フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

真野恵里菜 メモリアルコンサート2013「OTOME LEGEND~For the Best Friends」 ③

2013-02-28 22:46:09 | ライブ!2012-2014

 真野ちゃんはマノピアノのような清楚なイメージも良いけれど、実は元気ソングも味があります。ドキドキベイビーで客席をフリコピ色に染めて楽しませてくれた真野ちゃん。聴き入る曲ではじっと聴き入っているマノフレたちも、躍動感堪能タイムではステージと一緒に汗をかく。

 真野ちゃんの衣装チェンジの時にスクリーンにはハロプロ各グループと、つんくPからのメッセージ動画が流れました。
 つんくPが語る真野ちゃん話の中で、音楽ガッタスの頃は線が細かったので体を鍛えていくようにアドバイスを贈ったら、真野ちゃんは日に日に変化を見せていったという話は印象的でした。やると決めた事を真剣に取り組む姿勢。その意識が高いからこそ、ソロデビューが出来て、様々な仕事をこなして人脈が出来上がっていったのだなと思います。
 真野ちゃんの清楚なキャラはキャラの一部に過ぎない。色んな幅を持つ、プロ意識の高い女の子なのだと改めて思います。



元気者で行こう!


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真野恵里菜 メモリアルコンサート2013「OTOME LEGEND~For the Best Friends」 ②

2013-02-25 22:45:11 | ライブ!2012-2014

 コンサートは少しずつ明るいペースに乗っていきました。真野ちゃんの持ち歌は結構力強い歌もある。女優をやっている真野ちゃんだから、単に清純可愛い系だけでなく、様々なマノエリナを見せてくれる。アイドルのステージは歌の上手さやダンスの上手さだけではなく、表現力も大切なのです。真野ちゃんはそこが素晴らしい。
 ちょっとクセのあるナンバーを主体にメドレーで歌った真野ちゃんがこの曲を歌った。

真野恵里菜 黄昏交差点 


 バックトラックが力強くポジティブなこの曲は、交差点、つまりターニングポイントを「黄昏」という情景で重ねて表現している。黄昏と聞くとちょっと切なくもあるけれど、この歌の主人公は太陽と時間は巡っている事を知っている。夕陽はやがて朝陽になって現れる。
 真野ちゃんはハロプロを卒業する。つまり、アイドルという看板はもう必要でなくなるかもしれない。でも、それは悲観する事ではなく、新しい日がスタートするための決意の式なのです。ステージでこの曲を歌う真野ちゃんはとても力強く明るい笑顔を見せていました。

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真野恵里菜 メモリアルコンサート2013「OTOME LEGEND~For the Best Friends」 ①

2013-02-24 22:01:40 | ライブ!2012-2014

 真野ちゃんのコンサート会場はいつも柔らかな空気に包まれています。イメージカラーの赤に会場が染まり、みんな熱狂的。それが真野恵里菜コンサート。

 ステージにはグランドピアノが置かれていた。それが何を意味するのか?答えは一つしかなかった。メジャーデビュー曲「乙女の祈り」からハロプロメンバーとしての最後のコンサートはスタート。

 グランドピアノを用意したのは真野ちゃんの強い希望によるものと挨拶の中にありました。真野ちゃんと言えばピアノ。そんな時代がありました。それを高速に脳内で振り返り、記憶を蘇らせるとともに、私はこのコンサートは真野恵里菜の歴史と成長を体感するコンサートであると実感したのです。
 そう感じた頃にピアノコーナーは終わり、笑顔と躍動の真野恵里菜が起動しました。

(真野恵里菜ハロプロ卒業コンサート。回数を分けてレポートをお送りしたいと思います。)

真野恵里菜 「乙女の祈り」(MV)


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20130223 真野恵里菜ハロプロ卒業

2013-02-23 23:53:18 | ライブ!2012-2014
 真野ちゃんコンサート行って来ました。全てのマノフレにありがとう。そう思えるコンサートでした。会場を包む暖かい空気。そして、それに応える真野ちゃん。
 真野ちゃんは客席の人達の顔と名前は知らないかもしれない。でも、アイドルとヲタの距離感ってそういうものじゃない。アイドルが、応援してくれる人達に心から感謝をしているかどうか。それが距離の近さだと思う。そういう意味では真野ちゃんとマノフレはとても近い。そんな気がする。
 セットリスト。メッセージ映像。ゲストの舞美と桃子。ステージ挨拶。終演後のえりなコール。全てが「真野恵里菜」のために。「真野恵里菜」がすべてのために。

 セットリスト

乙女の祈り
ラララソソソ
ラッキーオーラ
天気予報が当たったら
お願いだから
ドキドキベイビー
トゥモロー
熱血先生→純情警察KISS→アンビシャスガールズ→青春のセレナーデ→堕天使エリー→青春のセレナーデ
ダレニモイワナイデ
黄昏交差点
世界はサマーパーティー
21世紀的恋愛事情
元気者で行こう!
ダンスパフォーマンスからの
春の嵐
ソングフォーザデイト
グローリーデイズ
はじめての経験
バンザイ!

アンコール
マノピアノ
NEXT MY SELF
みんな、ありがとう

ダブルアンコール
(矢島舞美、嗣永桃子カラの手紙と花束贈呈)
MY DAYS FOR YOU

(デビューカラの映像が流れる)
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会場のクラスチェンジ

2013-02-20 00:07:55 | ハロプロ(℃)

 日曜日に池袋で行われたステーション♪のイベントは、CDショップの店内に設けられたステージで開催されました。ラストの方のMCでメンバーが「私達も噴水広場でイベントが出来るように頑張ります」と力強く宣言していました。噴水広場とはサンシャインシティにあるアイドルイベントをよく行なっている場所。ステーション♪がこの日イベントを行なっていた店は、その噴水広場のすぐ上でした。

 アイドル達にとってライブやイベントを行なう会場は人気と比例して、それはシビアなヒエラルキーが出来ている。100人も来たら満員なイベントスペースで歌っているアイドルは500人くらい入るライブハウスで歌える事を夢見ています。500人のライブハウスで歌っているアイドルはホールクラスのキャパシティを誇るZepp系のライブハウスのような大きいライブハウスで歌う事を夢見ています。
 先日、クラブチッタ川崎で行われたLinQイベントでメンバーは「次はここで(リリースイベントではなく)ライブをやりたい」と語っていました。そういう風に、アイドルはそれぞれの「今の場所」からの脱皮を目指しているのです。

 ℃-uteが日本武道館でコンサートを行いたいと語っているのは夢であり目標であります。でも物事は一気に進め過ぎると足元をすくわれる事もある。現在、二千人クラスの会場を軽く売り切れにするくらいにまでなった℃-uteですから、次は五千人クラスの会場で!と願っていました。そして、その願いは早くも春ツアーで実現する。その会場は五年前に満を持して臨んだ筈だったのに埋められなかった会場。
 パシフィコ横浜国立大ホール。リベンジの機会がやってきました。

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池袋0217イベント感想

2013-02-17 23:36:37 | アイドル etc

 今日は池袋のあちこちでアイドルイベントが重なっていたので観に行ってみました。普段あまり観る機会がない人達だけに新鮮でした。そんなイベントの感想をツイッターにつぶやいたものをまとめて、更にYou Tubeの動画を貼ったものをここに掲載します。

 AeLL. アイドルと言ってもメイン活動は色々あって、歌手だったり、女優だったり、グラビアモデルだったり、どれもがプロのお仕事だからリスペクトしているけれど、自分は音楽からアイドルというジャンルに入った人間なので基本的には歌手活動がメインな人達を推している。
 AeLL.は基本はグラビアモデルが本業だと思うけれど、メンバーの歌唱力とか、曲の作り手の力の入れ具合とか、ステージ活動の数とか、歌手が本業と言ってもいいくらい。今日のライブを観ていても安定感抜群だし、不特定多数の観客にも安心して見せられるステージだったと思う。歌手AeLL.はガチ。

AeLL. シグナル


 小桃音まいさんは時間の関係で三曲しか観られなかったけれど、ガールズポップスの正統派であり、だからこそのソロなんだなと思った。MIXとか似合わないステージと言いましょうか、客席も一体となってキラキラな空間を作り出すためのステージ。そういう感じ。実際、キラキラしていた。

小桃音まい「Rainy Days」「ねぇ、あのね。。」


 ステーション♪は今日のステージで一番小規模だった。店内という事もあったけど客側もおとなしかった。だからか、とてもほのぼのとしたライブになった。鉄道アイドルとして鉄道に例えるならば、新幹線や山手線ではない。江ノ電とか小湊鉄道のような観光客の来るローカル線でもない。
 観光客は来ないけれど、味のあるローカル線として鉄道ファンなら好きな人も多い真岡鐵道や、いすみ鉄道。それがステーション♪のイメージ。派手ではないけれど彼女達のライブは毎回帰り道が暖かい気持ちになる。MVの映像にもそれが出てると思うから、気になる人はYouTubeで味わってほしいな。

ステーション♪ - TO・KI・DO・KI 踏切 30秒CM


 とちおとめ25。毎回ここのヲタの人達にサッカーのサポーターを感じる。開演前に円陣を組んで気合い入れてるシーンはまさにサッカーだった。それを数人ではなく前方のみんなでやっていた。この団結力。サポーターも、アイドルヲタも、応援する側に似る。とちおとめ自身もそれを反映して団結力を見せる。
 とちおとめはダンスが速い。そして揃っている。歌の後に息を弾ませながら告知を喋るメンバー。マラソンのゴールシーンを思い出した。TIFでメンバーの何人かが熱中症で倒れるまで持ち時間フルに歌い踊ったのもとちおとめ25だった。「全力」は東京の大手だけの看板ではない。みんなが使っていい言葉。

いちごハカセ/ とちおとめ25




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チョコレート★デスティニー

2013-02-14 23:22:58 | アイドル etc

 テクプリの名前を知ったのは去年の春頃だったかもしれません。名前からしてテクノをやっているんだな。Perfumeみたいな事をやっているアイドルはいくつか存在するけれど、この子達もそうなんだろうなと軽く流していたあの頃。
 デジカメ雑誌「フォトテクニックデジタル」で小林幹幸さんによるテクプリをモデルに撮影された「トーホクスクールガール」という地元宮城県で撮影された写真たちを見て何かが弾けた。それはその一年前の春から東北を包んでいる空をモノクロームで写した写真群でした。

 TIF2012で二日連続でテクプリを観て、屋上ステージとガンダムの足元ステージでのパフォーマンスを見比べた時に、それはもう確信に変わっていました。前の日と違う衣装に身を包んだテクプリは、屋上ステージでは夕方の夏の空に似合う衣装。そして二日目はモノクロームな色使いな衣装でした。ガンダムの足元にいる私には、ステージの向こうに「トーホクスクールガール」な背景が浮かんでいます。

 テクプリはただのPerfumeフォロワーではなかった。ポップなメロディラインの「スキスキスキ」という曲はアイドルにしか出来ないテクノだし、「渋谷Twinkle Planet」はタイトル通りに渋谷系サウンドを彷彿させ、昔のヒット曲であるさとう宗幸のカバー「青葉城恋唄」はまさに仙台の子だからこそリアリティのあるカバーになり、21世紀のご当地ソングになった。これこそ広い意味でのテクノではないですか?

テクプリ 青葉城恋唄


 そんな風にテクプリを気に入り、TIFのあとにCDを買った私には、それでもTIFの前にYouTubeで観たPerfumeテイストなナンバーも、それはそれで捨てがたく、そういう自由なスタンスも地方ならではであり、そのスタンスの肩の力具合が「トーホクスクールガール」なアイドルらしさでもあるのだと肯定しています。
 きっと、そこに流れている東北の空気も含めて好きになったからだからなのでしょう。

チョコレート★デスティニー テクプリ


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祭りの夜~Love in 九州~

2013-02-13 22:54:36 | アイドル etc

 地方で活動しているアイドルが中央でアピールしていくには、東京の大手事務所とは違う、大手事務所では出せない色を出すのが得策だけれど、そういう計算以上に「せっかく地方で活動しているのだから東京人では出せない武器」で勝負しなければ勿体ない。
 福岡を拠点に活動する「LinQ」は九州出身の女の子によって構成された「九州」のアイドル。ファーストシングル「ハジメマシテ」では「西鉄バス」という福岡県人ならば誰もが知っているキーワードをモチーフにした歌だったし、「祭りの夜」という曲では「祭りの街・博多」をモチーフにしている。
 
LinQ ニューシングル発売イベント in 新宿ステーションスクエア (2部・替玉)


 この動画で歌われている「祭りの夜」のイントロにかかっているMIXは、いわゆるアイドル現場の定番のそれではなく、「Love in 九州」というグループのスローガンと、ライブの開演前に流れる掛け声を合わせたLinQ独特のもので、この曲など一部の曲でのみ使用されている。そこに郷土色が表現されていて、これをメンバーと一緒に叫ぶ事によって地元九州在住の観客は郷土愛が刺激され、九州在住ではない者達は遠く離れた九州をステージを通して感じて身近な存在に昇華させる。

 この動画の数日あとに行なわれたライブイベントに私は足を運んだ。メンバーはステージでこれでもかというくらいにキビキビとしたダンスを見せ、トーク時間も惜しみつつ歌を中心にライブを展開した。替え玉(アンコールの事)は二杯、つまり2曲も行なった。ステージも客席も楽しく踊っている。まさに、ここに博多の祭りの空気がやってきていた。
 歌い、踊るのが好きな女の子は地方にもいる。メンバーは立ち去り難い表情を見せながらステージを下がっていった。女性グループとしては初となる「インディーズシングルがオリコン週間チャートに2作連続ベスト10入り」のニュースが発表されるのは、そのライブイベントから数日後の事である。

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アウェイの気持ち

2013-02-11 21:16:05 | ハロプロ(℃)

 ℃-uteメンバーが日本武道館でコンサートをやりたがっていると聞いた時に思い出した事がある。今から七年半前、日本武道館で行われたモーニング娘。コンサートに℃-uteが前座として出演した日の事。

 当時℃-uteは正式にグループ名が付いたばかりで、まだ持ち歌もカバーしかなかった。そんなメンバーをハロプロヲタに認知してもらうために、2005年秋に東京都内で行われたハロプロ関連のコンサートに℃-uteは前座で出演することになった。
 今で言えばモベキマスのヲタが研修生には疎いのと同じように、当時のハロプロヲタは℃-uteについてそれほど詳しくない人が多かった。まだハロプロにエルダーがあった時代の話だ。
 そんな頃に前座で各コンサートに出演するという事は一種のアウェイ参戦みたいなもので、会場によって受け入れられ方は違ったけれど、モーニング娘。のファンは温かく℃-uteを迎えた。当時のモーニング娘。は年々人気が下がっていたが、ステージはどんどんクオリティアップを図っていた時期であった。トークは台本からアドリブが入るようになり、セットリストも趣向が凝らされるようになり公演時間も長くなっていた。そんなモーニング娘。の人気をアップさせたい人々は、ひたすらに一体感のある空間を会場に作る事に気持ちを込めていた。
 拍手で迎えられた℃-uteは自分達の持ち味をわかりやすく武道館を埋めた大勢のモーニング娘。ファンに提示した。
 鈴木愛理の歌声。村上愛のダンス。萩原舞のコミカルぶり。

 その武道館の翌週、東京厚生年金会館ではBerryz工房のコンサートが予定されていた。石村舞波卒業コンサートであるからチケットは完売。ハロプロのこの年の秋の大きな話題の一つである。
 そんな時期に同時進行で℃-uteは前座仕事をしている。さすがにBerryz工房の前座はやらなかったが、メンバーは地道に日々を重ねていたのだ。武道館に立ったという勲章を胸に。

 昨年、あるインタビューで℃-uteメンバーは「デビュー当時みたくまたショッピングセンターを回りたい」と語った。彼女達は未だに自分達はまだまだな存在であると自覚しているのだろう。そして、℃-uteは実際にオープンスペースでイベントを行なっている。
 どんなに人気が上がっても、どんなに実力が上がっても、忘れてはいけない場所というものが誰にでもあるように、℃-uteは「あの日、武道館のステージに立った未熟な私達」を頭の片隅に置きながら歌い踊り続けている。

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Top YellとTRASH UP!!

2013-02-09 22:34:23 | アイドル etc

 アイドル雑誌「Top Yell」が隔月刊になると知り、複雑な思いを感じています。
 多くのアイドル雑誌がグラビア記事と、ちょっとしたインタビュー記事がメインである中、Top Yellはライブレポートや楽曲紹介のような「ヲタ目線」な記事が多く、いい意味で異質であると感じていました。グラビアやインタビューは基本的にはヲタが体感出来るものではない、いわゆるプロの目線で作り上げられる記事であります。撮影会とか、握手での会話などはそれに通じるものがありますが、ヲタが体験を元にして感情移入して拝見する類いの記事ではありません。あくまでプロのカメラマンやインタビュアーの仕事を受け身で楽しむばかりです。
 しかし、ライブレポート記事はヲタも感情をライターさんと共有する事が出来ます。会場でステージを観ている瞬間は、そこにプロもヲタもありません。同じ立場でアイドルのステージを観て、そして楽しむ。その先に、ヲタは飲み会でヲタトークをしたり、Twitterやブログに感想を書く。ライターさんは仕事として記事を書く。そこに違いがあるだけです。
 おこがましい言い方をすれば、Top Yellみたいな雑誌はヲタの言葉を代弁してくれている雑誌でもあるのではないかとも感じています。

 (ハロプロに好意的な記事が多いTop Yellですが、特にハロヲタ的にはこの特集本は堪らない一冊)

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 最近は音楽批評の総合誌もアイドル特集をする事が多くなり、モーニング娘。や℃-uteがCDジャーナルの表紙を飾ったり、MUSIC MAGAZINEがアイドル音楽の中からセレクトした佳曲を集めた「アイドルソングクロニクル」なんて面白い本を出したり(以前このブログでも紹介しましたが、改めて本の感想を近いうちに書いてみたい)、アイドルについて語るというスタイルの活字モノは充実してきたけれど、アイドル雑誌はまだまだグラビア記事モノが主流であります。「アイドルについて真剣に考えたり語ったりなんてしなくていい」と業界は思っているのかどうかはわかりませんが、「アイドル=可愛い」だけが面白さの本質ではないのになと、日頃書店でアイドル雑誌、或いはアイドルを取り上げている雑誌を眺めながら思っています。


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 そういうご時世の中、Top Yellにはまだまだ頑張ってほしい。月刊で文字数を多めに作り上げていくのは大変かとは思いますが、鮮度が大切なレポート類は本来ならば隔月刊化は命取りな決断。長所を薄めてしまわないかと心配になります。関係者の方々がそのあたりは百も承知で改善策を講じてくれるだろうと期待します。

 先日、「TRASH-UP!!」という雑誌を購入しました。サブカル雑誌という事になるのでしょうか。今回はアイドルとホラーという特集で舞美なっきぃインタビュー。ダブル巻頭特集としてもう一つがBiSの特集でインタビューと楽曲&MVレビューなどの内容。そして、インディーズ系で個性を発揮しているアイドルグループ12組(なかなか面白いセレクトでした)のインタビューとちょっとしたグラビア。この三本立てでアイドル記事が載っていました。
 アイドル雑誌ではないからか、デザインであったり、インタビューの方向性が面白く、現在のアイドル音楽界が多彩で色々なジャンルに分かれてきている事をうまく表現していると感じました。そういう部分はむしろ本職としてアイドルを取り上げているアイドル雑誌の方がアンテナの感度が鈍っているから、アイドル雑誌ではない方が面白い目の付け方をするのでしょう。MUSIC MAGAZINEが出したアイドルソングクロニクルの選曲も「アイドル雑誌が選んだら全然違う選曲になっただろうな」と思わせるものだった事を思い出します。


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 アイドルというジャンルを多角的な方向で媒体に取り上げてもらうためにも、単なるグラビア記事満載な雑誌だけでなく、読ませる部分も面白い雑誌がもっと増えてほしい。そんな事を願っています。

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