少し前に遅まきながらスマイレージの舞台DVD「おばあちゃん家のカレーライス」を見ました。ヲタ界隈ではあまり良い評判を聞いていない舞台でしたので、ちょっと構えつつ、でも先入観で見てもいけないと自分流な視点で見ようと決意しながら見ました。
見始めて少しして、スマイレージメンバーの演技力の未熟さが気になり始めた頃、私は主役の女の子の表情の表現力に目を奪われ始めていました。舞台だから一部のお客さんにしかリアルタイムでは伝わっていなかったであろう、唇の動きや眉毛の動かし方の演技力。そういう顔の細かい動かし方を考えながら台詞を言っているその子の姿を見ながら、なぜか目頭が熱くなりました。まさか、その時はその子から近々引退発表があるなんて夢にも思っていなかった。
決して歌が上手い訳でもなく、ダンスがキレキレな訳でもない。でも、彼女には思わず「かわいいなあ」と言ってしまいたくなるようなアイドル力があった。アイドルとしてグループの真ん中に立つには、その力があるだけで十分。エースの資格はバッチリ。
スマイレージが人目をつくためのポイントであり、アイコンと言えたゆうかりん。反響の大きさはイコールで存在感の大きさでもあります。正直、℃-uteヲタとしてはそこがジェラシー。栞菜やうめさんの時はここまでではなかった。めぐ?それは言わないでほしい。しかも、ちょうど今頃の季節だ。めぐぅ…。
私はそんなアイドル力が絶大なエースを手放す事に至ってしまった事務所が残念でなりません。もう少しうまく出来なかったのか?アイドルとして芸能人としての社会教育。忙しさの中で勉強と仕事を両立させている事へのフォロー(ゆうかりんはいわゆる芸能人学校ではなく、地元の公立校に通っている)。
ゆうかりんの決断は確かにエースとして無責任過ぎるし、桃子を始め「勉強と仕事を両立させながら大学に進学したアイドル」を目指さない事への疑問もあります。でも、その結論に至るまでに幾重にも及ぶ葛藤の中をゆうかりんはもがいてきたのであれば、それがあまりに残念でなりません。周りは何をしていたのだと。
もう決まってしまった事。何も覆らないけれど、きっとヲタの胸の中にあるゆうかりんの姿は消えない。私もふと空を見上げると、舞台の上で眉毛と唇の動きで演技をする姿が浮かぶのだろうなと思っています。
スマイレージの新メンバー田村ちゃんの姉だという方のブログをネットで見る機会があった。そこには姉の妹への思いやりと応援。そして、妹がスマイレージを大好きな事が書いてありました。妹が大好きなスマイレージになれますようにという姉の願いがアイドルの神様に届き、見事に新メンバーとなった訳です。
田村ちゃんもそうだし、中西ちゃんも、病気療養のためスマイレージ加入は見送られてしまったコスガちゃんも、おそらくスマイレージが大好きで、憧れの気持ちを抱いてオーディションを受けたと思います。エッグから受けたタケちゃんも、りなぷーも、きっとスマイレージに入って活躍したいと思って受けた筈です。
だからこそ、これからの六人は他のグループ以上に走っていかなくてはいけないし、走ってくれる事でしょう。
綺麗事を言うな!と思われそうですが、これが長年ハロプロを見てきて、そして℃-uteを応援してきた者として言える言葉なのです。℃-uteも色んな事があって、それを乗り越えて今がある。今の℃-uteを見てください。五人は今や女性アイドルグループナンバーワンのパフォーマンス力と言っても過言ではありません。悲しみを乗り越えて微笑みを絶やさなかった℃-uteが作った未来なのです。
あやちょ、最近のあやちょはとてもお姉さんに見えるよ。少しずつ本当のリーダーらしくなってきた。下の子が入ってきたからこそ、本当の意味でのリーダーになったような気がします。
かにょん、色々と悩みが尽きないようだけれど、今悩んでいる事が明日につながる。自分を信じて歩いていってほしいな。
タケちゃん、りなぷー、めいちゃん、かなちゃん、スマイレージはまだメジャーデビューして二年目なのだから、これからいくらでも新しい歴史を刻んでいける。記録よりも記憶に残るような活躍を見せてほしいな。大丈夫、アイドルグループって一人じゃないもの。
コスガちゃん、焦らずじっくり治してエッグからリスタートだ。良い方に考えれば、エッグを経験する事で下積みの苦労、ステージを作り上げるのは主役だけではないのだという事、そういう事がエッグで学べるという事でもある。コスガちゃんにとっては一回り大きくなれるチャンスだ。そして、一回り大きくなってスマイレージに入ってほしい。みんな待ってるから。
スマイレージ 『タチアガール』 (MV)
新生スマイレージ、立ち上がる。
アイドルになりたい。そう夢を見ている女の子は全国に五桁はいる事でしょう。しかし、実際にアイドルになれる女の子はほんの一握り。地下アイドルというジャンルが出来て以前よりはアイドルになるための難易度は下がったとはいえ、メジャー事務所に入るのは今でもかなり難易度は高いのです。つまり、アイドルとは選ばれた人達。誰でもなれる訳ではない、スペシャリスト集団。
それだけ、なるための難易度が高いアイドルという活動は「職業」であり、決して「サークル活動」ではない。職業であるから給料が発生し、職業であるからサポートするスタッフがつく。
そのスタッフはアイドルという自社商品をなんとかしてヒットさせるために日々動き、その働きで給料をもらっている。アイドルという職業は本人を意味するだけでなく、そのアイドルによって給料をもらって生活しているまわりの人達も含めたものである。それが社会というものであり、だからこそアイドルは自分の立場を重んじなくてはいけないし、それが出来ないのであればアイドルを辞めるしかない。
だけど、辞める事は安易に出来る事ではない。一人のアイドルを売っていくために一体何人の事務所内外の大人が生活を賭けてアイドル業に関わっているのか。その事を理解しなくてはいけません。
という事をUFAはアイドル達に説明しているのでしょうか?この事務所は人の出入りが軽すぎる。一人のアイドルが辞める事でどれだけのスタッフに迷惑がかかり、どれだけ事務所や、仕事でお世話になっている会社に損失を与えるか。そして、どれだけファンが悲しむか。
アイドルは社会人であり、公的な有名人である。存在というものに、もう少し敏感であってほしいのです。
べリキューアイランドが開園した。週末限定な移動式テーマパーク。12人の女の子がお客さんを夢のアイランドへと案内していくテーマパーク。
しかし、12人は一枚岩であるように見えてバラバラだ。一つのチームは自由奔放で揃って動く事を嫌う。身長も髪型も髪色もバラバラで、客はその風貌を見てやや不安になるのだが、やる時はやる7人は、ここぞという場面では頼もしくお客さんを楽しませる筈だ。
それに対してもう一つの5人のチームは反対にチームワークが良く、動きも揃っていて安心して見ていられる。しかも、その動きはとてもプロっぽい。真面目に仕事を追求している感じは、まさに目標に向かって一直線。お客さんを感心させる筈だ。
一見バラバラな12人。実際にもバラバラな12人。でも、あちこちを向いている12人だからこそ、気持ちが一つになると物凄いパワーになる。
これからのアイドルは「おちゃらけとシリアス」を絶妙な厚さで表裏一体に持っているものが生き残れると思っている。粉まみれになったと思ったら、聴く者をキュンとさせる歌を切々と歌ったり、そんな二面性の魅力を一人一人が強く持っている所でなければ戦国時代は生き抜けない。そう、いつでも他流試合に打って出ていけるように。
ベリキューアイランドはテーマパークではなく、巌流島みたいな戦いの島かもしれないと、ようやく気づき始める。生き残るのは誰だ?
月曜日の事。仕事から急いで帰宅してテレビをつけると、そこにはAKBが映っていた。まあ、人気者なのだから扱いは良い。視聴率を稼ぐための三種の神器の一つと言われる(?)動物のVTRという支援アイテムまで用意された。
効果はてきめんで、私も「たかみなの猫かわええ」などと気分が盛り上がっている。
(たかみなの猫の画像は、ノースリーブスブログの8月29日の記事をご覧ください)
モベキマスはいつ出てくるのかと心配になってきた番組終盤、やっと出てきたモベキマス。
しかし、順番に簡単な自己紹介をグループ単位でやっただけで歌。歌のあとに舞台で収録は欠席した桃子からダウンタウン宛の手紙が紹介され、浜ちゃんに手紙を放り投げられるというオチがついて終わった。
番組を見終わったあとの私は得体の知れない悔しさに頭の中を支配されながら、ふと番組を振り返ってみると一番記憶に残っているのは「たかみなの猫」であった事に苦笑いした。
翌日、少し冷静になった頭で振り返ってみても、良い解釈は出来ない。
「AKBよりパフォーマンスがしっかりしていた」という意見をネットで見る。歌やダンスをどう捉えるかは視聴者次第だけれど、毎年秋にメッセージソングをシングルで出してくるAKBに対して、ハロプロはテーマがわかりにくい上に、女性にとってはあまり耳障りの良くない単語をタイトルに入れるセンスが、テレビという媒体で伝えるわかりやすさに大きな差がある。おそらくどちらのファンでない人の多くはAKBに軍配を上げそうな気がする。大衆音楽としてはそれが正解。
「歌番組で歌えただけでも良い。大切なのはテレビで歌う事」という意見もよく見た。ヲタがそんなスタッフサイドの目線で見なくてはいけない事自体が、すでに斜陽である事を暗に肯定してしまっている。アイドルヲタたる者、そんなメディア展開など気にせず、推しメンの可愛さなどを語ればいいのに。それがテレビ出演を見た時の正常な反応ではないのかなと。
「観覧が高校生以下が不可な時点でおかしさはあったが、ヲタにサイリウムを振らせてコールもさせて、明らかにイメージダウン。悪意を感じる演出」確かに。これはフジテレビにしてやられたという感じ。
「時間が短すぎる」ホントそうです。アイドルは個を封印されたらキツイ。(欠席していた)桃子しか個を出す事を許されなかった。
と、見た日は思った。しかし、翌日考えてみると、この放送は先月オンエアされたアイドルSPの延長戦みたいなものではないかと思えてきた。あの時に出演していないAKBとハロプロを呼んで行なった延長戦。
アイドルSPは出演者が多かったから一組あたりの時間はそんなに多くはなく、今週のモベキマスとそんなに違わない。それでも、各アイドルは印象を残していた。
モベキマスもだから言い訳は出来ないのだ。たった6分ほどでも何か出来たはず。カットされたトークがある?面白ければ使われたはず。
プロというものは僅かな時間でも何かしらのインパクトは残せる。テレビに出演出来たから良かった。確かにそう思うけれど、「出演する事に意義がある」という考え方はアマチュアリズムそのもの。オリンピックや高校野球。ハロプロはプロ、アイドルのプロなのだから、売りである「歌やダンス」で何かしらのインパクトを残せなくてはと、考えるに至って、ようやく番組を見て感じた悔しさの正体がわかったのでした。
スマイレージ新メンバー、HEYのモベキマス、ガキさんとれいな歴史的和解などネタは色々とあるのですが、整理してから書いていきたいので今回は近況報告的なお知らせを。
愛ちゃんの卒業からもうすぐ一ヶ月。このブログも開始から六年が過ぎて七年目に突入いたしました。いつもお読みいただいている皆様のおかげです。本当に読者数が強いモチベーションになっているのです。
そろそろブログのスタイルを変えていこうかなという事も考えていました。しかし、まあ考えすぎずにマイペースに、やりたいように書いていこうと決めました。情報的な部分では物足りなくなるかもしれないし、扱うグループなどに偏りが出るかもしれませんが、書きたいテーマで書いていきたいと思います。
そんな自分ですが、ハロプロは相変わらず好きだし、アイドル音楽も好きです。このスタンスには変わりありません。そこはご安心ください。
現在、いくつかブログを現在進行形でやっています。宣伝になりますが、興味がありましたら、こちらの方もよろしくお願いいたします。
明日葉通信
http://ameblo.jp/seasonz/
(フリーテーマなブログ)
カナガワ撮り歩き紀行
http://seasonz.blog18.fc2.com/
(神奈川県で撮った写真を紹介しています)
藍色町写真館
http://blog.livedoor.jp/alpha910/
(最近スタートしました。こちらは場所を特定せず、いろんな場所で撮影した写真を紹介しています)
たびずき
http://seasonz12.exblog.jp/
(旅の話を書いたブログです)
そんな訳で、これからもよろしくお願いいたします。
~前回からの続き~
ハロプロの事務所の先輩である森高千里さんがかつて「非実力派宣言」というタイトルのアルバムを出した事がありました。アイドルにとって実力というものは果たしてどこまで必要なのだろうか?そもそも実力というものが必要なのだろうか?
今一番人気がある女性アイドルはAKB48です。これは間違いがない事実。そのAKBはどこがウケているのかと言えば、決して歌やダンスや演技などの実力度ではありません。男性アイドルも嵐が大人気だと言っても、嵐より上手い男性アイドルはいる。
ジャニーズという事務所はエンターテイメントとしての見せ方に於ける完成度にはこだわりを強く持っているように見受けられ、そこにあるプロ意識はある種の美学すら感じます。それが伝統となって次代のグループへ受け継がれていく。これはハロプロが大いに参考になりそうなシステム。
そんなジャニーズと実力比較という点でいけば、ヴイジョンファクトリー所属のグループ、DA PUMPやw-inds.の方が歌やダンスは上手い。しかし、メディア露出などにはジャニーズと大きな差がある。このあたりの関係性はハロプロとAKBにも似ています。
では、男女ともに人気トップに位置するグループが実力を売りにしている訳ではないという事は、果たしてアイドルの人気に於いての本質なのだろうか?
確かにアイドルに実力は必ずしも必要はない。しかし、何かしらのセールスポイントを持っていないと長くは活躍出来ない。女性アイドルの歴史を振り返ってみてもそうです。
長年ジャニーズが仕切ってきた男性アイドルと違い、女性アイドルの人気の傾向は流動的。それを思うと、AKBのような非実力派人気はやがて萎み、次の時代がやってくる。
既に大手事務所は次の手を打ち始めています。先ほど名前を挙げたヴイジョンファクトリーはフェアリーズという女性アイドルグループを立ち上げました。デビュー曲はセールスで苦戦しましたが、スタートはむしろそのくらいがベター。これからどんな手を打つかの格好のサンプルになったのではないかとも思います。
フェアリーズもダンス力を前面に押し出したグループ。前回紹介したFLOWERと同様、十代の女の子に大人っぽい歌を歌わせて、大人っぽいダンスをさせています。明らかにアイドルヲタよりも同世代の女の子を意識している。私はこの前たまたまフェアリーズのイベントを通りがかって観る機会がありましたが、観客はまさに女の子ばかりでした。
今後、女性アイドルの流れは二極化していくと私は予想しています。歌やダンスなどの実力を売りにしているアイドル。実力は二の次でキャラクターなどを見せていくアイドル。前者はハロプロがそうだろうし、広く解釈していけば、FLOWERやフェアリーズもそうです。東京女子流もそこに入りますね。
後者はAKBやももいろクローバーZという事になるのでしょうけれど、私は現在危惧している事があるのです。それは前者のスタイルが主流になるにつれ、アイドルヲタが気にいるタイプのアイドルというものがマイナー化していくのではないかと。先ほどの二極化の例えがもっと加速して、実力派グループと王道アイドル(マイナー系)みたいな感じ。それをアイドル冬の時代と呼ぶかどうかはともかく、AKBみたいな大きな売れ方のあとは、そのジャンルは一度衰退する可能性は高いというのはあると思います。売れすぎの反動で世の中がアイドルに飽きてしまうという。
すでにそういう兆候は見え始めている。アイドルはどんどん接触系現場型へと特化していき、その方向のバリエーションとして地方アイドルというものがヲタ的にホットな存在になりつつある。
確かにアイドルはメジャーでなくてはいけないという事もない。マイナーという形もヲタとしては楽しみ方としてはマイナスではない。
そんな時代にハロプロは一体どこへ向かうのか?アイドルっぽくない実力派というポジションを既に他事務所が築き上げていく中で、ハロプロ独自の方向性を目指すのか?ヲタに特化していくのか? 答えはそう遠くないうちに見えそうな気がするのです。
戦国自衛隊を観に行った帰りにサンシャインの噴水広場で女性ダンスグループがステージに立っているのを見かけました。なかなかしなやかなダンスを見せる彼女達の名前は「FLOWER」。EXILEの事務所からデビューを果たしたばかりのグループです。
一曲観ていましたが、上から見下ろしているとダンスのフォーメーションの動きや、手足の動かし方などの揃い具合などがよくわかる。それは「よく鍛えられている」と感心してしまうレベルでした。歌はメインボーカルと思われる子が二人いて、その子達はダンスは控え目で歌に集中していたのですが声も伸びているし上手い。
私はそんな彼女達を観ながら、既に時代は動き始めているのだよなと思うのでした。
FLOWER - Still
現在、人気女性アイドルは誰か?と問われたら世の中の多くの人はAKB48と答える事でしょう。それは確かな事実であります。ハロプロのグループではないのが寂しいですが事実です。
そのAKBに対抗する、対極的な存在としてK-POPがある。AKBは基本的に歌やダンスの能力の高さを売りにしている訳ではないので、韓国のグループがその部分を売りにして人気を両立させている。というか出来ているという印象があります。もっと言えば、AKBのパフォーマンスの部分に対してのアンチテーゼとしてK-POPがある。ハロプロがそのポジションに立っていれば良いのですが、人気的にも難しい。メディア露出が桁違いだからです。
つまり、ハロプロが人気を得るために意識していかなくてはいけない相手はAKBではないとも言えるのです。
時代の流行は常に動いていきます。K-POPを流行らせるためには、パフォーマンスが売りではないAKBは格好のライバル。極論するなら、AKBは上手くある必要はないとされている。という見方も出来る。
しかし、流行を動かすために業界はそろそろ次の一手を考え始めている。いつまでも、AKB&K-POPが人気ある訳ではない。次に用意するものはAKBと似ていては流行にはならない。そこで、女性ダンスグループなのかはまだわかりませんが、それを流行らそうとしている所は確実に存在している。
~続く~
今日はモーニング娘。のニューアルバムのフライングゲットな日であります。秋ツアーで観たかぎり、なかなか良さげな感じがしました。愛ちゃんの歌声が入っている娘。アルバムとしては最後の作品となるだけに、ひとつの節目となる作品になりそうです。
十月になり、いよいよハロプロも全員集GOシングルの中身が少しずつ明らかになってきたり、そのシングルを引っ提げてゴールデンタイムの音楽番組に出演したり(来週)、何かしらの変化をつけていこうというのは感じます。ただ、実際のところ、ヲタは変化を好むのかというと案外そのあたりは保守的だったりもして、
メンバー構成はなるべく変えるな
曲の方向性はあまり冒険するな
髪型は変えるな髪を染めるなピアスは止めろ
舞台にはなるべく出るな(苦笑)
などと、変化よりもほどよい状態をキープする事を好む人が多い印象があります。
アイドルという時代の流行や変化からは少し距離を置いているジャンルだけに、せわしなく変わっていくよりも、変わらない良さを求めるという傾向は確かにあります。ハロプロは年間スケジュールの大まかな流れがパターン化しているし、時代の流れに乗せているかのようなAKBでさえ、シングルの傾向や一大イベントの時期はパターン化しているのです。
私がハロプロ音楽に持っている不満のひとつは季節感のある曲がそれほど多くない事。せっかく日本という四季の変化が豊かな国で活動しているのに、季節感を感じさせる曲がそれほど多くないというのは寂しい。確かに季節感に拘った曲はツアーでの扱いに困るという問題はあります。例えば、冬の曲を夏ツアーでは歌いにくいみたいな。でも、もう少しそういう曲が聴きたいです。
さて、季節は秋。これから冬に向かって寒くなってくる訳ですが、アイドルを取り巻く状況も夏は通り過ぎているように思えて仕方がありません。そんな時代に生き残るのはどういうアイドルなのか?私は最近感じている事を次回書いてみたいと思います。ハロプロがこれからもある程度の人気を持続出来るか、或いは人気アップ出来るか?そのあたりに絡んだテーマです。
新曲発売週にこんな事は書きたくないのですが、言わずにはいられない。なので書きます。
吉川友のCDをめちゃくちゃな売り方するのは止めろ!
今週発売のシングルなのに8月から予約をしてもらうという形で握手会を行い、それだけでは足りないと見たのか、握手会にエッグメンバーを付けたり、アップアップガールズを付けたり。もはや「吉川友のCD売上」ではなく「吉川友と仲間達の売上」になってしまっています。まあ、そういうやり方は真野ちゃんでも行われては来ましたが、真野ちゃんの場合は握手会に参加するメンバーはバックダンサーであるという建前がありました。
そもそも発売日の遥か前にCDを予約させて、その予約券で握手をさせるなんて、なんとあざとい商売。こんなやり方はいつから始まったんだ!と思ってしまいますが、今やアイドル界では珍しい事ではなくなっています。
昨年、ももいろクローバーがメジャーデビューを果たした時、発売の前から握手会を行なって、デイリーチャートにその握手会で積み上げた予約分を計上しデイリー一位をとりました。しかし、ももクロはそのシングル一枚でレコード会社を移籍します。その一枚しか出さなかったレコード会社とは「ユニバーサルジャパン」(元々一枚だけの契約であったとも言われている)。
今年ぱすぽ☆が発売のはるか前から予約握手会を行い、その積み上げた枚数四万強でウィークリー一位を獲得しました。女性アイドルグループのデビューシングルが初登場一位を獲得したのは史上初。めでたい記録ではあるけれど、売れなければ次は出ないなどとヲタを煽り買わせたという商法が問題視されました。ぱすぽ☆のレコード会社は「ユニバーサルジャパン」。
吉川友セカンドシングルイベント、公演数をカウントしたヲタがいまして、その数は53公演。複数枚数を買わなければ参加出来ないイベントもあったので、この全てに参加しようと思ったら、なんと137枚もCDを買わないといけないのだとか。そんな吉川友ちゃんのレコード会社「ユニバーサルジャパン」。
私はなにもユニバーサルジャパンを叩きたい訳ではないのですが、新人を人気の実数以上の売上枚数を達成しなければいけないというノルマ。そして、それを達成するために度を越した握手会の乱発具合と、おかしな流れに首をかしげているのです。
吉川友ちゃんはモーニング娘。に入れず、ハロプロエッグからスタートして結果を積み上げてデビューにこぎ着けた子。小さなイベントで笑顔を振りまき、真野ちゃんのイベントで一人一人に腰を低くしながら丁寧な握手をして、新人公演では力強いパフォーマンスを見せてくれた。
そんな風に地道にポジションを築いてきたアイドルを、「売上」という現実にあまりに晒し過ぎなのではないか?彼女はめちゃくちゃな握手会乱発をやるために努力をしてきたのか?
CDが売れなければ次につながる仕事は来ないし、売れなければやがてCDそのものを出せなくなる。それは理解しているのですが、あまりに生き急いでいるようなやり方に憤りを感じています。「アイドルは商品」という志向があまりに露骨に出過ぎてはいないだろうか?半年後、一年後、吉川友はアイドルでいられますか?
吉川友 - ハピラピ ~Sunrise~(Short Ver.)