-2025

 2025年になりました。今年もよろしくお願いします。昨年は一度も更新していないし、最後に更新したのは2022年という冬眠ブログですが、これからも不定期で投稿していきたいと思います(もう少し間隔は常識的な短さにはしたい)。
 さて、なぜ管理人は久々に記事を書こうとしたのか。休んでいた間はハロプロに飽きて離れていたのではないのか。そう疑問に思われた方もいることでしょう。記事投稿が停まっていたことについては、色々な事情で現場から遠ざかっていることが理由でもありますが、飽きたという訳ではありません。せっかく書くのなら熱のこもった内容を書きたいと考え、そのタイミングを計っているうちに月日が過ぎたというパターンです。
 では、興味が薄れていない管理人(ただ、現場には行っていないので、行っている人から見ればヲタでもない只のライト層かもしれません)が、新年早々に何故新しい記事を投稿しようと思ったのか。
 勘のいい方なら、もうお気づきですよね。
 ハロプロ(一部の曲)サブスク解禁!
https://www.helloproject.com/news/18309/

 今回解禁となったのは、メロン記念日、Berryz工房、℃-ute、Buono!。月島きらりとその関連曲、真野恵理菜、その他いろいろ(アニメ関連曲など)です。
 このラインナップ、まさに当ブログがスタートした頃のハロプロの世界からモーニング娘。(とOG)と松浦亜弥を覗いた「あの頃」を感じさせるラインナップでございます。
 ほとんどの読者の皆様が気づいておられるように、当ブログのタイトルの頭の部分は、「赤いフリージア」と「Berryz工房」から付けました。
 今に思うとかなり投げやりな発想なのですが、ブログを始めるにあたってなかなか名前が決められずに、最後は好きなグループやメンバーを合成しようと思った訳です。
 そんな投げやりなネーミングから始まったブログも、多くの読者様を掴むことができました。最も読者が多かった時代は℃-uteが六人で活動し始めた頃で、曲で言うと「Bye Bye Bye」の頃です。その頃から数年安定した読者数でした。管理人の忙しさで更新が滞ったり、ハロプロ以外のネタも増えたあたりで数は減っていきましたが、あの頃、たくさんの方々に読んでもらえたことを今でも深く感謝しております。

 今回のサブスクは、そんな当ブログの全盛期とも言えそうな時期に発表された曲が多く入っています。近年にハロプロの応援を始めた人にとっては、ほとんどの曲が新曲同然の新鮮さであることでしょう。そんな方々に教えておきたい。
 名曲揃いですよ!
 いや、ハロプロだから大阪弁で行くか。
 名曲揃いでっせ!
 一曲ずつ語っていくと一晩でも足りない情報量なので、各歌手ごとに魅力を書いてみたいと思います。

メロン記念日
 メロンの魅力はステージにあると言っても過言ではない。だから、「興味を持ったらまずは聴くよりも観てほしい。ライブ映像を」というのが本音ですが、それでまとめてしまうのは乱暴なので、そのステージの熱さが想像できる曲を挙げてみると、
 This is 運命 さあ!恋人になろう お願い魅惑のターゲット
 この三曲は鉄板です。This is 運命は、この曲がだめならば解〇もあったかもしれないという曲。当時、モーニング娘。コンサートにはカントリー娘。やココナッツ娘。がツアー帯同していました。ユニット曲のためですね。この曲を発売した秋、モーニング娘。横浜アリーナ公演にメロン記念日はゲスト出演します。ユニットには関与していないので、新曲の宣伝もあったのでしょう。
 この公演を矢口真里さんの妹が観に行ったそうです。終演後、感想を求めた矢口さんに妹さんは「メロン記念日さんが一番よかった」と答え、モーニング娘。の曲じゃないのかよとガッカリしたというエピソードを、当時オールナイトニッポンで披露していました。
 予備知識がなくてもぐいぐいと引きこまれる魅力。実はカップリング曲に名曲が多いとか、後年の「メロン記念日ロック化計画」で幅を広げたとかあるけど、長くなるのでここまでにします。

Berryz工房
 フリージア工房が始まった2005年、ハロプロで一番勢いを感じられたのは彼女たちでした。ただ。当時は小中学生で構成されていたため、一般受けは難しかったと思いますし、ハロヲタ内でも抵抗感を露わにする人はいました。
 でも、これは声を特大にして言いたい。
「Berryz工房は良曲の宝石箱」
 ベリは曲が多いので、新規さんだと「まずはシングルから聴いてみようか」となるだろうし、シングルからイナズマイレブン関連の曲を選んで聴いてみてもいいでしょう。
 私の提案は「アルバムを聴いてみてほしい」です。
 名作揃いです。特に初期のアルバムは、つんく氏の才能がフルパワーに発揮されていて、青春アイドルポップス傑作選のごとくです。
 まずは、アルバムでグループとしての幅広さとアイドル性に触れて、次は剛柔そろったシングルたちに触れてみてください。ひととおり聴いたあとに、きっとこう感じることでしょう。「こんなになんでも歌えるアイドルグループは空前絶後」だと。
 そして、ここは大切な部分なので書いておきたいのが、「Berryz工房はカップリングに名曲が揃っている」ことです。私は当時、iPpd mini にハロプロ曲を入れて聴いていましたが、「ベリカップリング集」というプレイリストを作っていたくらいです。

℃-ute
 ℃-uteにはインディーズ期間があります。ベリよりCDデビューは遅れたものの、先輩のステージへの参加やイベントの実施などで力をつけてメジャーデビューを果たしました。そのため、インディーズデビュー曲「まっさらブルージーンズ」の時点で完成度が高いです。
 鈴木愛理と村上愛(めぐみ)という天才を抱えた℃-uteはつんく氏も書きやすかったのか、はたまた、つんく氏が中学生女子ソングが得意過ぎるからか、℃-uteも初期アルバムは傑作揃いですので、近年に鈴木愛理を知って、これを機に昔の彼女も知りたいと考えている方は是非アルバムを聴いてみてください。ベタな選曲ではありますが「通学ベクトル」はおすすめです。鈴木愛理の歌声の魅力が堪能できます。
 ℃-uteは後年つんく氏以外の人が手掛けるようになってくるとJ-POP的テイストが強まってきます。人によっては声が幼い初期作よりも後年のアルバムやシングルの方が楽しめるかもしれません。
 ここでまた、ベリキュー共通の問題点「アルバムの完成度で初期作品は絶品なのだが、歌声が子供」なことがネックとなってきます。
それが作品世界観のリアリティが感じられていいという人と、シンプルに子供声は苦手という人に意見は分かれることでしょう。でも、中学生女子の歌を成人したメンバーに歌い直してもらって別バージョンのアルバムを出すのは何か違うし、これはこれでいいのでしょう。
 私は「めぐぅ」な人でしたが、℃-uteは七人時代が一番よかったと思います。この七人による「Danceでバコーン!」や「夢幻クライマックス」を観てみたかったなと妄想しています。

Buono!
 全部名曲で、曲数も多いというほどでもないので、三人の後追いファンな方は是非全曲聴いてほしいですね。
 鈴木愛理が「アイドルが憧れるアイドル」まで昇りつめたおかげか、一時期、地下アイドル界隈で「初恋サイダー」をカバーすることが大ブームになったりしました。今回のサブスク解禁では、やはりこの曲が一番人気なようです。
 ただ、他の曲ももっと注目してほしかったというのが当時の心境でした。
 そんな私はシングル曲ならば、「恋愛ライダー」「ガチンコでいこう!」「Take It Easy!」をおすすめいたします。

月島きらり関連
 Buono!と同様にアニメから生まれた企画で、良曲揃いなことも同じです。アニメ作品同様に明るく楽しいな曲が詰まっております。
 Buono!の所で地下アイドルが「初恋サイダー」をカバーし過ぎだった時代を懐かしみましたが、月島きらりの曲こそ、もっと地下アイドルたちに歌ってほしかったと思っています。楽しく盛り上がれる曲ばかりなんですよね。
 あと、「きら☆ぴか」や「MilkyWay」もとても良いので、子供の頃に番組を視てたという訳ではない片も、ぜひ関連曲も聴いてみてほしいです。

真野恵里菜
 真野ちゃんはインディーズ時代にKAN氏が曲を手掛け、その時点でマノワールドと言えそうな心地よい空間を確立していました。
 ハロプロの曲は個性の強い曲が多く、「苦手だ」という声を聞いたことは一度や二度ではありませんが、そういう方々にも真野ちゃんは「いい曲だね」という感想がもらえたりします。これは個性が弱いという意味ではなく、すごく耳に入ってくるサウンドと歌声なのです。
 やさしいしらべ。そんな言葉が浮かびました。曲のテンポに関わらず、そんな印象です。インディーズ時代にKAN氏が作り上げた「歌手・真野恵里菜」の世界観は、真野ちゃんが女優業にシフトしていきCDを出さなくなるまで、決して変わることはありませんでした。
 シングル曲は(インディーズ時代も含めて)すべておすすめです。女優の彼女しか知らない人には、この機会にぜひとも聴いてほしいです。

 勢いで長文を書いてしまいました。やはりサブスクにハロプロの楽曲がアップされたのは嬉しいです。私の考えとしては、発売から五年以上が経過した作品は新規ファンのためにもサブスク解禁してほしく思います。
 ちょっと待て! お前、まだ紹介していないユニットがあるぞと思われた方。そうです。今回解禁されたのは上記の方々だけではありません。ぜひ、公式サイトから確認していろいろと聴いてみてほしいです。紹介していないユニットも実は良曲だし、おすすめです。今回はまとめるのが大変なので割愛という形になりました。ごめんんさい。本当に、ごめんなさい。

※おまけ的な話
 サブスクの是非については関係者の間でも様々な意見があり、先月も中島卓偉さんが自身の考えを述べていました。応援している側からすると、アーティストが潤わないシステムなら声を大にして素晴らしいとは言いにくいシステムではありますが、初心者の入口として、昔親しんだ音楽との再会の場として、いい音楽を広く知って聴いてもらうためには、すべては否定できないなと私は思っています。
 もちろん、これは私が音楽で生活している者ではないから言える台詞なのでしょう。そんな自分は、演者もファンも得をする仕組みが確立されるといいなと願いつつ、この度は名曲たちとの再会を素直に喜びと感じております。実は、この辺りのCDはほぼ持っているのですが、それでも嬉しいです。新規ハロプロファンの皆さん、ハロプロは昔の曲も良いですよ。





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