某世界規模有名動画サイトで、コンサートを生中継したスカパーHDをエンコードしてアップした動画が日本国内アクセス数一位になったと聞きました。世界ランキングでも23位だとかいう噂です。本当なのかどうか、自分は画面で確認していないのですが、本当なら凄い事です。テレビの映像をアップした以上は違法行為ではありますが、この数字を事務所サイドも前向きに捉えて、今後のファンサービスに向けたヒントにつなげてほしいなと思います。
今回の記事は前回の続きです。
渡良瀬橋
卒業メンバーが歌う思い出の一曲。リンリンが選んだのは「渡良瀬橋」でした。この歌は、主人公が生まれ育った故郷に残る事を選んで恋人と別れた事を歌った歌です。私は「生まれ育った祖国に帰るために異国のファンに別れを告げるリンリン」の姿とだぶらせながら聴き、胸が熱くなるのを止められませんでした。
リンリンは凛々しく歌い上げました。卒業という感傷に流され過ぎる事なく、プロとしてベストなステージを見せよう。今まで応援してくれたファンのみんなに感謝の気持ちを込めて最高の歌を届けよう。そういう想いはしっかり届きました。リンリンは普通に歌うだけでも上手い。でも、歌というものはただ上手く歌えば良いという訳ではなく、この日のリンリンはいつも以上に気持ちを込めて歌っている。それは理屈抜きに客席に届いた事は確かです。
東京周辺の店が品薄になったというパステルブルーのサイリウムが客席を彩ります。客席からの熱い想いがプラスされてサイリウムは一段と美しく輝いていました。
(ネットで見つけた画像です)
リンリンが渡良瀬橋を歌った理由がなんとなくわかる一文は書かれています。写真無しの長文である事が心に響きます)
http://gree.jp/c_ute/blog/entry/530256775
℃-uteブログより矢島舞美更新記事
ふるさと
ジュンジュンが何を歌うのか?予想が難しかったです。でも結果を知った今は、やはりこの歌しかないなという思いでいっぱいです。
ジュンジュンが日本にやってくる時の模様は当時ハロモニで流れましたが、広い中国の、更に北京や上海といった大都市から離れた小さな町からやってきたジュンジュンの姿は、まさに異国からのお客様でした。
しかし今、こうして日本の大きなステージに立ち、故郷と母親への想いを綴った歌を歌うジュンジュンの姿は、もう「お客様」ではありません。
たどたどしさはなく、発声もしっかりとしていた「ふるさと」。この日のためにジュンジュンはかなり練習していたのではないでしょうか? ジュンジュンの、加入当初から比べてかなり上手くなった歌を聴きながら、私は行った事のないジュンジュンのふるさとを思い浮かべてステージを見つめるのでした。客席を揺らすブルーのサイリウムの灯りが優しくステージに向かい優しくさざめいていました。
(ネットで見つけた画像です)
春 ビューティフルエブリデイ
なんとなく亀ちゃんがこの曲を選びそうな予感がしていました。明るいキャラクター亀井絵里という姿を最後まで徹底させるであろう、亀井絵里の卒業には涙よりも笑顔が似合う、そんな想いを込めてくるのではないか?そんな気がしていました。
客席に輝くオレンジのサイリウム。高輝度サイリウムは特にまばゆい。オレンジは明るい色なのでひときわ輝きが眩しいのです。その輝きがまるで客席に咲いた花に見えます。
春という季節は花がたくさん咲く季節。そんな明るい季節に自分の気持ちがシンクロしている様を歌ったこの曲を選んだという事は、亀ちゃんがファンに向けて「卒業するけれど、明日からも前向きに歩いていく」というメッセージがそこに込められているような気がしました。
会場を明るい空気が包み込み、笑顔で送る雰囲気が出来上がってきた。コンサート中盤での亀井絵里渾身のファインプレーでした。
(ネットで見つけた画像です)
青春コレクション
卒業メンバーのソロ曲コーナーが終わり、全員で客席外周を使って歌いました。ソロで歌う姿のあとに、全員で「青春」をキーワードにした歌を見せられてしまったら最早冷静な楽曲評価などデキマセン。この曲が今までより好きになってしまう。
卒業メンバーにはこれからも胸を張って人生を歩いてほしいな。
グルグルJUMP~友
映像で見ているとアホらしささえ感じてしまう曲でも、メンバーがステージでアホになりきり、観客の多くがアホになっていれば、素晴らしき祭典が出来上がるような気がします。回りたくて回る人も正解。恥ずかしくてサイリウムを振るだけの人も正解。大事な事は気持ちがそこにある事。
そうかと思えばバラードでは静かな一体感を見せるステージと観客。客席が一つになって踊ったかと思えば、一つになって静かに手を左右に振る姿も見られる。モーニング娘。の観客はなんと臨機応変なのだろう。この日訪れた俳優の辰巳琢郎さん(ファッショナブルでモーニング娘。と共演)も感動しておられます。
http://ameblo.jp/tatsumitakuro/entry-10738125161.html
友情を歌う曲「友」は卒業メンバーを送るステージに相応しいと思うのです。
涙ッチ
そして、このコンサートの本当のラストナンバーも友情を歌った曲。この八人で、八人でしか出来ないステージを完結させるために歌う。大サビは客席と大合唱。客席は明るく照明が点いています。亀井絵里、ジュンジュン、リンリンから見えた客席のみんなの表情はどんなだったのだろう。
涙もあるけれど泣いてばかりではなく、最後は力強い笑顔で幕を閉じたステージは明るい光が照らされたままでした。客席に流れるBGMは「青春コレクション」のインスト。「いくつになっても青春」な事を胸に刻みながら、三人は新しい道を歩き始めました。
~横浜アリーナ公演レポートは一応今回で終わりです~