こぶしファクトリー『ドスコイ!ケンキョにダイタン』(Magnolia Factory [Dosukoi! Humble but Bold]) (Promotion Edit)
こぶしファクトリーがゴールデンの地上波で歌っている。しかも、堂々と可愛く大胆に派手に舞う姫たち。その舞はとても強く心に残るもので、それはきっと「一般的にはヘンテコな曲を涼しげにかっこよくカワイク歌うハロプロ」というハロプロの正統派そのものな姿であったからに違いありません。「力いっぱいヘンテコを演じる」姿は、掲げているBerryz工房スピリッツそのものでもある。
それから数十分後、喜びの涙を流すメンバー。その清々しさと爽やかさはまさにアイドルでした。そして、涙を流しながらも、歌のスタンバイに入った頃は表情が引き締まっているプロ意識。威風堂々という言葉が頭をかすめ、その栄誉に拍手を贈ったのでした。「こぶしファクトリー」レコード大賞最優秀新人賞おめでとうございます。
2015年のハロプロは振り返ってみれば去っていく景色がたくさんある年だったと思います。Berryz工房が武道館で見せてくれたものは、明るく楽しく、それがアイドルだ!という10年以上積み上げてきたブレのないエンターテイメントでした。
それから少し経って同じ会場で観たモーニング娘。のステージでは、鞘師里保の圧倒的で堂々過ぎるくらいに真ん中で構える姿。その姿に「ついにここまで来たか」という想いが湧き、今後の鞘師里保が今まで以上に楽しみになったことを昨日のことのように思い出します。
ハロプロはアイドルであると同時に、そのシステムはスポーツ的でもあります。誰かがチームを去っても、新たな人が台頭してチームを盛り立てる。それを繰り返すことによって伝統というものが生まれてくる。
去っていく人は舞台が変わるだけのこと。残っていく人は舞台が続くということ。どちらも未来は間違っていない。ゆく未来、来る未来に乾杯。来年もとても楽しみなのです。