フリージア工房 国道723号店

ハロプロメンバーを応援してアイドル音楽を愛するエッセイブログ

E-girlsがキテルという話題

2013-04-29 10:24:08 | アイドル etc

 先日ネットでE-Girlsのアルバム売上が現在5万7千枚を超えている事を知りました。握手会やライブ招待もやっているようですが、二週目以降も順調に売れている事から、多くは純粋に曲や歌い手の魅力で買われていると言えます。
 その情報元で交わされていた意見に「E-Girlsはアイドルなのか?」というものがありました。私はアイドルだと思っています。勿論良い意味でです。彼女達のイベントステージは何回か拝見しましたが、女の子の放つ華のあるパワーを力いっぱい発散させていて、観客も歌やダンスだけでなくビジュアルも含めて楽しんでいるように感じられたものです。そのクオリティはどのようなものなのか?わかりやすいMVがあります。歌の前に少し眺めのダンスシーンがある映像です。

E-girls / 「THE NEVER ENDING STORY ~君に秘密を教えよう~」 -Long ver.-


 「アイドル=実力以外の部分で勝負している人」という定義は自分は持っていなくて、たとえば「ハロプロはアイドルというよりアーティスト寄り」とは思っていないのですが、女の子がビジュアル的なものを前面に押し出して見せるショービジネスはアイドルとして一括りに出来ると思っています。その中に細分化された様々なジャンルがあり、実力の有無はアイドルを定義付ける上では関係ないと感じます。
 現在E-Girlsの存在をハロプロは無視出来ないところに来ているのではないか?と感じています。「E-Girlsはハロプロとはジャンルは違う」という意見もあるようですが、歌とダンスを見せるという部分に於いての見せ方の入口は共通性があり、いわゆる接触イベント的なアイドルとの関わりよりもステージを観たりする事で楽しみたいファンの選択肢としては被る、つまり商売上のライバルではないかと思うのです。

 今のハロプロはまず数字が欲しいらしく、以前とは比べものにならないほど握手会が増えました。地方で開催されている握手会については、それほど大きな数字は上げられないだろうし、ファンサービスの一環とも受け取れますが、都内で行なわれている各種イベントは数字の上乗せに一役買っており、その数字はそのまま「勢い」としての宣伝材料になっていく。そんな現状であります。その頃、他の事務所からこうして歌とダンスをセールスポイントにするグループが台頭してきて、しかも数字も上がっているという事実。
 E-Girlsはかなりハードで本格的なレッスンを行なっているそうで、実際彼女達のスタイルを見れば日頃の鍛えっぷりは十分伝わります。それは「ビジュアルでの説得力」にもなっていく。実はハロプロはそこが弱い。

 E-Girlsの動画をいろいろ見ていて、ダンスに於ける表現力の高さとか、映像の作りの確かさなど、わかりやすい魅力が詰まっている事が伝わってきました。「売る」という事はそういう事なのではないかとも思うのです。

 ~続く~

※ 一年半前にこのブログに書いた「FLOWER」(E-Girls所属)を観ての記事。
ダンスグループムーブメント
http://blog.goo.ne.jp/seasonz/e/1337c4d8b68b8591cd770d793b4b491e

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雪/愛×あなた≧好き

2013-04-26 22:37:58 | ハロプロ(ソロ)

 以前にとあるスポーツ新聞に高橋愛ちゃんのインタビュー記事が掲載された時、その中の愛ちゃんの言葉は印象深いものが多かったけれど、中でも印象に残ったのがお父さんの話でした。
 愛ちゃんは一時期お父さんの事が嫌いで避けていたのだけれど、ある日(地元の)駅前で雨に打たれながら配送の仕事をしているお父さんの姿を見て、カッコイイと思い好きになったのだと。そんなような内容だったと思います。私はこの話がなぜか忘れられず今に至っているのでした。

 人は育った環境で人格形成されます。愛ちゃんの人格にその時のお父さんの姿が何らかの影響を与えているとしたら?そんな事をふと思い出しました。
 芸能人は私達と比べたら派手で華やかな毎日を過ごしているのでしょう。その傍ら、見えないところで苦労もしているだろうし、そういう見えない部分で人間としての器量であるとか、優しさとかを表現出来ている人もいるかもしれない。
 それでも、多くの芸能人は派手な結果を見せてくれるし、そういうストーリーを求めているのでしょう。だからこそ、もっと上辺ではない本質で出会うストーリーを私は嬉しく思うのかもしれません。

 昔の愛ちゃんも好きだけれど、今の愛ちゃんも好きです。これからも地道に自分の選んだ道をしっかりと歩んでほしいなと願っております。


Takahashi Ai 雪/愛×あなた≧好き


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チャイムが終われば

2013-04-25 21:21:47 | アイドル etc

LinQ - 「チャイムが終われば」(ショートバージョン)


 地方からアイドルを発信していく方法はいろいろあるけれど、数字を上げるには東京や大阪の大手資本が運営に関わって資金力で地方だけでなく全国区として発信していく方法が良いのでしょう。これは芸能界に限らずプロ野球も似たような構図があり、それで北海道や九州でチームが成功をした。
 それに対して、あくまで地方がベースにあって、活動も地方で行ない、時々東京や大阪でも興行しますよという方法もある。地方だけで活動していても情報社会である現在はすぐに存在が広まる。観たい!と思わせるものであれば逆に東京や大阪から地方に観に来るという流れが生まれる。その方が地元にお金も落ちるし良い。一部の地方アイドルは実際、遠征組が定期公演に駆けつける事か珍しくなくなっている。

 現在、地方で一番アイドル激戦区と思われるのは福岡だ。福岡で活動するアイドルを私もいくつか観てきたけれど、印象に残るグループがあった。競争はレベルアップを生む事は確かだと思う。
 その中でも頭一つ抜けた存在であるLinQが先週メジャーデビューを飾り、オリコンのシングル週間チャートで3位に輝いた。LinQは人数の多いグループなので、一週間の間に福岡に残るグループ、遠征するグループと分かれて、更に遠征したグループも臨機応変に分かれてイベントをこなした。それだからこその結果とも言えるけれど、魅力がなければ売上は上がらない。それだけLinQに会いたい!という人が一定数いたからこその結果です。

 今回、メジャーデビューにあたってLinQは以前から公演で歌っていながらCD未収録だった曲をメジャーデビュー曲にした。何故CD未収録なままだったかは主題から逸れるので書かないけれど、この曲がCDになる事を待ち遠しく思っていたファンは結構いたと思われる。私もそんな一人です。
 記念すべきメジャーデビュー曲を、公演に通っている人にはお馴染みの曲としたのは、それだけこの曲のクオリティ、テレビなどで歌ってみせる場合のパフォーマンスに制作サイドが自信を持っていたという事なのだろう。実際、テレビでこの曲を披露していた時はステージで使用している小道具(机と椅子)もわざわざ使い、メンバーも慣れたナンバーでノビノビとパフォーマンスしていた。大正解だったという事だ。

LinQ  チャイムが終われば (TVオンエア版)


 私が初めてLinQを生で観たステージで一番印象に残った曲は、実はこのメジャーデビュー曲なのだ。大げさに言えば、この曲を観た事でLinQというグループに興味が湧き、自分とLinQの架け橋になってくれたナンバーでもある。
 当時(2011年秋)の私はLinQというグループの存在は知っていて観てみたいとは思っていたけれど、曲に対する予備知識は当時タワーレコードアイドル専門レーベルより発売になったばかりの「カロリーなんて」というシングル曲くらいしか知らない状態であった。そんな予備知識がほとんどない状態で、一回でインパクトを与えたナンバーなのである。

 自信曲を引っ提げてメジャーデビューをして、ひとまず結果を出した事で、今後はLinQの存在は業界内で「地方アイドル」という肩書きだけでないプラスアルファが生まれるかもしれない。これから更に東京マスコミの仕事も増えるかもしれない。それでも、あくまでベースは福岡というスタンスは崩さず、九州以外で観るという事にそれなりの希少価値は残したまま、九州以外の人には「楽しみたければ福岡に会いに行く」という距離感を与えたままであってほしいと心から願う今日この頃であります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Shout to the top!

2013-04-23 22:49:13 | ハロプロ(娘。)

 今でも、モーニング娘。6期オーディションの事はよく憶えている。正直言って最初は良い印象はなかった。特にれいな(苦笑)。でも、あれはテレビの演出でオーバーにやっているのだと初めから理解していたし、実際そうだったのだと思う。5期が優等生タイプだっただから、6期は違うところをみせていかなくてはいけなかったのだとは思う。

 三人がスタジオに初登場してお披露目となるシーンは、バックにティアーズ・フォー・フィアーズの大ヒット曲「SHOUT」が流れていた。この曲はオーディション宣伝の映像でも何度か流れていたから、6期オーディションのテーマソングみたいになっていて、もはや自分もこの曲は6期オーディションとセットで思い出す一曲になってしまった。
 あの頃のモーニング娘。は少しずつ人気が下降し始めていた。元々は突然湧いた人気であったからなのか、関係者一同が自らの力だけでコントロール出来なくなり、結果何年も人気のラインを維持出来ずにCD売上はどんどん落ちていく一途だった。そんな状況で必要とされる新メンバーは誰ならば最適なのか?もはや正解は誰も答えられなくなっていたような気さえする。叫びたくなっていたのは関係者だけでなく、ヲタもそうであった事だろう。

 5期メンバーに比べると6期メンバーはヲタに受け入れられるのは早かったような気がする。加入してまもなく、れいながシングルの歌い出しを任されるという抜擢を受けても、思っていたよりは批判的な意見は見かけなかったような気もする。みんな、なんだかんだで新星を欲していたのだ。どこかで下降傾向に歯止めをかけてくれる存在を求めていたし、それは既存メンバーよりも新戦力にあるのではないか?というささやかな夢も見なくてはいけなかった。

 れいなだけでなく、6期メンバーはモーニング娘。の戦力として前に出てくるのが早かった。テレビで結構いいポジションをもらい、それにある程度は応える力も持っていた。年齢的にズレがあるので夢物語を語っているに過ぎないけどと前置きして言うならば、モーニング娘。が人気絶頂の時に6期の三人が新メンバーとして加入していたら結構な人気者になったに違いない。
 ただ、そうなっていたら今は違うモーニング娘。になっていたのだろうなとも思う。

 時の流れは早いから、6期がモーニング娘。に加入して10年だなんてちょっと信じられない事実だけれど、この10年は三人にとって間違いなく充実した年月である事は確かなんだろうなと、今もモーニング娘。な6期二人の表情を見て思うのでした。

Tears For Fears -- Shout (Video, TOTP)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

制服が邪推をする

2013-04-22 23:12:27 | アイドル etc

 あるドラマを早くも一回目を見ただけで見続ける事を諦めた。内容はまあそれはそれで良いし、映像も綺麗だけれど、今見たいのはそういうものではないよという心境。あくまでも個人的な思いだから、自分の態度が正論だとは思わないけれど。

 先週、無料で観覧出来るというので、とあるアイドルグループを観に行った。最近はこういう無料観覧イベントが結構あるので有難い。
 そのアイドルグループは以前に対バン形式のイベントで観た事があるのだけれど、楽しい楽曲を力一杯パフォーマンスするという印象を受けたのでイメージは悪くない。この日も楽しいひとときをヲタの方々は過ごせたのではないかなと思う。
 ただ、個人的にとても気になったのは衣装だった。学校の制服をモチーフにした衣装で、それ自体はAKBのブレイク以降、アイドル界では主流とも言えるスタイルだから「可愛いね」という感想なのだけれど、上の丈が短いのがとても気になったのだった。曲調は明るいものが多いグループなので振付の動きも大きい。そういう「演出」もひとつのやり方として理解出来るけれど、複雑な想いでステージを見続けた一時間だった。

 その夜、この日の目的であるアイドルライブを観た。とある事務所に所属するアイドルグループが勢揃いして行なったライブで、それぞれのグループが待ち味を発揮して楽しいものとなった。この事務所はライブは生歌にこだわっており、ダンスも動きの激しいものを積極的に取り入れている。立ち位置的には地下系という事になるのたろうけれど、なかなか見せてくれる人達が揃っている。
 その中のとあるグループが制服衣装で出てきた。そのグループは観ている人に元気を与える事をコンセプトにしているから、曲調も振付も割と動きのあるものだ。しかし、昼間観たアイドルグループのように制服の丈は短くはなく、観ているこちらも歌やダンスに集中して楽しむ事が出来たのだった。

 ハロプロもそうだけれど、露出の激しい衣装はアイドルにとっては珍しいものではないし、ハロプロのライブでの衣装も「そこまで見せなくてもいいのに」と思う衣装も少なくない。それでも、ハロプロを観ていてその露出度がとても気になるような事は今まであまりなかった。つまりが露出度が気になるという事はステージそのものに求心力が弱くて、観る側を惹きつけきれていないという事なのかなとも思う。

 ステージに何かが足りないから衣装が気になってしまうのか? ステージが物足りない事は作り手側も承知しているから露出で釣るのか? ステージという単語はそのままドラマに置き換えると、前述の件とも相通じるものがあるではないか!
 ステージもドラマも、アイドル界という場所はなかなか桃源郷には成り得ない難しい世界なのだなと思い複雑な気持ちになる。そんな事を考えているよりも素直に受け止めて楽しんだ者が正解なのかもしれないのはわかるけれど。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

田あさひ 『Rolling Days』

2013-04-21 19:26:18 | ハロプロ(ソロ)

田あさひ 『Rolling Days』 (MV)


 それは一年ほど前の事だった。ネットのニュースでアップフロントがオーディションを開催して、長崎県の高校生がグランプリに輝いたという事を知った。「ピアノが得意」というキーワードと、写真から受ける透明感がとても印象的で、思わず見ていたiPhoneで画像を保存したのでありました。
 それから季節は過ぎ、冬のハロコンで田あさひちゃんがオープニングアクトを務めているぞ!というニュースを知り、オーディションの時に画像を保存した事を思い出したのでした。

 正直言って、彼女をハロコンの場に出してくるのは意外でした。今までの事務所の流れであれば予想の範囲でしたが、最近のハロプロの傾向を考えると彼女のようなソロ歌手が関わる場所ではないようにも思え、吉川友ちゃんのように「遠からず、でも近づきはせず」というスタンスで行くのではないか?と思っていたわけです。(そのきっかもこのハロコンに出演していますが)
 結果的にはハロコンに出演した事でヲタ内に存在が知られ、それなりの宣伝効果はあったのでしょう。今後はどう売り出していくのかわからないけれど、あまりハロプロ色は付けないほうが良いなとは思います。(本来は色んなタイプの歌い手さんがいるハロプロであってほしいけれど、彼女は時代の求めるアイドル像の本流とは違う事も確か)

 ピアノ弾き語りと言うと「バラード」というイメージがどうしても強くなりがちだけれど、アメリカあたりの弾き語り歌手を見ると、むしろパワフルな表現法も普通に取れ入れられていて、それは日本とアメリカに於けるジャズの一般的認知度も多少なりとも影響があるのかもしれない!なんてちょっと大げさに考えてみたりもする。ピアノは綺麗な音色でしっとり聴かせる事も出来れば、速弾きで躍動感を表現したりも出来る。すでに田あさひちゃんの持ち歌も静と動のどちらも存在しているから、今後のパフォーマンスがより楽しみになっている今日この頃なのです。
 そんな持ち歌の中で、上に紹介している「Rolling Days」で見せてくれている躍動感はとても素敵。椅子が用意されていないからこそ、体全体を使ってリズミカルに、力強く音を発信している。そして、声の透明感。あの日、オーディションのニュース画像で感じた透明感は幻ではなかった!それは、この歌声を写真からイメージとして届けていたものだったのだと確信したのでした。

 出来れば地道にライブ活動を重ねて、ステージングの成長とともに少しずつ人気がついてくる展開を切望しています。その部分に於いては事務所の「現場を重視するスタンス」が活きてくると思っています。

※ 田あさひちゃんの記事のカテゴリーについては、吉川友ちゃん同様に「ハロプロ(ソロ)」にさせていただきました。編集的に、あまりカテゴリーを増やす枠がないという事情もあったりします。このカテゴリーの「ハロプロ」という文字はハロプロOGの方々を紹介する時と同様に「アップフロントの人」という意味で使わさせていただきます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ズッキがいれば

2013-04-19 22:30:14 | ハロプロ(娘。)

 先日、モーニング娘。が愛知県蒲郡市でコンサートを行なったそうで、愛知県と言えば名古屋市が定番開催地で今回も名古屋でコンサートは行っているけれど、あえての蒲郡はもちろんズッキの凱旋公演という訳なのでしょう。全国からメンバーを集めているグループならではのツアーの楽しみ、それが凱旋公演です。

 昔、初めてじっくりと愛知県を回る旅をした時に、まず最初に足を運んだ街が蒲郡だった。東海道本線の駅から名鉄線に乗り換え2両編成の電車に乗り換えると、やがて車窓に海岸が現れた。あまり知られていないかもしれないけれど、このあたりは海沿いに温泉がある。派手さのあまりないのどかな眺めの温泉街は、快晴の夏空の下にささやかな自己主張をしていました。

 モーニング娘。9期オーディションの時にズッキを見て、この子の持つ天性の何かは周りをうまく支えてくれるに違いないと思っていました。どう見てもエース候補なさやしを、歌声の面や、キャラクターの面でうまく補佐してくれるのではないか?そんな期待を込めて見始めて今に至ります。
 歴代のモーニング娘。のエースには側に名脇役とも言えるパートナーがいました。なっちには歌の面で保田圭。愛ちゃんにはガキさん。パートナーがエースをうまく補佐して、更には足りない部分を補ってきたからグループもエースも輝けた。
 さやしは確かにすごい。真面目で責任感も向上心もある。そんなさやしに、うまい具合にズッキが補佐役としていてくれれば、それはとても意義のある素敵な存在感だと思っております。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「こけぴよ」を知る

2013-04-13 22:21:28 | アイドル etc

 先月、秋葉原で行われたアイドルライブに行きました。複数のグループが出演、数曲ずつの持ち歌を披露していくフェス形式。会場はフラットな作りで、推しグループの出番になったらヲタは前方に移動して応援するというオーソドックスな進行でした。
 出演グループは半数以上は観た事があるグループでしたが、観た事がないグループを楽しみに来場しました。
 その多くはスタンダードなアイドル音楽の作りであり、ステージが終わると観覧スペース後方に設けられた物販エリアにアイドルは移動して物販販売を開始という流れで、ステージがメインなのか、物販がメインなのかはグループによって姿勢は異なっていたようですが、基本的には推しグループのステージと物販を楽しむイベントと言えましょう。よくあるスタイルでおります。

 スタンダードなアイドル音楽と言えども、それぞれが個性を表現しているから、その個性に惹かれれば楽しく観られるステージもあり、いくつかのグループは結構楽しく観る事が出来ました。
 そんな流れの中で突然「こけぴよ」というグループが登場しました。名前はネット上で見た事があるけれど、どんな歌を歌っているのかはわからず、なんとなくグループ名でイロモノ系なのか?という先入観を持っていました。
 いきなりフリートークを始めたこけぴよメンバーは10代前半と思われ、そのトークの空振りっぷりに少し距離を置いて観ていたわけです。しかし、歌が始まると場内の雰囲気はガラリと変わった。先程までは他のアイドルの歌でMIXを打ったり、叫んだりしていた観客がシーンと静まり返り、自然と観客は床にしゃがみ、ステージに立つ一人の少女の歌に耳を傾けます。その透き通るような高音、ピアノだけのバックトラックと歌声が溶け込み、気温の上昇していた会場に涼しげな風を吹かせたような、そんな気分になりました。

 こけぴよは、そのあとも次々と出し物を用意してきた。ほとんどのアイドルグループが全員で歌い踊るオーソドックスなスタイルである中で、一人が歌い、数人が後ろで踊るスタイルをとり、その歌でストレートに勝負している。歌声はポップス的な抑揚のついた歌唱ではなく、まっすぐに歌い上げる舞台的なもの。ダンスは振付的なものではなく、バレエのようなしなやかさで表現するタイプのもの。明らかに歌もダンスも他のアイドルとは異なる世界観を表現していた。
 他の人と同じようにしゃがんで観ていた私は、ステージが終わると立ち上がって大きな拍手を送った。まさに、これぞスタンディングオベーション。

こけぴよ あおむしちゃんの 「Dear my tiara」


 音楽的にアイドルというジャンルは今の日本の音楽界で一番面白いのではないか?と思う理由が、ジャンルというものにクロスオーバーなところであり、その要素に対して作り手が非常にアクティブである事。だから私はアイドルによる様々なジャンルの表現を体感するために、いろんなアイドルを聴き、気に入ったものがあれば現場に足を運びます。この日、新たにアイドル音楽の新星を見つけた気分になったのでした。

 帰宅後、ネットで調べると彼女達はミュージカル劇団に所属している事がわかりました。ミュージカルを学んでいる子達だからこその歌唱法でありダンスであったと、納得しながらYouTubeでいくつかの動画を見ました。
 動画で見る分には、まだあどけない女の子達が未完成なステージングを披露しているようにも感じるけれど、あの日にステージで観たこけぴよはとても輝いていて、とても個性的なステージを見せてくれた事は確かであります。
 ダンスが上手い少女というものは別にハロプロやエイベックスにしか居ないという事はなく、全国にはそれぞれのカテゴリーで日々腕を磨いている人達が存在しています。少女歌劇というジャンルにも逸材がたくさんいる事も以前から承知していました。それでも、いつしか脳裏から消えていたこのジャンル。それを思い出させてくれたこけぴよに、アイドルという音楽世界の奥深さを改めて教えてもらった気持ちです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

とりとめもなく 言葉を並べるZ誕生の日

2013-04-10 23:53:41 | アイドル etc

 実を言えばうっかり忘れていたのだけれど、今日はももいろクローバーZが誕生した日。つまり早見あかりさんがももクロを辞め、ももいろクローバーというグループ名が歴史上のものとなった日であります。あの日、中野サンプラザを包んでいたのは涙である以上に、力強い笑顔であったと記憶に刻んでいます。もう少し踏み込んで言えば、終演後の「クループ名変更のお知らせ」に戸惑いを浮かべながら会場を後にした訳ですが。

 活動を数年行なって辿り着いた位置から更に高いところに上がっていくためには、刺激的な演出が必要になるのたろうなと、あの日気付かされました。ハロプロは長きに亘り、そういった刺激を軽く封印してきた。思い返せば、かつてはその手の刺激だらけであったから、その変化は不思議にも思えるけれど、デビューしていきなりの増員、いきなりの大物新人加入とセンター交代劇など、そういった刺激を発信していく度に数字という結果を出してきた事は確かな歴史。

 人とは不思議な生き物で、同じものから受ける刺激はいつか飽きるけれど、刺激を受ける事への探究心には終わりがない。

 今年もTIFが開催される事が先日発表されました。第一回目のTIFで素晴らしいステージを見せてくれたももいろクローバーが今いる場所とそのステージはつながっている。けれど、第一回目からほとんど変わらない位置で歩き続けているアイドルも少なくない。その先にあるはずのステージは霞の中。どちらの歩き方が良いかはともかく、刺激の少ない歩き方も悪くはないなと思うのでした。

 そういえば、ハロプロにもかつて話題性よりも地道な現場活動を大切にしてきた結果、メンバーチェンジをする事なく活動をしていったグループがありました。その人達はグループ名も変わらず、大きく方向性が変わる事もなく、しかも毎回ライブはサイリウム祭だった事を思い出します。
 ああ、刺激ってなんたろう。変化ってなんたろう。成長ってなんだろう。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小田さくら 鶴岡に現る

2013-04-09 22:47:09 | ハロプロ(娘。)

 発売前のシングルの予約会という名目で、モーニング娘。メンバーが全国にイベントの旅に出た。イベントの行われる11都市の顔ぶれを見ると日頃はコンサートでは訪れないような場所も少なくない。小田さくらちゃんの訪れた山形県鶴岡市もそんな町のひとつ。

 正直言って、おださくちゃんの人気で地方イベントをどこまで集客出来るか不安要素はいっぱいだったし、関係者も客入りに関しては気が気でなかったと思います。県庁所在地な街ではなく、一地方都市でいったいどのくらいの人が集まるのか?
 ヲタもこの企画に不安を感じたのか、ネットで参加への呼びかけを行なう者も現れた。どうにかしてイベントを笑顔で終わらせたい。そんな想い。

 当日、会場には朝からヲタが列を作り、イベント開始時間には三桁人数の人が集まった。これは大成功と言って良い結果。イベントの方も終了時間を延長し、帰路のタイムリミットぎりぎりまで行われたそうです。これは関係者の皆さんのファインプレー。訪れた人達も予定より長くおださくちゃんの笑顔に触れる事が出来た訳です。
 実はこのイベントにはいくつかのドラマがあった。そして、イベントを盛り立てたCDショップの粋なはからい。

(ネットにあった画像を紹介させていただきます)

 いつの日か、おださくちゃんがソロ歌手になった時、山形県鶴岡市でまたイベントを行なってみてはどうだろう?そんな事を参加者のレポートを読みながら思いました。アイドル個人の聖地は何も生誕地だけではない。原点みたいな場所として、この日の記憶を胸に抱きながらイベントに向かうおださくちゃんの姿を想像してみたりします。

参加者レポートのまとめ的なもの
http://helloprocanvas.ldblog.jp/archives/26305919.html

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする