TIF2011レポートPART2です。
(前回の記事で会場の案内図を見てもらうための公式サイトのURLを貼り忘れました。ここに貼り直しておきます)
http://www.idolfes.com/2011/stage/index.html
私立恵比寿中学
AeLL.を途中で抜けて再び野外の無料エリアにあるスマイルガーデンに移動。時計の針は11時を回っています。一時間で三組観た訳です。既にそれなりに満足感アリ。
スマイルガーデンでは私立恵比寿中学、通称「エビ中」のステージが始まっていました。エビ中はももいろクローバーZと同じスターダスト所属のグループ。ももクロから「愉快で楽しい」を抽出して、そこに特化して作り上げたような、というのは極端な例えかもしれませんが、わかりやすく説明するとそんな感じ。
歌の最中は常に体を元気に動かし続け、曲も明るい楽しい系。アイドルライブはとにかく元気な曲で元気に楽しみたいという人にはバッチリです。
私は途中から参加したので後方から観ていましたが、スマイルガーデンはテントが張られたやや低いステージに、客席は前方のコンクリートエリアが着席。柵を境に芝生エリアが立ち見という造り。着席ゾーンは10mくらいだったでしょうか、前が座るおかげで立ち見でもそれなりに見えるのは良い事。無料エリアである事を考えたら満足感は高めです。
そんな満足感高めな芝生ステージで、紐の切れたヨーヨーみたいなエビ中のステージングを楽しみました。
私立恵比寿中学「オーマイゴースト?~わたしが悪霊になっても~」MV
ぱすぽ☆
エビ中を中座して再びホットステージに移動して風男塾を観に行きましたが、結構混んでおり、今ここで昼食を摂らないとタイムスケジュール的にきつくなる事もあって、再び芝生広場に行き昼食タイム。
湾岸スタジオ前には移動車によるフードコートが設けられていて、お値段の方もお隣の「なんちゃら合衆国」のそれに比べたらかなり良心的なお値段。私は割高なのだろうなと予測してコンビニで既に調達してありましたが、これならフードコートを利用しても良かったなと思いました。
食事を済ませたあとは再びホットステージに戻り、今度はぱすぽ☆を観ます。
ホットステージに入ると既に結構な入り。私はやや後ろにポジションを取り、ぱすぽ☆初観戦をいたしました。
飛行機の音と機内放送のSEが流れてメンバー登場。一曲目が自分の好きな「Let it Go!」だったので気分も高まりましたが、頭は冷静にステージやヲタを観察。ダンスに於けるひとつひとつの挙動、手を動かす時の始動や止めのポイントにメリハリ感があり、なかなか鍛えられている印象。
昨年のTIFのステージ映像を観た時にも感じましたが、横の動き、つまりメンバーの立ち位置チェンジが多く、それが躍動感にも繋がっているように思えました。
ホットステージはステージ後ろに巨大スクリーンが用意されているのですが、新曲「ViVi夏」では海の映像が流れたりして爽やか。メジャーデビューシングル「少女飛行」では、歌詞の飛翔感とメンバーの一所懸命さがオーバーラップして背筋がゾクゾク来ました。
ちなみにヲタのノリは掛け声や合いの手を大きな声で一所懸命に展開。色々とお約束があるので新規さんは戸惑いそうですが、覚えたら楽しそうであります。メンバーとヲタの高い体温と一所懸命さが印象的でした。
ぱすぽ☆ - ViVi夏 -
東京女子流
今回私が一番楽しみにしていたグループ。ぱすぽ☆が終わり退場していくお客さんの流れに合わせて前に移動。
女子流はラメのリボンが巻かれたバトンを使いながら踊ったり、ダンスを前面に押し出すパフォーマンス。ダンススキルはかなりレッスンを積んできているのがわかるレベルで、ただ巧さを見せるだけでなく、可愛らしさも表現したダンスである事に好感を持ちました。
女子流ヲタもの応援スタイルも手拍子や振りコピによるものが主流で、全体的に良い意味でまったりしていて楽しかったです。
彼女達は年齢的な部分で今はアイドルというカテゴリーで活動していますが、エイベックスが女子流はアイドルではないと位置づけているように、メンバーが相応な年齢になった時は違うカテゴリーに移行するであろうし、そういう方向性に持っていく鍛え方をしているなと感じました。アイドルとしての東京女子流を楽しみたい人は今のうちに悔いなきよう、積極的な現場参加をして楽しんだ方が良いかなとも感じます。
そんな女子流ですが、トークでは普通っぽさ溢れるトーク。歌い踊っている時のカッコ良さとのギャップが面白いです。
東京女子流 / 鼓動の秘密
TOKYO IDOL FESTIVAL 2011(以下、TIFと略)に行ってまいりました。初日の27日(土曜日)はチケット(4800円。二日間通し券は8000円)で観て、二日目の28日(日曜日)はチケットを持たずに無料エリアで楽しみました。
今回のTIFはハロプロから真野恵里菜ちゃんが出演。また、ハロプロエッグ出身であるTHEポッシボーも出演と、ハロプロヲタにも興味深いイベントになりました。そこで、今回のTIFをハロヲタに伝えていくにあたって、ハロプロ側から見たTIF、ハロプロ側から見た他アイドルという視点で語る事も考えていました。観るまでは。しかし、観終えた今は純粋に楽しかった事をまっすぐに書くのが良いと思いました。読者の方の中には「アイドルはハロプロしか興味ない。他のアイドルなんて観たくもないし、知りたくもない」という方もいるとは思いますが、そういう方にこそ観てほしいイベントでありました。そして、ハロプロメンバーにも観てほしいイベントでありました。
ブライドを持つという事は心を閉ざすという事ではない。そんな事を初めに書いて、レポートの方を始めたいと思います。
取り上げるアイドルのセレクトは当たり前ではありますが、私が観たアイドルに限らせていただきます。なので、観た順番に書いていきます。何しろ、57組396人のアイドルが集まるイベント。全てを観るのは不可能(苦笑)。そのあたりは、私もタイムテーブルを見ながら自分の観たいアイドルでスケジュールを作るのは、楽しくもあり大変でもありました。
あと、会場の配置などはこちらのURLから見取り図をご参照いただけると、話の中身が把握しやすいかなと思います。それではTIFレポート始まりです。
YGA
現地に到着した私はまずチケットを引換し、リストバンドを装着しました。一度はめると取れなくなるリストバンド。これが有料エリアへの通行証になります。27日だけの一日券は赤、二日通し券は金色なようです。
まずは有料エリアではなく、会場となるフジテレビ湾岸スタジオの前の芝生広場に設けられている「スマイルガーデン」という所に向かいました。ここは場所柄察しがつくように、チケットがなくても観覧出来る無料エリアです。ステージにはYGAがいました。吉本所属のグループ。アイドリング!!!と一緒に毎週末に品川よしもとプリンスシアターで「品はちライブ」という定期公演を行なっています。私もその品はちライブでYGAは何度も観てきているのですが、とりあえず曲はノリが良いものが多い。こういう非ヲタの目にとまりやすい無料ステージ向きだと思います。
しかし、ノリの良い曲が多いのが災いしてか、一部ヲタが自由過ぎるのが難点。ネット上でも批判がいくつも上がっておりました。
メンバーには申し訳ないけれど、朝からこの空気にはついていけないのと、見慣れているアイドルより観た事がないアイドルを優先したくて、その場を去りました。まだ十時を回ったあたり、まだまだ一日は長いのです。
YGA「恋愛ストライカー」
JK21
私はリストバンドを見せて湾岸スタジオ1Fの脇にある入口、というより荷物搬入口みたいな所から中に入りました。これから今回のTIFのメインステージとなる「ホットステージ」に入ります。場所は湾岸スタジオM2スタジオ。倉庫みたいな空間です。
中に入るとヲタが50人くらい?既にライブは始まっていました。メインステージのトップを任されたのは関西発のグループJK21。「じぇーけーつーわん」と読みます。
名前から受ける印象とは異なり、結構しっかりしたステージ。メンバー紹介も面白く、このあたりのトーク技術はさすが関西と思ってしまうのは単純な発想ではありますが、実際楽しいのは事実。実は昨年のTIFでもこのグループを観ているのですが、その時にもインパクトがあった「とんでもなく声の低いメンバー」が「私より声が低い女の子がいたら紹介してください」と超低音で挨拶をして、またまた私の記憶に彼女の声が刻み込まれたのでした。
この日の朝、大阪から夜行バスでやってきたというJK21。一度、地元でのびのびステージに立つ姿を観てみたい気もしました。
JK21/I・愛 KANSAI
AeLL.
そのままホットステージに残り、続いてAeLL.(エール)を観ました。グラビアアイドルとして活動している篠崎愛さんが中心メンバーなようですが、パート割は結構バラけておりました。サウンド的には、Perfumeをもう少しアイドルポップス寄りにしたテクノポップス。歌声にエフェクトを掛けているからか口パクであります。
曲的には好きな感じだなと思いましたが、可もなく不可もなくな印象。少女時代のGeeのカバーも歌いましたが、なかなかではありました。
【PV】Aell.『頑張れ!私!』(short demo)
書きたい事は色々溜まってしまっているので、時系列を無視して書きたい事の流れで書きます。今回はアップアップガールズ、次回以降はTIF2011の話。どちらもテーマはつながっています。テーマは「ハロプロと他のアイドルとの交流」。
先週、日本テレビ内に設けられている汐留AXにて行われたアップアップガールズのライブを観に行きました。汐留AXは建物の一角のスペースに作られたイベントスペースといった感じの空間で、キャパシティ300人くらいという感じ。
当日券(1000円)を購入。最後の方でまったり入場。キャパの半分くらいの入り。
この日の公演は50分くらいの内容で三公演。一回目と三回目は黒船公演、二回目は白船公演と名付け、白船公演は普段通りのハロプロソングによるライブ。黒船公演は、ぱすぽ☆の振り付けを担当されている竹中先生による演出による公演となっています。私が観たのは一回目。つまり黒船公演です。
一曲目、メガネをかけて現れたメンバー。この小道具も竹中先生演出だそうです。ビジュアルが命であるアイドルにとってメガネは顔の印象が変わってしまうから、タブーとまでは言わないまでも演出として取り入れるのはなかなか難しい。
しかし、このメガネがイイ!みんな似合っているし、白と黒のドレスに黒ブチメガネはってマッチする。私の立っている位置にて歌う小夏ちゃんがすごく知的に見える。
メガネ姿で歌うアイドルって前に嵐がやっていましたが、女性アイドルでもハマる事を発見。
中盤でメンバーから黒船公演についての簡単な説明。その際に竹中先生を紹介。柵を挟んで私の後ろにいた竹中先生。メンバーが手を振る。
そして、その竹中先生が手がけているぱすぽ☆のメジャーデビューシングル「少女飛行」を歌うメンバー。ぱすぽ☆が小道具としてこの曲で使用しているキャリーバッグも使用。
歌い終わったあとのトークによると、この曲の振り付けは結構難しいらしい。バレエのような動きを要求され、指先をきちんと伸ばさなくてはいけないとか、色々竹中先生からの指導を受けたそうです。日頃学んでいるダンスとは違うダンスを教えてもらえる。これは今後にも活きてくるし、観ている側からしても新鮮。確かにぱすぽ☆の振り付けはハロプロのとはまた一味違うものですから、これはまたこれで非常に見応えがありました。
ほんの少し前なら、ライバルのアイドルグループの仕事を手がけている人を呼ぶなどという発想はハロプロにはなかった。アップアップガールズはハロプロ本隊とは別働隊だから出来たのかもしれないけれど、こういう交流は大賛成。これからも色々観てみたいです。
アップアップガールズ(仮) 2011年8月放送ダイジェスト
モーニング娘。の生田えりぽんが新おはガールになりました。
なんで突然に?それは、その、だって、
サキチィ、いや「おはガールさき」が急に転校しちゃったからだ!(涙)
でも、えりぽんは頑張っていた。おはスタはナマタ、じゃなかった生放送だから朝3時起きだそうだ。多分昨夜は緊張してちゃんと寝られていないかもしれない。
だから、もうちょっと優しく見守ってあげてほしい。「笑顔がひきつり気味」だとか「スタイルがよくない」とか「滑舌が悪いのに早口」だとか、とりあえず今は大目に見てあげてほしい。きっと、えりぽんはこれから面白くなる。何しろ「KY生田」である。そのうち慣れてきたら山ちゃんを困らせたり、ペンギンに逆セクハラをかましたり、大活躍するに違いない。
さしあたって、一番の楽しみは「久住小春との競演」だよね?どんなテンションになるのか、乞うご期待。
第一回新人公演で印象に残ったメンバーの一人。歌は拙いエッグの中では圧倒的な歌唱力を誇り、堂々とした歌いっぷりは小学生とは思えないマセた存在感があった。
サンストリート亀戸で行われていたエッグデリバリーステーションというシリーズ式ミニライブ。そこでも歌の存在感はずば抜けていた。
新人公演では回を重ねる度にますます歌は上手くなっていき、その姿に小学生時代の鈴木愛理を重ねて見ていた人も多かった。
その愛理が小学生時代にセンターとして参加したユニット「あぁ!」の「First Kiss」を新人公演で一人で歌った姿を観た時は冗談抜きに、「愛理以上の逸材なのではないだろうか」と思ったのだ。
他の三人とは異なり、「しゅごキャラエッグ」を軽油せずにスマイレージに選ばれたのだって、事務所が温存していた秘蔵っ子が満を持して登場したという受け止め方をしていた。
スマイレージはどうなってしまうんだ?歌の核を失い、可愛い少女グループとして生きていくのか?彼女の歌唱力がスマイレージを単なる可愛いだけのグループにはさせない、説得力のある大切な力になっていた。
あまりに突然(おはスタの契約的な事はあるにせよ)な発表。発表から去っていくまでの日にちの短さ。そして、お別れのステージの規模。
ひたすら切なく、ひたすらやるせない。何があったかはわからないけれど、何があったかを考えるのは苦しくなる。
「さよなら」とはまだ言いたくない人が大多数な別れほど切ないものはない。
フジテレビアイドリング!!!スタッフが音頭をとって行われる「TOKYO IDOL FESTIVAL 2011」(以下、TIFと略)にハロプロから真野恵里菜ちゃんが出演する事になりました。真野ちゃんは8/27の夜、メインステージで事実上のトリを務める形で一時間のライブを行います。
この真野ちゃんのTIF出演に対して不満のあるヲタもいるようです。TIFはマイナーアイドルもたくさん出るアイドルフェスティバル。そのような場所にハロプロメンバーが出るのはいかがなものかと。
私はTIF出演大賛成です。真野ちゃんが出演すると知り大喜びした一人です。
なぜか? 答えは簡単です。真野ちゃんを普段ハロプロを観ていない人達にも観てもらえるからです。シンプルな答えだ(笑)。
真野ちゃんは決してステージパフォーマンスが売りなメンバーではないけれど、マノフレを前にすると実力を超えた魅力が発散されるのです。それは「歌は技術で歌うものではない。心で歌うのだ」という事を実感させてくれるもの。
五月のソロコンサートでの「My Days for You」は圧巻でした。もう真野ちゃんの表情が凄かった。菩薩モードとでも言いたくなるくらいに。そして、歌声にとても力がこもっていました。私はハートを鷲掴みされた訳ですが、会場で観ていたマノフレの多くはそうだったのではないでしょうか。
つまりハロプロヲタが陥りがちな「パフォーマンス至上主義」というものを今一度見つめ直す場として、このTIFは最適であり、アイドルがステージで魅力を発散するには上手さだけではダメな事、他のアイドルのステージを観て新しい発見を出来る場だと思うのです。
そういう意味では、アイドルのステージの魅力は上手さだけではないという事はちゃんと気づいているマノフレだけではなく、他のハロプロメンバーも出演させて、そのグループのヲタに他のアイドルのステージも楽しんでもらった方が良かったかも。
要するに、真野ちゃん以外のステージも楽しもう!と言いたいのですが(苦笑)。
TIF2011 公式サイト
http://www.idolfes.com/2011/
今週℃-uteの新曲「世界一HAPPYな女の子」のMVが公開されました。これがヲタ界隈で評判がいい。どんなものかと私も心を弾ませて見てみました。
まず第一声「カワイイ」。℃-uteのアイドル性に隙なし。なんて言ったらほめすぎ?
℃-ute 『世界一HAPPYな女の子』 (MV)
映像から伝わるメンバーの魅力は確かなものがある。個人別のカラーをシングル衣装にも導入したのは何か意味があるのだろうか?YouTubeでの非ヲタ視聴者向けかな?などと考えると、それを狙っているのなら映像でソロ映しになった時に名前も表示すると親切だっかも。なんて事を思い始めたら、細かい注文が止まらなくなってくる。
これは℃-uteに限らずハロプロ全体の課題でもあるのですが、映し方に工夫が欲しい。なんというか、ダンスシーンとイメージショットが何度か切り替わるというスタイルのビデオクリップが多すぎます。ここは敢えて全編イメージショットのみとか、全編ダンスシーンのみとか、そういうパターンも作り、曲に合わせてどうするかを決めればいいのにと思います。
なんというか、新曲は楽曲的にも衣装的にも、MV的にも、あともう一息な印象。そこをもう少し煮詰めたら出来映えが変わるのにという。
今回のMVで言えば、部屋のセットはとりあえずいらないなと思います。ドミノのシーンをメインにしても良かったのになと思う訳です。ドミノシーンを引っ張って、見る側にドミノ並べに参加しているような気分を与えて、完成時に気分爽快になってもらうような演出が出来た筈。ドミノ完成でみんなHAPPY!という感じで。
或いは、各メンバーがHAPPYだと感じる瞬間を映像化して繋げても良かったかも。とにかくタイトルがわかりやすさ満点なのに、MVでコンセプト不明瞭な中途半端さにしてはダメです。メンバーが可愛く映っているだけに非常に勿体ない。
ダンスシーンのカメラワークもハロプロはちょっとワンパターンに陥っていますから、このあたりも工夫してほしい。いっそのこと、デジタル一眼レフで外でリハーサルなしのプライベートショット風な動画にしてみてもいい筈。予算がないなら、スタジオ借りたり、セットを組むより、ロケで工夫するべし。
という訳で結論。スタッフのアイデア力のあと一歩な出来を、℃-uteの可愛さでカバーをした作品。です。この可愛さを巧く外へ飛び出させる事は出来ないのかなと。
高橋愛ちゃんにとっての最後のハロプロコンサート。今、ゆっくりとひとつの時代の幕が下ろされたような気がいたします。
元々モーニング娘。は「アイドル」になりたい人を集めたグループではなかったとはいえ、現在の立ち位置はアイドル。しかし、アイドル=歌やダンスはそこそこ、或いはイマイチという図式からの脱却というテーマに取り組んできた。それが高橋愛体制のモーニング娘。であり、高橋愛体制のハロプロでありました。そこにはアイドルのセオリーから少し逸脱した要素も取り込まれていきますから、当然のように拒絶反応を示してモーニング娘。やハロプロから去って、他のアイドルへ移っていくヲタもいた訳です。
その反面、このモーニング娘。だから好きになったという新規ヲタも少しずつ現れた事から、やってきた事は必ずしも間違いではなかったとも言えそうではあります。
今まで中野サンプラザでのハロプロコンサートの客層と言えば、コアなヲタばかりという印象でした。それぞれのグループの単独コンサートでは見かける女性客や親子客が中野では少なく、年齢層も高めな客席。
ところが今回は、女性客も結構多くて年齢層も幅広い。私が観た公演は前後に三人も一人で来ている女性ヲタさんがいました。ハロプロコンサートの雰囲気も徐々に変わりつつある。
私はハロプロやモーニング娘。が高橋愛をまさに「イメージキャラクター」にしているとも言えそうなほど、歌やダンスのスキルアップに力を入れてきた事は正解だったと思っています。接触サービスが人気へのバロメーターに繋がる時代は長くは続かない。やはりアイドルは、何かしらの突出した魅力があって人気が出るもの。それが、ルックスであったり、バラエティ能力であったり、セールスポイントは色々ある。そういったポイントから、様々な磨くべきポイントがあるとして、モーニング娘。が目指してきたポイントはメンバーにとって財産になる事でしょう。歌やダンスを磨く事はステージ能力に直結しているのですから。
次のハロプロコンサートには高橋愛ちゃんは居ません。私は、歌やダンススキルアップはもはやハロプロにとって、モーニング娘。にとって必修項目になったと思っています。当然身に付けるべきポイントとして「当たり前」になった。そして、そこにプラスして新たな方向性が掲げられる事を期待しています。
それこそ、現在のハロプロ、現在のモーニング娘。の形をブチ壊すくらいの新しい形を見せてもらえたら、まだまだ素敵なワクワクは続きそうな気がします。
ハロプロコンサートでモーニング娘。の新曲を歌う高橋愛ちゃんはあまりにもカッコ良かった。彼女はバラエティ適性が低いとされてきて、それがモーニング娘。人気衰退の要因のようにも言われてきた。テレビに呼ばれる頻度が下がってきたからです。
でも私は違うと思う。誰がいようと、モーニング娘。はテレビに出られなくなっていったであろう。テレビは旬のものを紹介する媒体に過ぎないから。でも、その状況で活動をし続けていくための一つの形を作り上げる事が出来た高橋愛体制のモーニング娘。は決して失敗作ではない筈。
今後の後継者育成、つまり新人募集という面に於いても、歌やダンスを力入れてやっていきたいというアイドル志望の女の子は多い。そういう女の子達の憧れを作り上げる事も出来たのではないかと。
これからに悲観する事はありません。むしろ、これまでの形に新たなスタイルが加味されていくとしたら、それは楽しみ以外の何物でもないのですから。
そもそもが完全なる四角形ではなくて、出来上がった時には他にもっといい人選があったのではないか?という声も少なくなかった。自分の中でもまだそれが尾を引いていて、心の奥底では納得出来ていない自分がいた二年間。
それを壊すなら今、今しかない。そんな天の声にも似た何かに導かれ、最後に五つの未来が四角形に加わろうとしている。
エッグ上がりの二人。
「あどけなさの残る躍動感」
一般からの三人
「まだ真っ白な画用紙に置かれたクレヨン」
一時間にも満たないテレビ映像だけでは、まだハッキリとは確認出来ない可能性に対して、まだとやかくは言えないけれど、選ばれた五人は是非とも臆せず自らを躍らせてほしい。プロフィールを見れば、それぞれに面白そうな個性があるもの。選ばれた事、選ばれた自分に自信を持って正式メンバーへ向かって走ってほしい。
落選した人達も、まだこれで終わりではないから、落選という結果を始まりへの序章にしてほしいです。
ニュース記事
http://natalie.mu/music/news/54826
いつもハロプロコンサートでは℃-uteはさほど目立たない。歌やダンスで魅せるのだけど、トークコーナーなどでインパクトを残す事が少ないから、いわゆるDDや℃-uteヲタではない人には印象を残せていないのではと不安になるのでした。
今回もトークでモーニング娘。やBerryz工房やスマイレージのメンバーが目立っている中、℃-uteメンバーはひな段で微笑む役割。
それでいいのか?ヲタもそれでいいのか?
良くない!
トークでは目立てなければ、やはり歌やダンスで目立つしかない。という訳で、歌い踊る℃-uteたち。その姿は決して派手ではない。見ようによっては、与えられた役割を真面目に全うしているだけに見えるかもしれない。
しかし、メンバーは自分達を大きく見せる工夫をしているように感じました。私の席は一階の後ろだったけれど、メンバーがとても大きく見えた。これは不思議な感覚だけれど、体の動かし方を意識しているからこそなのでしょう。
℃-uteというグループは生で、その歌とダンスに触れる事によって評価の変わるグループであります。本当はそれではイケナイかもしれない。新規ファンを掴むためには、それでは足りない。もっと普段から魅力を拡散させていかなければいけないのかもしれない。
でも、そうする事がしにくい、普段からテレビ露出の少ない℃-uteが身につけたやり方なのだろう。そう思いながら、ステージ上で躍動する五人を観ていました。もっと陽の目を見させてあげたい。
これからハロコンに行かれる方、どうか℃-uteのそんな想いが溢れるステージングをしっかり観てあげてほしいなと、ヲタとして思うのでした。
そして、これは言っておきたい。
「℃-uteをテレビにもっと出して!」
もはや、コンサートの話ではなくなっていますが、そう願っております。で、コンサート? 新曲は可愛く、力強く、女の子の前向きパワーが表現されているステージングでした。必見です。