昨日、池袋サンシャイン劇場で行われているBerryz工房舞台「サンクユーベリーベリー」を観に行きました。
今回の舞台は、高校生合唱大会の決勝に臨む二つの合唱部の、決勝までの葛藤や苦悩を面白おかしく描いた作品です。
苦悩とかを描いているのに面白おかしく?と、観てない方は首をひねるかもしれませんが、基本コメディタッチで進行していきます。
脚本・構成・演出は「寝る子は℃-ute」の塩田泰造さん。これを聞いただけでも、なんだか愉快なノリが浮かんできます。
公式ブログ
http://www.gekidan-online.com/blog/gekihello7/ ファンの方が作ったあらすじ(紹介させていただきます)
http://imepita.jp/20090922/667470 ストーリーを振り返って書くのは、これから大阪公演を観る方、DVD発売まで楽しみをとっておきたい方などに申し訳ないので、メンバーに対する感想という形式で書いていきます。
清水佐紀 弁天女子学院 水島 果菜(みずしま かな)役
開始して間もなく、いきなり合唱部を辞めてしまう佐紀ちゃん。そのため出番はかなり少ない。
この扱いは何を意味するのか? 学校の勉強が忙しくて稽古の時間がとれなかったから?
そうだと思っていますが何か。
でも、観ているうちに佐紀ちゃんが居ない合唱部の姿や、代わりに加入する桃子の台詞が意味深過ぎて、良からぬ妄想をしてしまう。いや、してはいけません。
練習中、桃子が言います。歌のフレーズの一部分が好きだ。その部分をずっと聴いていたい。でもそこで歌を止めてしまっては歌にならない。
この台詞は、色々解釈が出来そうで切なくなります。でも、ラストに再登場して、みんなと合唱する佐紀ちゃんの凛々しい姿が、あまりに眩しくて心が泣きそうになるのです。
嗣永桃子 おでん喫茶「恩あだ姉ちゃん」 アルバイト 小西 眞佳(こにし まなか)役
桃子は貧乏苦学生の役。まさに、ヲタが作り上げたキャラそのものな桃子でしたが、本人ノリノリで演じていて感心。道に落ちているお金を拾う速さと来たら、もう三倍速でしたよ。舞美の夏DOKIダンス並(苦笑)。
そんな苦学生桃子は、おでん屋でバイトしている(他に、新聞配達、公文式の採点も掛け持ち)。その姿がハマり過ぎです。桃子は下町風情が似合うと思っていましたが、ここまで「おでん屋のバイト姿」が似合うとは。
是非、TVドラマでもそういう姿が見たい。そのくらい、女優嗣永桃子に惹かれる今回の舞台。
私の居た左端前方の席のすぐ近くから現れた桃子。その姿を人目見た時から、桃子マジックは始まっていたのです。
徳永千奈美 丸富高校 夏川 未知(なつかわ みち)役
丸富三人娘の千奈美。落ちこぼれ生徒役がハマり過ぎ。かなり自分を見せていた演技だったのではないか?良い意味でそう思いました。
ルックス的にも、今のBerryz工房で一番キラキラ感があるように思えました。イメージ変わってきます。
そして、カーテンコールで一番熱心にお客さんに手を振っていたように見えたのも千奈美。イメージ変わってきます。
手足が長く、顔が小さい千奈美の立ち姿は素敵でした。でも、モデル向きなのかというとそうではなく、アイドルが似合う千奈美ちゃん。
須藤茉麻 弁天女子学院 服部 葉子(はっとり はこ)役
茉麻は登場シーンがカッコイイ。学ラン着て、弁天合唱部の応援をする姿。キリっとした瞳に、大きく響く低い声。茉麻は日本一、応援団が似合うアイドルです。
怪力キャラという設定でもあるから、立ち回りも雄々しい。長い黒髪をなびかせ、バンカラを気取る茉麻にときめく心。
春に発売された彼女の写真集に学ラン応援団姿の写真を入れなかったのは、担当スタッフ痛恨のミステイク。
そんな茉麻が、梨沙子を気遣い優しくしている姿は、まさに聖母茉麻だった。茉麻の持つ演技の多様性は素晴らしい。私の中の須藤茉麻像が更に美しくなっていくのでした。
夏焼雅 丸富高校 安彦 玲(あびこ れい)役
雅ちゃんは髪を上げていたせいか、Buono!を思い出してしまった。自分の中では、Berryz工房の夏焼雅は「胸さわぎスカーレット」以降はトキメキ度は平行線。Buono!の夏焼雅がスキスキ指数上昇だったけれど、最近は変わりつつある。
「青春バスガイド」の辺りから、Berryz工房の夏焼雅も良くなってきた。何か吹っ切れたような爽やかスマイルの雅ちゃんが、ギャル言葉で顧問に反抗する度に、以前ほどギャル風味が板につかない雅ちゃんを感じてしまう。
雅ちゃんのイメージカラーは紫より、ピンク、それも濃いめのピンク(娘。時代の石川さんのピンクみたいな色)が似合うんじゃない? 現在進行形の明るい夏焼雅が好きです。
熊井友理奈 丸富高校 前嶋 今日花(まえしま きょうか)役
熊井ちゃんは長身ギャルで、言葉遣いもドスが利いて恐い。そんな女子高生。
なんだか熊井ちゃんは、茶髪パーマだと迫力が倍増するらしい。熊井ちゃんの「丸富なめんなよ」は、チビッコが見たら泣き出すレベル。
そんなワイルド友理奈ちゃんが、一瞬気を抜いた時に見せる澄ました顔は、見慣れた「熊井ちゃん」だった。
自分は、丸富の熊井ちゃんより、安心感な熊井ちゃんの方が好きです。つまり、それだけ別人だったという事。これは勿論、演劇に於いては誉め言葉。
菅谷梨沙子 弁天女子学院 長雲 学子(ながくも さとこ)役
梨沙子の存在感。最近はどうよ? そんな疑問符付けてるアナタに、弁天女子学院合唱部の梨沙子を見せたい。
やはり、なんだかんだで梨沙子は凄い存在感のある子です。声に張りがないから舞台向きではないかもしれないけれど、表情一つで何かが伝わる。
泣くシーンが印象深かった今回の梨沙子。その涙に、日頃の苦悩までオーバーラップさせてしまい、とても切なくなる。
背中で演技をするという言葉があるけれど、梨沙子は肩で演技をしていた。肩であなたの悲しみ、苦しみがわかります。
そんな梨沙子を優しく包む存在が茉麻とは、塩田さんはよくわかってらっしゃる。あまりに健気な梨沙子を見ていたら、梨沙子が愛しくなってきます。アイドルの劇とは、それこそが正しい在り方かもしれない。塩田さんはよくわかってらっしゃいます。
個性派俳優さん達も、この舞台に彩りを添えていました。私が密かにファンな、あいざわ元気さんも面白かったので満足。帰りに出口には俳優さん達が見送りに立っていましたが、ヲタの方があいざわさんと握手をしているのが見えました。あいざわさんも嬉しそうでしたよ。
そして、弁天女史学院合唱部の子として出演したエッグの佐野香織里ちゃん。彼女も要チェックかもしれません。
この日の公演のカーテンコール挨拶は桃子。
~台本をもらってから楽しく読ませていただいて、さて自分の出番は?と探したけれど、なかなか出てこない。
開始27分で登場(笑)。しかも、客席から登場って(苦笑)。そして、出番はすぐ終わり。私はいつステージに立てるのさと(笑)。
まあ、あまり言うとS田さんに怒られそうだから止めときます~
小指を立てながら、身振り手振りで面白トークをする桃子は、おでん屋のバイトではなく、いつもの嗣永桃子。楽しい終わり方をありがとう。
テーマソング「サンクユーベリーベリー」
クライマックスで歌われるこの歌。歌詞が色々深い。色々考え過ぎないように聴き、涙を抑える事が必要。今は涙ではなく笑顔で、メンバーと俳優さん達とスタッフに「サンクユーベリーベリー」と伝えたいのです。
「サンク ユー ベリー ベリー」
作詞:塩田泰造
作曲:たいせい
大好きな人がいて 今日もにこにこしてる
それが当たり前のことじゃなかった
大好きな人がいて おんなじ息をすって
この気持ち唇にのせよう
消えていく声の余韻 生まれてくる声の予感
その間の一瞬
せーので飛び出す言葉
サ・ン・キュ・ベ・リ・ベ・リー
永遠と思っていた時間、永遠じゃないから
今この時がそのとき
ありがとっていつも思ってたよ
腹筋が鍛えられるくらいよく笑えるのは
あなたがそこにいるから
ありがと そうサンキュベリベリー
大好きな人がいて おんなじ方をむいて
深呼吸 さぁ歌おう
消えていく声の余韻 生まれてくる声の予感
その間の一瞬
せーので飛び出す言葉
サ・ン・キュ・ベ・リ・ベ・リー
おんなじ方を見てると
顔が分からないけど
でも笑い声が聞こえる
ありがと そうサンキュベリベリー
腹筋が鍛えられるくらいよく笑えるのは
あなたがそこにいるから
ありがとっていつも思ってたよ
永遠と思っていた時間、永遠じゃないから
今この時がそのとき
ありがと そうサンキュベリベリー