Berryz工房 - ROCKエロティック
昔、近田春夫さんが連載中の週刊誌のJ-POP批評コラムでモーニング娘。の「シャボン玉」を取り上げた時、「つんく♂はLOVEマシーンという攻撃的な意欲作で、小室サウンドの寡占状態にあったJ-POP界に新たな風を吹き込んだ。私はそれを嬉しく思いその後に期待をしてきたが、今やモーニング娘。の楽曲は彼女達のファンに向けた内向けの曲になり果てた」というような内容の批評を書いて残念がっていた事があった。言いたい事は理解出来た。もうモーニング娘。は世間に向けて新提案をするグループではなくなっていたし、だからこそ普通のアイドルになっていたのは事実だった。
アイドルというジャンルは基本的には世間様からは後ろ指をさされる存在で、その中からメジャー権を得た者が「国民的アイドル」という称号の下で市民権を得て活動をする。かつてのモーニング娘。は守りに入っていない刺激的なサウンドを引っさげて「国民的アイドル」になったのだから、これは奇跡とも言えるし、だからこそプロデューサーであるつんく♂Pの評判が大いに上がったのだ。
そんなつんく♂Pがよく口にする言葉に「ロック」というものがある。これは音楽的な意味でのロックではなくて、存在としてのロックを意味しているのだと思うけれど、かつてのモーニング娘。も挑戦的な姿はそうだったし、今のハロプロだってそういう立ち位置なのだろう。でも、ハロプロ史上もっともロックな存在だったのは、もしかするとデビュー当時のBerryz工房だったのかもしれない(ここでようやくベリの話になる)。
デビュー当時のBerryz工房はあまりにも子供過ぎて、世間的には「見て見ぬふり」をされてしまいかねない存在だった。同志であるはずのハロヲタからでさえ「見て見ぬふり」をされてきたのだから、当時からベリヲタをやってきた人達は肩身の狭い思いをしてきたかもしれない。それは、もはやロックを超えてパンクやヘビメタ的扱いである。
そういう状況だとやり甲斐があるのか、単に少女が主人公な曲を書くのが得意なのか、当時のつんく♂PのBerryz工房へのライティングは絶好調であった。これは誇張でも何でもないのは、ベリの1stおよび2ndアルバムを聴けば納得出来ることである。
ヘビメタ(という略し方そのものが実は蔑視だ)にもパンクにも音楽的に評価される作品があるように、小中学生アイドルだって音楽性が高くてもいい。つんく♂Pはロックを具現化したのだ。これぞ、ロックなアイドルである。バックでギターが唸っていなくてもロックなアイドルである。
年月を重ねてBerryz工房は子供ではなくなった。来年の4月にはメンバー全員20代だ。テレビで活躍して知名度の高いメンバーもいる。もう世間様からはみ出した存在ではないのか? 答えはNO!である。
今のBerryz工房ほどアイドル界の正攻法フォーマットから外れているアイドルグループはそう居ないはずだ。全員の身長もスタイルも髪型も髪の色もバラバラ。性格も言動もバラバラ。一致団結な感じなどない感じ。この隙間だらけのパーソナリティは、基本的にはアイドルに何かしらの思い入れを持って応援をするのが常なアイドルヲタも軽い動揺をおぼえるレベル。
でも、それがBerryz工房の魅力であり、Berryz工房とはなんぞや?という問いに簡潔な答えが出てくるようになったらBerryz工房も終わりである。何だかよくわからないけど、その何だかよくわからないのが魅力なのだ。その、見る人に軽々しく気を許させない存在感は方向性こそ変われど昔も今も健在だ。世間様に対してロックな立ち位置は息づいている。
そこに、オトナな色気も加わってきたのだから、もはやアイドルとしての前人未到な世界を作り上げているとしか言いようがない。ロックでエロティック。つんく♂Pがずばり直球を投げてきたのだ。「シャボン玉」からちょうど10年が経過しているのはたぶん偶然だ。
土曜日に秋葉原で開催されたペンタックスK-3の発売記念イベントに行ってきました。K-3は今話題の高スペックデジタル一眼レフで、今週の金曜日に発売となります。
デジカメを趣味とする人には、新製品の動向をチェックして最新テクノロジーが搭載されているカメラにワクワクするタイプもいれば、機能や性能よりもデザインとか使っていて楽しいかでカメラを選んでいる人もいます。デジカメはデジタル技術を使って日々進化しているジャンルですから、高性能を追い求めるのは決して的外れではないし、写真を撮るという行為はセンスやアイデアも重要だから、気分よく使えるデジカメを選択するのも間違いではないと思います。
イベントでは写真家さんによるトークライブも行われました。発売前の新製品をプロの方が使って、その使い心地はどのようなものかを語るという場はデジカメを趣味にしている人にとって需要のあるものであります。
この日、私が楽しみにしていたのは鉄道写真家中井精也さんのトークライブです。中井さんは「ゆる鉄」をキーワードに、人と鉄道の様々な風景をやさしい描写で表現されている方です。
中井さんは今回K-3を持ってベトナム鉄道を撮ってきました。本来ならば新製品の説明を織り交ぜて、如何にその新製品が優れているかをアピールするトークライブになるのでしょうが、中井さんはペンタックスのデジタル一眼レフとの思い出話と思い入れを少し語り、K-3の凄い点を軽く触れたあと、トークライブのほとんどの時間を撮ってきたベトナムの写真の解説に費やしました。ジョークを適度に入れながら、ベトナムの旅の楽しさを語る中井さん。写真からも充実した旅であった事が伝わってきます。車内の写真は乗客の誰もが笑顔。笑顔に包まれた少しレトロな車内。ここに行ってみたいなと強く思える写真でした。
中井精也さんがこのトークライブの数日前に、仕事柄いろいろなカメラを使うけれど、自分はカメラが好きというよりも写真を撮るのが大好きで、楽しく写真を撮れるカメラが自分にとっての良いカメラなのだなとツイッターで呟いていました。
どんなに便利な機能が付いても、どんなに技術が発達しても、それを使う側が使いやすいかどうか。使っていて気持ち良く使えるかどうかが、とても大切なんだなと私は思います。このトークライブでハイスペックな新製品K-3について詳しい解説をほとんどしなかった中井さんですが、見せていただいた写真の素敵さが、この新製品カメラの出来栄えの答えになっているのだというメッセージを感じました。
最後にベトナム鉄道とベトナムの人達の写真のスライドショーが流れました。BGMはジョン・レノンの「イマジン」。ベトナム戦争を憂い、平和を願って歌われたナンバーです。私は胸を熱くしながらそのスライドショーを見つめていました。
5/25、℃-uteを楽しんだあと、夕方亀戸に移動してエッグを観に行きました。「ハロプロエッグ デリバリーステーション04」です。なんだかんだで、この企画も四回目。ヲタにも浸透してきたのか、回を追う毎にヲタが増えてきた印象。
その辺の事情を考慮してか今回は朝のうちに整理券が配られ、整理券を持っている人からまずはステージ前のベンチに誘導となり、残った席が自由席として解放 されました。私はベンチの後ろで立ち見です。客席には℃-uteイベント帰り、或いはBuono!イベント行く途中のヲタもチラホラいまして、自分が私服 の下に舞美Tを着ていたように、℃-ute関連のTを下に着てるっぽいヲタもいました。
メンバーによる注意事項の説明が流れたあと、場内には宣伝なのかHigh-Kingの「シンデレラコンプレックス」が流れ始めました。あまり反応はない感じで、アイドルヲタ受けばしない曲なのかな?と少し残念に思いながら開演を待ちます。
会場は、サンストリートというショッピングセンターの野外広場なので、買い物客も足を止めて見ています。ハロプロエッグのアピールチャンスです。
17:00にイベントスタート。今回の出演メンバーは、田中杏里、仙石みなみ、森咲樹、西念未彩、和田彩花、小川紗季。 一曲目は「Hello to you」。毎回この曲で始まり、毎回同じセットリストなので、また同じか?とネガティブな予感が頭を過る。客席は普通に盛り上がっていて、買い物客がそれを不思議そうに見ている。お構いなしにヲタは踊る。
メンバーはカラーシャツにネクタイ、下はミニスカート。杜の都仙台っ子の仙石ちゃんは緑シャツで、環境活動ユニット「ともいき木を植えたい」メンバーで名字も木のイメージなモリサキちゃんは何故か茶色。これは「土のイメージ」という事ですか?
二曲目は「YEAH! めっちゃホリデイ」。この曲は大人数向きではないと思うのだが、案の定ドタバタしたステージングに。こういう曲は目立ったもん勝ちなので、これはモッタイナイ。
曲が終わり毎度恒例の、名前を書いたスケッチブックを見せながらの自己紹介が始まった。声援で判断するかぎり、人気は小川仙石が高く、続いて「狼では一部 で話題の」西念かな。でも、「サイネン」と叫んでいるヲタのほとんどはネタでやってるに違いない。ただ、今日の生サイネンは割と可愛い方というか普通だっ たので、ネタはネタにならない雰囲気かな。
三曲目は「LOVEマシーン」。これも毎回歌っているので新鮮味は無い。新鮮味は無いんだけど、ミニスカートでラブマの「ちょっとオーバーアクション」な振り付けをやるものだからスカートが翻り、見せパンチラリ状態。これはマズイ事に(苦笑)。
こういう衣装で、いやこういう衣装だからか、更に激しい曲は続き、四曲目は「友情純情oh青春」。腕を回し跳びはねるメンバーは笑顔全開。多分前のヲタは落ち着いて見ていられなかったと推測。次回から整理券を求める列が増えたりするんじゃないだろうか(苦笑)。
そしてラストは「ここにいるぜぇ!」。 跳びはねたり、足を振り上げたりするナンバーを敢えてやるとは! 私が密かに「あいぼんキック」と名付けている「今ここで叫ぶぜぇYEAH」の部分、惜し げもなく仙石ちゃん他数名がキックをしました。多分前のヲタは身動き取れない衝撃に見舞われた事でしょう。更に、ラストの後ろを向いてお尻を突き出す振り 付けでは全員が…。もう前の客は「時間よ止まれ」とか思っていたんじゃないでしょうか? この部分の振り付けがこんなにエロい(苦笑)ものだとは、今まで モーニング娘。コンサートでは気がつきませんでした(笑)。
なんか歌やダンスの話よりも、見せパンレポートになってしまいましたが、こ れは「次回公演の集客増」を狙った宣伝記事のつもりではありません。ハッキリ言って警告記事です。どっかの小ホールか何かでやっているのなら、まあ良しと しても、ここはショッピングセンターですよ。買い物客も見ている訳ですよ。ちゃんと看板に「ハロプロ」と書かれてあるんですよ。前の席のヲタは喜んでも、 ハロプロにとってはマイナスでしかない演出ではないでしょうか。まあ、堅い事言うなと言われてしまいそうですが、笑顔で可愛く踊るメンバーがちょっと不憫 に思えたので。
笑顔で可愛くと書きましたが、エッグメンバーもだいぶ垢抜けてアイドルらしさが滲み出てくるようになったなと感じまし た。もう西念もネタにならないのではないでしょうか。からかっていたつもりが、いつの間にかヲタになっていた…そんな人もいるんじゃないですか? 個人的 には、オガサキの潜在能力、仙石ちゃんの明るさ、モリサキちゃんの笑顔もポイントでしたが、和田あやちょ彩花と田中杏里の、「ちょっと地味だけど綺麗な色 の花」みたいな奥ゆかしい存在感が気になって、しばらく二人の事を少し気にかけておこうと脳内メモをしたのでした。
ただ、歌やダンスは相変わらずなので、事務所には「エッグにちゃんとレッスンさせろ」と要望書いておきます。
<2013年の追記>
以前、ハロプロエッグはサンストリート亀戸という小ぶりなショッピングセンターで毎月イベントを行なっていました。内容は記事にあるようなものを毎月参加メンバーを変えながら行なっていたものです。エッグによるイベントですから、勿論真野ちゃんやキッカも出演した事はあります。MCで、お互いバスケが得意という事で宣戦布告をしたエピソードもあります。
今振り返ってみると、エッグはこういう風に歌える場所があったのは恵まれていたなと思うのでした。真野ちゃんのようにその後「音楽ガッタス」に参加したメンバーはともかく、その後エッグからスマイレージに選ばれたメンバーはこのイベントで「人前で歌うための度胸」はかなり養われたのではないかなと思います。
時は巡って今、研修生上がりのメンバーもデビューの段階になると結構な完成度で出てきます。それは研修生として歌える場がちゃんとある事が大きい。そういうノウハウはこの記事の頃にエッグで培ったデータが蓄積されていき、それが現在にフィードバックされているのだななんて感じながら、アイドルという業界だってれっきとした商売である事を再確認する次第です。
エッグもそうでしたが、研修生も人の動きが激しい。事務所の見解では「研修生はデビュー前の、いわばタレントではない一般人」ですから、いくらファンが付いていようと辞める時は突然です。だからこそ、研修生に選ばれた子は悔いのなきよう頑張って力を磨いてほしいし、残念ながらハロプロ研修生から去る事になっても、ここで得た何かを良き経験として心の財産にしてほしいななんて思う今日この頃です。
今回紹介した記事にも今は芸能界にはいないメンバーもいますが、きっとハロプロエッグで得た経験は無駄にはなっていないと信じます。
ロマンスの途中 - Juice=Juice
新人グループがデビューする時って、フレッシュでまだ色が付き過ぎていないまっさらな感じがいい。最近はデビューの時点で各自にキャラが充てがわれていたりするけれど、それでも話す言葉の隙間から新人らしき初々しさが見えてきたりする。歌う声の隙間から新人らしいおぼつかなさが感じれる。それがアイドルの新人グループであります。
Juice=Juiceはそんな新人の定形を打ち破って送り出された。歌っている姿にハラハラさせられたりしない新人離れした新人。強いて言えば、全体的に優等生的に集団でまとまっちゃっているのが初々しいと言えるのかもしれないくらいで、そんな完成度の中にまっさら感を探し出すのは困難。
でも、今アイドル界がハロプロの新人に求める姿は、まさにこの玄人っぽい新人である事なんだろうなとも感じる。アイドル界が細分化された今、わざわざハロプロから素人的なフレッシュ新人を出しても親近感と共感は得られないもの。親近感に繋がるいわゆる親しみやすさは、地下な方面には敵わないのだから。
そんな流れで、研修生から飛び出したこの5人。大塚ちゃんがこれから!という時にいなくなったのは痛いけれど、この5人が一人残らず強力な磁場を持っているから、宣伝次第でこれから大きく化ける可能性があると言い切りたい。
エースと思われる宮本佳林の出来過ぎたちょっとサイボーグな感じ。金澤朋子のハロプロにはあまりいなかったタイプの色気と存在感。雑誌のグラビアに一人で掲載されるとCM美少女みたいな佇まいに変身出来るビジュアルを持つ植村あかり。正統ハロ系ロリ担当な爽やかな女の子高木紗友希。落ち着いた雰囲気と垢抜けないながらもそれがどこかホッとさせる空気を生み出している最年長宮崎由加。キャラが被っていないのが素晴らしい。
あとは楽曲だと思えば、つんくPが素敵な曲を提供してきた。新人グループの曲の音をここまで作るのは危険かもしれないけれど、そんな音に埋没しないだけのものをメンバーは持っているからこそ、そうしたのでありましょう。
アイドルは未熟なところからスタートして、そこからの成長をゆっくりと見守るのが醍醐味ではあるけれど、スタートからある程度の高さにいるのも、それはそれで楽しい。どこまで伸びるのかを見守る楽しみ、それもまたアイドルならでは。
この記事は2007年10月21日に書かれたものです。
※元記事URL
http://blog.goo.ne.jp/seasonz/e/fde2387b0e2a714c0c7ba901bcbb159b
昨日はガキさんこと新垣里沙19歳の誕生日。全国のガキさんヲタが東京厚生年金会館にやってきました。実際、「チケット譲ってください」を掲げていたヲタの中には、福岡から来ましたと書いている人もいた。
コンサートが始まると、やはりガキさんカラーの黄緑サイリウムが割と多い。今日は自分も黄緑持参。黄緑サイリウム祭やるのは夜との事だけど、客席の雰囲気はすでに昼公演から生誕祭な状態。ガキさんへの声援が高い。
そして、二曲目の前にリーダーから「初披露」となる新曲「みかん」が紹介される。
変なタイトルとは裏腹に、曲は明るめのメッセージソング。メロディはあまりクセがない。ボーカル回しは基本愛れなって感じだけど、ダンス的には立ち位置がどんどん入れ替わった。まあ、一回聴いただけではなんとも言えない感じではあります。
快調にコンサートは進行していき、美勇伝登場でメンバー挨拶。挨拶も初日大宮の頃とは変えてきてたり、各自工夫が見られて良い感じ。客席にリアクション求める光井の挨拶も、盛り上がりを計算出来る良いやり方だなと感心。昔、マコも同じ工夫をしていたのは秘密だ。
しかし、楽しく挨拶が進む中、ジュンジュンが日本語挨拶に詰まってしまった。真剣な顔で思い出そうと必死なジュンジュン。客席はどよめきから声援が飛び始める。でも何度か言い直しに失敗するジュンジュン。どうなる事かとハラハラで、もはや放送事故状態。しかし、周りのフォローを受けてなんとか思い出した ジュンジュン、無事に挨拶完了。場内大拍手。
なんとか無事に挨拶が終わり、「では次の曲」の掛け声の後にサプライズが!流れてきた曲は「HappyBirthday」メンバーも観客も大合唱。ガキさんだけにはこの仕掛けは知らされていなかったとかで、驚くガキさんは涙。お礼のコメントも本人が「何を言いたいのかわかりませんが」と自己ツッコミするほどボロボロに。
その後もコンサートはガキさん祝福モードで続き、ガキさんソロパートでの「ガキさんコール」はいつもより大きい。この日一番の人気メンバーだ。
アンコールは自然と「ガキさんコール」の大合唱になり、ステージ上のモニタもいつしか客席を移し始める。サイリウムで色々仕掛けを作ってきたヲタ達の仕掛けが次々と映る。中には電光メッセージを作ったヲタまでいて喝采を浴びていた。新幹線の車内の入口の上で流れているニュースみたいなやつです。
ガキさん祝福モードの盛り上がりの影響で、エンディング前の挨拶も自然と長くなる。石川さんは挨拶というよりもはや「トーク」な長さになり。更に唯やんが「私は12月だから会場で祝ってもらえる機会がない」みたいな話をして会場盛り上がるから、更にトーク状態に(苦笑)。
そんな美勇伝のトークな挨拶(苦笑)に続き、ガキさんが改めて感謝の挨拶で、場内大拍手。昼からこんな盛り上がっちゃって夜公演は大丈夫?と思うほど、楽しく盛り上がったガキさん生誕祭な東京公演。終演後も会場は「ガキさん最高コール」に包まれ熱気は冷めないのでした。
新垣里沙さん 19歳の誕生日おめでとう!
<2013年の追記>
今日はガキさんの25歳の誕生日です。ガキさんおめでとう! そんな訳で今回はガキさんの生誕コンサートについて書いた記事を紹介しました。
この時のツアーはリーダーが高橋愛ちゃんになってからの初のツアーで、ゲストとして美勇伝が一緒にツアーを回りました。ゲストと言ってもモーニング娘。と一緒に歌う曲もあったし、ジョイントコンサートと言っても良かったくらいの目立ちぶりでしたが、この頃は正直言ってモーニング娘。そのものに「縮小感」が感じられたのも確かで、美勇伝が一緒に回ってくれたのは有難い事でもありました。
その後、少しずつメンバーは実力と連携を高めていき、いわゆる「プラチナ期」というライブで魅せるモーニング娘。の時代に突入していきます。その礎を作っていた時期がこの時期であり、リーダーでありながらエースも務めなくてはいけない愛ちゃんのサポート役としてガキさんへの期待とか信頼もアップしていた時期でもありました。正直言って、それまでのガキさんはステージでもそれほど目立つ訳でもなく、後ろをしっかりと固めるメンバーの一人であったわけですが、グループの大事な柱になっていくのが公演を重ねるごとに伝わってきました。
ガキさんが十代から二十代へと成長していった時期は、イコールでモーニング娘。が生まれ変わっていく時期でもあった。その生まれ変わっていった時期を共有していった人々は、その人気面では芳しくなかった時期を懐かしい気持ちで今は振り返られるまでになったような気がします。ガキさんも楽しい事ばかりではなく辛い事もあったかもしれないけれど、きっと懐かしく思い出しているんだろうなと。そんな風に思えれば、悪い時代ではなったなと今は思います。
田あさひ 弾き語り #3 『月光』(カバー)
田あさひちゃんって実はまだインディーズでCDを出していて、おそらくハロプロがそうであるように、一年くらい活動してからメジャーデビューするものだと思われます。メジャー展開が始まったらどんな曲を歌っていくのか楽しみだけれど、その前にやってほしい事がある。そtれは「カバーアルバム」を出すこと。
田あさひ 弾き語り 「桜坂」
http://www.youtube.com/watch?v=fQV5bHuBeU4
田あさひ 弾き語り 「時をかける少女」
http://www.youtube.com/watch?v=4wER_ncVBkA
彼女がライブで歌ってきたレパートリーを彼女の弾き語りでCD音源に残してほしいなという希望です。ライブで歌っているから唐突な企画という感じもなく、これまでのレパートリーがそうであるように、CDでも九州出身の歌手の方のカバーを収録するというコンセプチュアルな一枚だったら良いなと思います。
九州出身でジャンル問わず、あさひちゃんの歌声に合うナンバーが良いですね。事務所の先輩の中でも森高千里さん(熊本出身)、谷村有美さん(鹿児島出身、育ちは東京)といます。You Tubeからセレクトしてみました。
森高千里 私の夏
http://www.youtube.com/watch?v=9iL6ROaswDQ
爽やかな曲、爽やかな歌詞、こういうイメージの曲も意外と合うのではないかなと思いました。あさひちゃんが歌うと、アイドル寄りな方向にシフトしそうですが、「Rolling Days」がウケていることを考えると、そういう持ち歌も欲しいなという理由。
森高千里 風に吹かれて
http://www.youtube.com/watch?v=S1lVy5Ej19E
弾き語りで歌う事がとてもハマリそうに感じた曲。曲の持っているパワーが静かに外に向かって放たれていて、そういうパワーは、内に熱いものを秘めつつ透明感を放ちながら歌うあさひちゃんと上手くシンクロするのではと思います。
森高千里 九州育ち
http://www.youtube.com/watch?v=bQsudENlDCs
九州と飛行機というテーマを上手く歌詞に載せて歌う曲。この曲が好きで実はシングルCDを持っています。長崎出身で今は東京で暮らすあさひちゃんが、どういう風に表現力を駆使して歌うのか聴いてみたい。
次は谷村有美sんの曲。
谷村有美 がんばれブロークン・ハート
http://www.youtube.com/watch?v=E_xM3k76yYY
あさひちゃんに合う曲という事でフレッシュな感じのする曲を選んでみました。アクティブな感じに歌うあさひちゃんを観てみたいという気持ち。
谷村有美 ときめきをBelieve
http://www.youtube.com/watch?v=rA-1jrnwv6A
この曲はとても似合うと思います。失恋から立ち直っていこうとする女の子の曲ですが、未来に向かって歩きだすという曲の世界が今のあさひちゃんにピッタリではないかと思います。余談ですがこの映像、最後に出てくるテロップでわかりますが、ハロヲタにはアンチも多そうな某番組からです。
少しずつ、あさひちゃんのレパートリーが増えていく事を願いつつ、いつまでも弾き語りと透明感溢れる歌声は変わらないでいてほしいなと思います。
この記事は2008年8月11日に発表されたものです。
元記事URL
http://blog.goo.ne.jp/seasonz/e/38d69542096e919e7e1c6df0d9ddc3fc
先週、公式動画サイトドアップにMilky Wayデビューイベントの模様がようやくアップされました。春のイベントの動画が夏に公開されるとか、かなり暢気な展開ですが有り難く拝見しようと思いました。
しかし、Milky Wayを見る前に別な方に興味が行ってしまいました。
月島きらり? NO!
なんと、SHIPSです(苦笑)。
このイベントはMilky Wayだけでなく、月島きらりシングルを披露したり、SHIPSが歌い踊ったりと、「きらりん☆レボリューション」オンステージな内容だったとの事で、か なり盛り上がったようです。子供限定の回と、ヲタの回とに分けたのも良かった。ヲタ、遠慮なく暴れるみたいな(苦笑)。
そんな状況下で現れたSHIPSの二人。女性アイドルのイベントにゲスト登場する男性アイドルという、まさに「ブーイング」されてもおかしくない状況。本人達も覚悟して出てきたんじゃないかと思います。
しかし、彼らを待ち受けていたものは「熱狂」でした。
Milky Wayや月島きらりの時と同じように、熱く盛り上がるヲタ達。確かに、曲のノリがいいからノッているだけで、別にSHIPSを心から応援している訳ではな いかもしれない。でも、ヲタの凄い盛り上がりに本人達はどんどんテンションが上がっていき、二番の頃にはノリノリです。
最前にいるハロプロヲタに触らんばかりの勢いで盛り上がるSHIPS。驚く事に、会場にいるヲタのほとんどが、この曲「TOKYO FRIEND SHIPS」を今日初めて聴いた状態という事実。それで、ここまでのノリ。ハロプロヲタの順応性の高さを垣間見た思いです。
ステージでノリノリだった事でわかるように、二人はヲタのノリに感謝の気持ちでいっぱいだったようで、公式ブログにお礼の気持ちを綴っていました。
ノリの良い曲なら何でも反応するとか、見境ない連中だなと思う人もいると思いますが、盛り上がるべき箇所で推しとか関係なく盛り上がれるハロプロヲタって、素敵だなと自分は思います。お目当てじゃないからと、白けた態度で観られるよりずっとイイ。
aikoさんや島谷ひとみさんも、そんなハロプロヲタの姿勢に好意的なコメントを寄せてくれた事があります。
ある音楽番組での応援、島谷さんは嬉しかったそうです。ヲタは、まるで島谷さんをハロプロメンバーかのように、いつものノリで盛り上げていました。
さて、SHIPSです。実は売れていません。きらりちゃんファンの幼女達もSHIPSには冷たく、イベントでは子供達からの声援はほとんど無い状態だとか。
そういう状況が更にヲタ心をくすぐるのか、SHIPSを応援しようぜ!というスレが狼に立ち、どうすればSHIPS人気が盛り上がるか?とか意見が交わされたり、ブログ面白い!とか感想を書き込んでいます。
皆さん、勿論ハロプロに推しがいて、ハロプロでは誰推し?という問いかけに、娘。ベリキューメンバーの名前が色々上がっていました。でも、基本DDなよう です。DDだから、ハロプロメンバーと同じように、SHIPSにも温かい視線を送れるのでしょう。DDって素晴らしい。博愛主義万歳。博愛主義とは、 ちょっと違うか(苦笑)。
自分も、なんだかんだでSHIPS応援してます。
<2013年の追記>
先日、ふとSHIPSの事を思い出しました。彼らはあの頃を良き思い出として記憶に刻んでいるだろうか?あの頃に受けたハロヲタの声援を憶えているだろうか?
きっと良い思い出であった思いたいところです。子供たちへのウケが悪く折れそうだった心をハロヲタがステージを盛り上げる事で、ささやかでもそれが支えになり気力となってくれていたのだとしたら嬉しく思います。
今年も、Berryz工房がライブハウスでのアイドル対バンに出演して時に、ベリヲタが他のアイドルをガンガン楽しみ、トリでベリが出てきた頃には疲れ果てていたなんて話がありました。マコ、ガキさん、小春がアイドル対バンに出た時も娘。OGヲタが青SHUN学園の「開放」のノリに驚きながらも一緒に「オーエーオー」と叫んだり、BiSの「nerve」を一緒に踊ったりと楽しみ、世にはいろんなアイドルが居て、それぞれ面白さがあって楽しかったという感想をネットに書いていた人もいたように、他のアイドルでも大いに楽しんでいました。
私はそういうハロヲタの「好きなものの垣根を越えて、楽しいものは楽しんじゃえ」という姿勢が好きだし、これからもそういうハロヲタさんが多く居てほしいとも思います。AKBのブレイクによって「よそのアイドルに気を許したくない」という空気が漂い、「DDは悪」的な考えも生まれてきたようですが、広い心で色々と楽しむほうがストレスが溜まらないとも思っています。
この記事は2006年12月18日に発表されたものです。
元記事URL
http://blog.goo.ne.jp/seasonz/e/7ae4733fbefde0ff03abd3abe5bcbbc0
昨日、次買うパソコンでも下見に行くかと秋葉原に行ってきました。アキバには久しぶりに行ったような気がしますが、歩行者天国がなくなってたのは知りませんでした。
それはさておき、CD買おうと入った石丸電器で「THEポッシボー」のCDを見つけました。そこら辺の店では売っていないので、現物見るのは初めてでした。CDはハロプロコーナーではなく「インディーズ」のコーナーにありました…
イベント会場でしか買えない訳ではないんだなと感心しつつ、自分の買い物(今更ながら、リボンの騎士サントラ初回盤)を持ってレジに行きました。その時、いましたよ!自分の前に!ポッシボー買ってる人が!
石丸はCD買うと好きなポスター(と言っても人気アーティストはなかった)が貰えるんですが、その人は「SweetS」貰ってました。子供が好きなのか…
ポッシボーは、ハロプロエッグから生まれたユニットです。一応つんくプロデュースです。時東ぁみと同じような立場みたいです。つまり、つんくファミリーだけどハロプロ名義ではないと言う。
これから、どうなるのか少し気になります。せっかくCD見かけたのだから、買えば良かったかな… ちなみに、生写真付きでした(^-^)o
<2013年の追記>
昨日、今月閉鎖される横浜BLITZで、THEポッシボーとアップアップガールズ(仮)の合同ライブがありました。ハロプロエッグから生まれたハロプロではないユニットのこの二組。この会場でライブを行なうのは、この会場がハロプロエッグにとって特別な場所であるから。何度も新人公演を行ない、最後の新人公演もこの会場でした。
ハロプロエッグというハロプロメンバーを育てる機関に身を置きながら、卒業後はハロプロに入る事が出来なかったこの二組が、ハロプロに残ったエッグ出身者以上にこの会場に思い入れがあったというのも皮肉に思えます。シークレットゲストに来たのが、これまたエッグ卒業後にハロプロ入りしなかった吉川友というのも含めて、そう感じます。
ポッシボーは去年のTIFに出場したあたりから、アイドルDDからも注目されるようになったのか、アイドルヲタ界隈で話題に上る機会が以前よりも増えました。ここまでの道のりは決して平坦ではなかったようだし、それどころかかなり大変だったと聞きます。今は正統派アイドルとして売るには年齢的にもはずれてきているから、大人な雰囲気で多角的に活動も出来るようになった。なんとなく、かつてのメロン記念日を彷彿とさせます。そういうフットワークを感じます。
メロン記念日もそうだったように、アイドル界に於いて突出した人気や話題性はなくとも、地道に割とやりたい活動をしていけるようであれば、それはそれで幸せなのではないかとも思います。そのほうが応援している人達も楽しいし幸せなようにも思えます。そんな事が言えるのも、芸能界の最前線のひとつであるハロプロに属さない身軽さゆえにであり、運命って面白いなとも思うのです。
私は最近、昔のアイドルの動画をよく見ています。YouTubeにはいろんな動画がアップされているおかげで、パソコンのモニタがプラウン管のテレビに変身します。「あまちゃん」の影響で昔のアイドルに興味を持った人もいると思いますが、アイドルというジャンルを音楽的なアプローチから楽しむのであれば最新のアイドルだけを追って楽しむというスタンスだけでなく、かつてのアイドルたちも楽しめるのではないか?そんな気もしています。
先日、80年代アイドルについて検索していたら、「あまちゃん」を見ていた甥っ子に「この人たち(小泉今日子と薬師丸ひろ子)はどのくらい人気があったの?」と聞かれたのを機に、80年代アイドルについて的確な分析を書いている方のブログを発見して大いに刺激を受けて、自分も昔のアイドルの事を書いてみたい!と思い立ちました。
そのブログです。
http://anond.hatelabo.jp/20130821065806
このブログのコンセプトである「ハロプロを応援し、アイドル音楽を愛する」というものに忠実に、リアルタイムで知っている曲から、そうではないものまで、色々と書いてみようと思いました。
そんな訳で、不定期にマイペースに書いていきます。第一回目は「あまちゃん」に出演していた小泉今日子さんの「ひとり街角」です。
ひとり街角 - 小泉今日子
前述のブログに80年代アイドルは時代を象徴するものであった。松田聖子は経済面を象徴し、中森明菜は社会面を象徴し、小泉今日子は文化面を象徴するアイドルであったと書かれてあります。80年代に広がっていったオタク文化の中の一つに、方向性としてはオタク文化でありながらファッション的な切り口も併せ持つがゆえに、オタク的世界とは一線を画していたサブカルというムーブメントが生まれた。
そのサブカル寄りに歩み寄った初めてのアイドルが小泉今日子であり、初めてセルフプロデュースの匂いを感じさせたアイドルが小泉今日子でありました。それは本当は優秀なブレーンが陰で支えた上でのセルフプロデュースであったとしても(ちなみに、代表曲である「なんてったってアイドル」の作詞は秋元康)、大人の操り人形ではないアイドルという見せ方を示しただけでも、新時代の扉を開けたアイドルという見方がされたのは確かでありましょう。
まだ日本に本格的なPVが少なかった時代に、笑顔で水着なイメージ映像ではないSFチックなPV(迷宮のアンドローラ)を作ったり、そういう「他とは違う感」をうまく打ち出していたから激しい競争に負けずに後世まで名前を残し、21世紀も13年を経た現代の「アイドルをテーマとしたドラマ」にお声がかかる存在に成り得たのだと思います。
そんな小泉今日子も、デビューして一年ほどの期間は他のアイドルと同じように「大人の操り人形」なアイドルでありました。上に貼った動画を見てもわかるように、当時絶大な人気を誇った松田聖子に似せた髪型、よくありがちなフリフリのドレスを着て歌っています。
アイドルではなくなった大人の小泉今日子として活動をしてからのインタビューで、芸能界に入る前は優等生な子供ではなかった事をカミングアウトしている小泉さんですが、デビューにあたり芸能界のプロたちによるプロデュースで見事にフリフリの可愛いアイドルに変身したというわけです。
楽曲的にもこれといった新味はなく、今聴くと古さを感じさせるアイドルポップスで、新曲ごとに様々な小泉今日子を見せていたその後の時代の作品に比べてインパクトも弱い。
しかし、時代を変える刺激的なカルチャーというものは、その時代に体現するからこそ新しさも感じ、記憶にも残っていくのであって、それは時代を超えたスタンダードにはなりにくい。
殻を破り続けてきた小鳥がさんざん破った殻はもうない。そんな今、私が興味をひかれたのは殻に閉じこもっていた時代の作品。動画にあるような初期小泉今日子作品です。
この動画は人気番組「ザ・ベストテン」に初めてランクインした時のものである事が司会者の久米宏さんとのやりとりでわかります。一所懸命に笑顔を作りながら、喋り方もどこか必死に自分ではない自分を作ろうとしているようにも感じられます。そのぎこちない一挙手一投足が実にアイドルらしさに溢れていて可愛い。天野アキちゃんにも是非見てほしい映像です。
今時のアイドルみたく激しく踊ったりせず、少し手を動かしたりするだけの振り付けも、アイドルとして表現出来る範囲を制限されていた時代を映す鏡のようにも思えて、でもその窮屈さがプロとしてのアイドルを美しく儚く表現しているようにも思えてくるのです。
この曲から何年が経った頃に「なんてったってアイドル」と歌いながら、アイドルも人間であるという「アイドル人間宣言」をした小泉今日子の掟破りのメッセージも、新人時代にプロとしてアイドルをやりきった小泉今日子だからこそ許されるのであり、だからこそフリフリ時代の作品とセルフプロデュース的時代の作品がきちんと小泉今日子ソングの歴史として綺麗につながっていけるのだと感じます。
懐かしの名曲特集みたいなテレビ番組で小泉今日子の歌を取り上げる時に、フリフリ時代の作品が取り上げられる事はまずないだろうけれど、この時代なくしてアイドルのプロ小泉今日子は語れないような気がするのでした。
ひとり街角 / 小泉今日子
作詞:三浦徳子/作曲:馬飼野康二/編曲:竜崎孝路
(作詞は真野ちゃんやBuono!でお馴染みの三浦さん。作曲はBerryz工房のスッペシャル・ジェネレーション編曲の馬飼野さんです)
※ この不定期連載は筆者の趣味としてのアイドル研究をベースにして書いているものです。時には当時の状況とは見当違いの事を書く事もあるかもしれませんが、生暖かく見守りつつ読んでいただけたら幸いです。
また、文中は基本的には敬称を略させていただいています。
LinQは福岡で活動しているグループだ。大人数である事を活かして、いくつかのグループに分かれてイベントを同日開催したり、一つのライブの中で様々な組み合わせで歌ったりしている。毎週のように地元で公演出来るのも大人数だからこそとも言える。
大人数だから色んな子がいる。大人メンの中には現役医大生がいたり、学生メンの中には娘。オーデに出ていた子もいる。そして、そういった大勢の子はそれぞれ色んな個性を持っている。みんなが可愛い路線で真ん中を担えるような子ではグループはつまらない。だから様々な個性を持ってアイドルを続けている。
去年から伊藤麻希というメンバーが目立っている。良く言えば煽り担当という事になるけれど、その目立ち方はアイドルの標準的なフォーマットとは異なる方向性なので、その個性は好き嫌いが分かれるものかもしれない。でも、一度観たら忘れられない子でもある。
アイドルという職業柄、基本は可愛いが大切であって、ファンの前では可愛らしさを前面に押し出す事は大切だ。それがアイドルという仕事の基本。その基本に沿ってキャラ付けがされていくのが普通。
アイドルになるような子だから可愛いのは当然で、そこにプラスアルファで特徴的な何かを表現出来て、それは支持されれば人気メンバーになっていく。そんな常識の中で、理想と現実のギャップに悩み、人との比較に晒されながら、やがて自分の限界点を若くして知ってしまうのもアイドルという職業の残酷な部分。おそらく売れないアイドルの多くは心に傷を増やして、それでも自尊心をどうにかして保ちながら毎日を歩んでいる。
http://ameblo.jp/maki-itoh/entry-11612442294.html
伊藤麻希オフィシャルブログ「伊藤ちゃん伊藤ちゃん ずってんばっこんだよ ブログちゃん」より
このブログの記事を読んで色んな事を考えた。優秀な能力や抜きん出た可愛さを持っていなければアイドルはやっていけないのか?そういうすぐれた人材しか生き残ってはいけないのか?
貴様には 胸を張って自慢できるモノ というものはありやがりますか?
そう問いかける彼女の言葉を何度も読み返しながら、美しき花畑の中でもがくという事について、ずっと考えている。敢えて己を綺麗な色の花で染めずに、複雑な中間色で咲かせるという意味と意義について、ずっと考えている。そこまでしてやっと輝ける場所があるという事も信じたままで。
伊藤麻希とDDTプロレス高木三四郎社長