今日は記事を二本立てにしたいと思います。まずは、不定期連載シリーズ「東京瑞光日記」です。
秋も深まってきた11月上旬。私は総武線飯田橋駅へとやってきた。飯田橋駅の西口を出たところに緩い坂道がある。そこは神楽坂(かぐらざか)の入口である。神楽坂は、四谷、後楽園
などの周辺の町と比べて静かな町。
私は早速、一眼レフカメラ「オリンパスE-410」をバッグから出し右手に持って歩き始める。
坂道は商店街になっていて、たくさんの店が並んでいる。カメラを持って歩いている人は自分だけではなく、そのせいかあまり目立つ事なく、自然な表情を切り取る事が出来そうだ。スナップを撮る上で、写真を撮っている事を周りに意識されないという事は重要で、商店街を撮る今回の撮影では、その辺りを心がけながら撮影をしてみたい。
では、さっそく美味しそうな店を一枚。
こういう町の静かな日常を見て、それをさりげなく撮るのは楽しい。写真に炭火の匂いが感じられるような一枚にしたいと撮影。
神楽坂はお洒落なカフェや雑貨屋が目につく。年齢層はやや高め、というか大人の町である。
一軒ずつ眺めていったら、結構な時間がかかりそうな充実度である。じっくりと買い物を楽しむ方達を見ていると、ゆったりとした時の流れに心が落ち着く。こういう東京もいいものだ。
商店街から横道に入ると静かな住宅街。そこには、午後の日だまりと日常がある。逆光で写すどこにでもあるような道、人、家並。
再び商店街を歩く。家族連れの姿もちらほら。地元の人か、観光に来た人か。神楽坂は、ショッピングとグルメ観光の町である。大人の町に子供は何を見つめるのか。
ゆったりとした時間が流れるという事は、お年寄りにとっても居心地が良いかもしれない。歩く人、佇む人が優しい表情になっているような気がする。一眼レフを持った白人女性も、そんな空気を切り取っていた。
神楽坂は料亭の町でもある。裏道に入ると、そういう店が並んでいる。ランチをやっている店もあるから、手軽に楽しめる料亭の味を求めてやってくる人達もいる。裏道の空気はまた一味違うものであるが、こういうハイソな空気もまた神楽坂なのだろう。
私は、これからどちらの方向に行くか迷っていた。ゆったりとした空気か、ハイソな空気か。結局、どちらも選ばず神楽坂を後にして、慣れ親しんだ本の街神保町に向かうのだった。
西新宿
℃-uteが中野サンプラザでコンサートをする日。コンサート前に、友人と新宿へ写真を獲りに行く事にした。西新宿には昭和な風景がまだ残っていて、古いアパートなどがまだあるという話を知っていたので、今日はそれを獲りに行く。
新宿駅西口は今日も混んでいる。ビックカメラの横を抜けて、高層ビルの麓を歩いていると、颯爽と自転車で駆け抜けていく人がいる。伸縮へ自転車で来られる位置に住んでいるとはちょっとだけ羨ましい。
友人は愛用のキヤノンEOS20D、自分はオリンパスE-410を構えて歩くが、新宿は一眼レフを持って歩いている人は珍しくないので、それほど違和感はない。もっとも、自分のカメラはちょっと大きいコンデジみたいな小ささだが。
大都会の真ん中にも、注意して見ると鄙びた物が点在する。錆びて曲がったバス停があった。
このバス停が昭和な町の入口である予感がして、友人を促して横道に入る。
歩いていくうちに、予想通り古びた家並みになっていく。古い共同アパートがあった。
更に歩いてみるが、思っていたほど古びた家は多くない。と言っても、新しい家もそれほど多くはないのだが、思っていた景色とはちょっと違う感じだ。探し方が足りないのか、もう開発されてしまったのか。
そんな西新宿の一角に広々とした空き地があり、地ならしをしている。巨大マンションが立つようだ。サッカー場が作れそうな広さだなと感心してみるが、ここの空き地の元の風景が気になってしまうのだった。
仕方なく、我々は都庁に向かった。ビルの間から飛行船が現れた。
都庁の上から眺める東京は、まだまだ見た事無い景色がたくさん詰まっているような気がした。
新橋
西新宿から三日後、もう少し東京の昭和を探求したくて有楽町に来た。神田辺りから新橋にかけては、JRのガードが煉瓦積みの古いもので、これだけでもレトロな気分満点である。
新橋の方に向かって歩いていくと、ガード下に薄暗く湿っぽいガード下商店街、いや商店街というほど店はないのだが、時間が止まった異空間のような雰囲気に包まれ、外の喧騒が嘘のような静かな景色がある。
そんな空間をモノクロで獲っていると、気分までなんだか21世紀ではなくなる。手に持っているのはデジカメではないような気がしてきて、撮影後にボディで光る液晶の画像で我に帰った。
暗いガード下に寂しく置かれた自転車、落書き、脚足早に通り過ぎていく人。
ガードを出て新橋駅が見えてくると、夕方の慌ただしさに包まれた見慣れた光景が展開されていた。
少し前に「ヨコハマツァイス紀行」という写真を紹介する不定期連載記事を終了して、その最終回に次の企画がある事を書きましたが、今回からその新しい不定期連載企画がスタートします。名付けて、
「東京瑞光日記」
です。なんだか古典的タイトルですが、簡単に説明すると、東京の街をデジカメで散歩しながら撮影していくというものです。
それで、ただ散歩して撮るするだけではなく、何かテーマを作ろうという事で、写真はモノクロに限定、撮影機材は所有のオリンパスのデジタル一眼レフ「E-410」という小さくて軽い一眼レフ(宮崎あおいさんがCMしていました)。付けるレンズはズイコーデジタル25mm/F2.8という薄型レンズ。(参考画像) この手の薄型レンズはパンケーキレンズと呼ばれていて、軽くてフットワークが良い。ちなみに、このレンズの重さは95gです。
そして、ズームしない単声点というレンズを付ける事によって、全ての写真が同じ画角の条件で撮影する事になり、風景の広がりを各写真で比較する事が出来るというメリットも考慮しました。
ズイコーというのはオリンパスのレンズの名前の事で、「瑞光」から来ています。
「ズイコーレンズ」 「由来」
オリンパスという社名については昔、高千穂製作所という社名だったのですが、宮崎県の高千穂が神の集う山である事にちなんで、ギリシャ神話のの神の住む山「オリンポス山」から「オリンパス」と名付けたという由来もあります。
宮崎あおいさんのオリンパスE-410のCM動画
E-410 CM「私は旅をしています・そら編」
そんな記事コンセプトを掲げて、秋から撮影に入りました。今回は9月に撮った原宿と表参道です。
原宿
原宿という街は平日でも混んでいて、道も狭いから歩くのが大変だ。私は竹下通りから散歩を始めたが、ここでは撮らず、いわゆる「裏原」と呼ばれるエリアに移動した。
住宅と瀟洒な店が並ぶ不思議な空間。行き交う人々も竹下通りよりはスローペース。
住宅地だから、このような貼り紙もある。その後無事に見つかったのか気になる。
表参道
表参道に出ると、賑わいは竹下通り並みになった。煌びやかな店が建ち並び、高級カフェでくつろぐ婦人達の姿からは不景気ニッポンという単語は浮かばない。
私は表参道ヒルズに入ってウロウロするも、長居はせず引き上げた。
青山通りまで来ると、人よりも車の数が多くなる。まるで地方の国道みたいな現象だが、地方の国道と違うのはビルの数と高さ。これぞ東京!なのだが、一歩裏道に入ると幼稚園帰りの園児を連れたお母さんの姿、買い物に行くおばあさんの姿など、全国共通の風景がそこにあって安心する。
都市と日常、それを写そうと色々撮ってみたりするうちに、デモ集会をしている人達に遭遇する。非日常の極みを後ろから遠慮気味に撮影。
青山劇場の前にやってきた。ベテラン演歌歌手のショー帰りの婦人で賑わっているが、その雰囲気は冷静に眺めればハロヲタとあまり変わらない。熱狂とは非日常であり、集団とはその非日常的祭典の共有者達なのだ。ここでも遠慮気味に後ろから撮影するが、撮影モードをカラーにしたまま撮ってしまう。華やかな場所にはモノクロは似合わないと、カメラが本能で選択しているみたいで可笑しいので、そのまま獲り直さずに引き上げる。
青山学院の前を通り、宮益坂を下り始めると、もうそこは渋谷。今回の撮影目的から外れるのでカメラを閉まった。非日常空間ハロプロショップに行くべきか。店までは一直線。
不定期連載「ヨコハマ ツァイス紀行」。今回で最終回です。Y150も先月閉幕したという事で一区切りにします。過去の回は「カテゴリ」の「写真とカメラ」に収まっていますので、まだ見た事がない方はご覧いただけたらと思います。
最終回の今回は、横浜の陰と陽を写してみたいと思います。
元町
まだ夏の空気が残る9月初旬。私は石川町駅を降りて元町へと歩き始めた。
歩道には花の植え込みが並び、これぞ「横浜」という雰囲気の元町通りだが、高そうな店が多いので、店先だけ眺めて元町散歩をした気分に浸る事にする。
港の方へと歩き、「都会っ子純情」のPVロケに使われた辺りを歩きながら、大桟橋を目指す。この山下公園界隈はよく来るけれど、大桟橋にはなかなか足を運ばないので新鮮な気分。
大桟橋
船の乗り場と待合室のある建物の上は展望エリアになっていた。秋晴れと言っていいのか、夏らしい快晴と表現していいのか難しい晴れた空を眺め、観光写真みいにベイブリッジを写してみる。
陽射しの強さに負けて、建物の中の待合室にて昼食と昼休み。カップルが一組、コンビニで調達したらしき昼食をテーブルに並べて海を眺めて談笑している。これも、これぞ「横浜」という風景。このあとは中華街に行くのだろうか?一人で写真など撮っている人は浮いてしまうミナトヨコハマ。
黄金町
横浜駅から京急の普通列車に乗って三つめの駅が「こがねちょう」と読む駅だ。古びたガードの上に載っかったホームの幅は狭く、 階段も古い。昭和初期の面影を色濃く残す駅だ。
そんな古びた駅でPASMOなどを改札機にかざしていると、20世紀と21世紀が混同してくるのだけれど、自分の手に握られているのは最新のデジカメなのは間違いない。
10月の午後、横浜駅前のデパ地下を楽しんできたあと、180度違う風景の場所に降り立った。
五年前にデジカメを抱えて一年かけて京急線の全駅の沿線風景をスナップした事がある。その時、初めて訪れた黄金町は小耳に挟んでいた噂の通りの場所であった。ガード下に並ぶ赤い軒先の小さな店。それらの店は一見なんの店かはわかりにくい。しかし、よく見ると店名は皆女性の名前。近づいて見ると、狭い店内に東南アジア系と思われる女性がいる。私は、少し怖くなりながらスナップは止めて退散した。
その後、この周辺はY150に合わせて、それらの店は市から立ち退きを要請され、今は落ち着きを見せているかのように見える。五年前はスナップもそこそこに退散したが、今日は勢いもあって写真を撮る(上の二枚)。まだ、風景はかつての雰囲気を残している。完全には立ち退きはしていないのか、「明るく住みやすい町を」などと書かれた看板がまだ掲げられている。そして、その横を小学校帰りの女子生徒が通り過ぎていく。
プレハブ住宅を少し大きくしたようなアパートがあった。室内は相当に狭そうだ。その手の店で働く女性の住居なのだろうか。そんな建物が並ぶ細い通りを見下ろしながら電車は走る。道路には猫が佇む。
ガードをくぐって反対側に出ると大岡川が流れている。西日に照らされた水面は、黄金町のリアルな部分と、横浜のリアルな部分を映しているかのように少し深い色で輝いていた。
ヨコハマ ツァイス紀行 -了-
「ヨコハマ ツァイス紀行」は今回で終わりますが、横浜を写した写真はこれからも機会を見て発表していきたいと思います。そして、新たな不定期連載写真記事として「東京瑞光日記」という企画を始めます。瑞光とはレンズの名前で、オリンパスのデジタル一眼レフを抱えて、東京の町のシックな風景をモノクロで撮っていく企画です。
ハロプロとダイレクトには関係ない企画記事ではありますが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。
先日、京都を旅して旅日記を現地から書きましたが、今回はその旅の写真をいくつか貼り付けてみたいと思います。
嵯峨野観光鉄道
一日目、最初に行った場所です。渓流に沿ってトロッコ列車が走る風光明媚な路線で、時間は30分弱ではありましたが非常に楽しいひとときでした。
橋の上で停まったり、景色についての解説もありました。この線路は、JR嵯峨野線がトンネルを造って新ルートを開通させた際に不要となった線路を、景色が良いので残そうと再利用して開通させた鉄道です。
嵐山~太秦
午後は嵐山から太秦映画村に行きました。天気が良く空が青空。しかし、嵐山は修学旅行で混雑して落ち着けませんでした。
太秦も結構人がいましたが、町は静かでいい所でした。京福嵐山線の電車が可愛いです。
夕方は二条城に行きました。なかなか広くて見応えありました。
大原
二日目は、三十三間堂を見てから京阪電車と叡山電鉄を乗り継いで八瀬という山の終着駅にやってきました。降りた人がほとんど比叡山に行く人でしたが、こちらはバスに乗り換え大原へ。
大原三千院は静かで庭園も綺麗で落ち着けました。
この写真の「わらべ地蔵」さんが一番印象に残っています。地面に何体か笑顔で佇んでいるのです。
昼食で食べた蕎麦が美味しく、充実した気分で祇園に移動。
祇園
八坂神社~祇園の通りを歩き、白川に沿って鴨川に出ました。
鴨川の土手には大勢の人がくつろいでいました。都会のオアシスといった所でしょうか。
錦市場
寺町通りで買い物しつつ、錦市場に行きました。屋根の架かった細い道に店が並び、大勢の買い物客が歩いて活気と情緒がありました。錦市場ではハモを買って、夜ホテルで食べました。
東福寺
三日目は、京都駅からJR奈良線で一駅の東福寺に行きました。庭園が綺麗なお寺です。木の橋が境内に架かっていて、ここは紅葉の名所で、シーズンは身動き取れないほど混雑すると、橋を掃除していた係員の方から聞きました。
宇治平等院
東福寺からは奈良線で宇治に移動。平等院を見ました。十円玉でお馴染みの鳳凰堂はかなり古い建物で崩れそうに見えるほど。
午後は京阪電車で四条に移動。錦市場~祇園と二日目と似たコースを歩き買い物をして、バスで京都駅へ。そして、名残惜しく帰宅の道。
撮影カメラ
嵐山 太秦映画村 大原 祇園 宇治 オリンパスE-410(レンズ25mm F2.8)
嵯峨野観光鉄道 太秦(駅) 錦市場 東福寺 ソニーサイバーショットT70
鶴見線
夏は明るく暑い。七月上旬。青空を青くそのまま写す気分になれない日曜日。家でネットを開けば、ある人の名前が溢れてくるから、自転車に乗って外に出た。現実逃避ならぬ、ネット逃避。
ホワイトバランス設定をいじって、「蛍光灯」にして屋外を撮る。空も空気も碧い。紅い花を撮りたかったが見つからない。
町外れの工場地帯の日曜日。無人駅の周りは静かでゴーストタウンのようで、喧騒を求めて町へ向かう。川を渡れば町。
生麦
町にやってくれば、碧い着色は必要ないような気がしてきて、ホワイトバランスを晴天にした。今日は晴天だったと液晶越しに気づく。紅い花を紅く写したい。花はないから、電車を写そう。
鶴見
やがて空は夕陽に染まってくる。鶴見川の土手でのんびりと川と電車を眺めていたら、暑かった陽射しが和らいで涼しい風を感じ始める。これから毎日が、もっと暑くなるのだと思いながら、今年の夏は早くも忘れたくない夏になっている事を実感する黄昏。
帰宅したら、ネットという仮想世界で現実確認する作業が待っている。どんな気持ちで記事を書こう。そんな事を考えながら、夕暮れを写す夏。
今日の「しゅごキャラ」から歌が代わりました。ガーディアンズ4、Buono!の新曲が流れました。
ガーディアンズ4音源
http://www.youtube.com/watch?v=g7iPVTfNF_A
Buono!音源
http://www.youtube.com/watch?v=wBozEQXzPVI
いかがですか?まだ聴き始めたばかりでピンと来ないので、感想は今回は書かないでおきます。
そんな訳で、(突然なネタ変わりですが)今回は不定期連載「ヨコハマ ツァイス紀行」を書きます。
この前、横浜市の港北ニュータウンに行ってきました。ちょっと暑い日でしたが、曇りだったので自転車で行く事にして、サイクリング気分で出発。
まずは、地下鉄センター南駅周辺を散歩。駐輪場に可愛いスクーターを発見。
暑いので東急のショッピングセンターに入りました。ベンチで休んでいると小鳥が現れました。少しのどかなニュータウンの昼。
自転車でお隣のセンター北駅に移動すると、店内に滝がある阪急のショッピングセンターがありました。最上階には観覧車もあるなど、ちょっと洒落た造り。
ショッピングセンターをハシゴしているうちに時計は3時を回り、私は近くの公園に行きました。クーラーの風より、自然の風が一番。公園内には旧家が公開されていました。囲炉裏、縁側、木の柱。落ち着く空間です。外は暑いのに、家の中はひんやりと涼しい。冷えた麦茶が飲みたくなります。麦茶です。ビールではありません。
公園には紫陽花が咲いていて、子供たちが元気に遊んでいます。子供は暑さも友達です。
少しずつ日が夕方の日差しになり始めた頃、早渕川という鶴見川の支流の小川に沿って家路に向かって走ります。ニュータウンから少しはずれると畑があちこちに現れます。どこか遠くに旅に来た気分。
ふと横を見ると、野良猫の集団が。
自転車を停めて遊びながら写真を撮ります。
コンパクトデジカメだからカメラまかせで次々に写真を撮りまくりながら猫と遊んでいると、通りがかったおばさんに「お宅の猫ですか?」と声をかけられました。仲良くしていますが、自分の猫ではありません(苦笑)。おばさんが、では私もとばかりに近付くと何匹が逃げてしまいました。
自転車を走らせて、やがて鶴見川の土手へと出ると、陽射しは傾いていきました。暑かった陽射しは過ぎ去り、涼しい風が吹いてきます。
「ヨコハマ ツァイス紀行」過去の記事 PART1 PART2 PART3
今回は普段より文少なめの写真メインで行きます。たまには、フォトエッセイも良いですよね?
手抜き?
いえいえ、℃-uteのPVの事を書こうと思ったんですが明日書きます。とりあえず昨日書けなかった事を今から書きます。
℃-uteちゃん、誕生日おめでとう!
そんな訳で、今回は先日、江ノ島に行った時の話です。
月刊デジタルカメラマガジンのコンテスト入選作品に江ノ島の写真を見つけ、その良い意味での湿った暗さがある写真に刺激を受けて、やって来ました江ノ島。当初は友人と来る予定でしたが、仕事でキャンセル。一人で小田急の片瀬江ノ島駅に降り立ちました。駅前の橋には、こんなオブジェ。
何を意味してるのかいまいち不明。
橋を渡って江ノ島へ。島の入口のお土産通りは賑わっています。「恋みくじ」というものを発見。江ノ島神社に奉られているのは弁天様なので、カップルで江ノ島に来ると別れるという都市伝説を聞いた事があります。
ちょうど昼時なので、海鮮食堂に入ると店内に中川翔子ちゃんのサインが写真を添えて飾ってありました。
店を出て、江ノ島神社の方に向かって歩きます。途中、猫募金というのがありました。江ノ島にはたくさんの猫がいますが、そのほとんどが捨て猫。避妊手術をするために募金をお願いします。というような事が書いてありました。
そうなのです。江ノ島は猫が多い島。目的を変えて、撮影は猫メインで行く事に決定。
早速、エスカー乗り場の前に一匹発見。ちなみに、エスカーとは江ノ島神社に参拝する人達などのためにあるエスカレーター施設です。ASIAN KUNG-FU GENERATIONの歌で「江ノ島エスカー」という歌があったりします。
エスカーの脇の坂道を下りていくと海が見えて、小さな住宅街に出ました。そこは猫の楽園と言っては大げさですが、猫がたくさん暮らしているエリアだったのです。
早速、猫が猫を発見。
住宅街の猫だからなのか、全然逃げる気配もなく、写真を撮りながら一緒に遊びました。
歩いているうちに、さきほどの土産通りに出たので、海沿いに住宅街を引き返しす事にしました。しばらく歩くと児童公園と駐車場があり、そこにまた猫がたくさんいます。道端で寝ている猫もいて、のどかです。
あまりにのどかで、猫もついついあくびが出ます。
再び住宅街の小道に行ってみると、先ほどまでとは違う猫がいました。こちらもお休み中。ちょうど昼寝の時間なのかな。
釣り餌などを売っている店の前に居た猫は昼寝をせず、店の前に立っていて、その姿はまるで店番をしているかのよう。しかも、人懐っこい猫で油断するとすぐくっついてきます。客引き?
裏道に入ると、ここでも猫が寝ています。
バイクも完全に猫の私物化しています。江ノ島は猫が主役の島だったのでした。今回紹介した以外にも、大勢の猫が遊んでいる江ノ島。また機会を改めて行ってみたいと思います。
※写真はすべて、カメラ KONICA MINOLTA α-7DIGITAL レンズ 24-85mm ZOOM
横浜開港150周年企画(?)不定期連載「ヨコハマ ツァイス紀行」。今回は横浜市中区伊勢佐木町に行ってきました。
夕方からは曇りという予報の、ある日の午後。サイバーショットT70を持って、京急の黄金町(こがねちょう)駅を降りました。
黄金町は、唱和初期の開業時の雰囲気を残すホームとガードの駅だったけれど、最近改装によって変わりつつある。古ぼけた狭いホームに取り付けられたエスカレーターは一人分の幅しかない狭さ。なんかぎこちなさを感じながら駅の外へと出ました。
ガードのすぐ側の大岡川を渡り、伊勢佐木町通りに出る。さほど幅の広くない商店街は古ぼけた色合いのストリート。何故か古本屋が何軒もある。
店先に樽を置いている喫茶店を発見しました。近づくと犬がお休み中。ちょっと暑そうにしています。
歩く人は中高年の方々が多いけれど、時々派手な女性も歩いている。伊勢佐木町は夜の街でもあったりします。そんな二面性に相応しく、古ぼけた商店に挟まれて突然黒人男性が店員をやっているショップが現れたりする。伊勢佐木町にヒップホップは今一つ似合わない。
更に歩くと人通りが増えて、飲食店やコンビニも目につくようになってきました。賑わいの中に突然空き地を発見。元々何があったのかわからないけれど、ちょっとした商業ビルを一つ立てられそうな敷地。
地上げにでもあったのか?と不穏な連想をしながら眺めていると、女性の顔が描かれた看板があった。なんとなく写真を一枚。
ある掲示板のデジカメ関連のスレにこの写真を公開したところ、「青江三奈」だなと回答をいただきました。「伊勢佐木町ブルース」を歌っていた歌手という知識はありましたが、看板で顔を見た段階ではわかりませんでした。
関内駅が近付いてきて賑わいが増してきました。最近まで松坂屋デパートがあった建物はまだ壊されず残っています。「横浜松坂屋」という看板もそのまま。入口は勿論封鎖されていて、そこに設けられたバリケードには、ゆずが紅白歌合戦でこの場所から中継で歌った時の写真がプリントされていました。
デビュー前、ゆずはこの場所でストリートライブをやっていた。いわば活動の原点と呼べる場所。ファンにとっては聖地のような場所である事でしょう。
しかし、そんなゆずの聖地も、一歩裏道に入ると、昼間から高級車が何台も停まっているような地帯。
サイバーショットT70はレンズが飛び出さない仕組みのデジカメ。いくら、その機構がストリートスナップに適しているとは言っても、せんな地帯にデジカメ片手に入り込んで写真を撮るのは、ちょっと危険。
私は、伊勢佐木町の大人の香りを避けるように、関内駅の方に向かって歩き始めました。
<この連載のPART1は、こちら。PART2は、こちらから読んでください>
ハロプロエッグのブログが四月からファンクラブ会員専用になるとかで、知名度のない彼女達を更に地下に閉じ込めてどうするんだ!と怒りの記事を書こうと思いましたが、いくら明るい話題が少ないからと言って、ネガティブな話題ばかりでは、書く方も読む方も気持ちが沈むと思い止めました。
のっちや、かにょんみたく、文章センスのあるメンバーのブログは、特にたくさんの人達に読んでほしいのですけどね。事務所もコストとか色々あるんでしょうけれど、そこは先行投資のつもりで頑張ってほしいです。
コストばかりを気にして本質を見失うとか、まるで最近のデジカメみたいやんと思う訳です。メーカー毎の個性が薄れた感じがする最近のデジカメです(勿論、良いのも色々あります)。
今日はハロプロで怒りの記事を書くのは止めて、そんな最近のデジカメで、開港150年の横浜の撮影を楽しむ不定期連載「ヨコハマ ツァイス紀行」を書きます。 (PART1はこちら)
根岸
二月某日。天気は快晴。ただし、風は強めで冷たい日。私は根岸線の根岸駅に降り立った。駅前にそびえる丘の上に森林公園がある。坂道を登り、その公園を目指す。木々に覆われ薄暗い階段を登り住宅街に出ると海が見えた。
根岸森林公園はとても広く、園内には緩やかな起伏を描いた芝生がある。その芝生には、体操をする人、サッカーをする人、キャッチボールをする人、犬とかけっこをする人、みんな思い思いに青空の芝生を楽しんでいた。
その芝生の向こうに古びた高い建物が三基建っているのが見えた。この森林公園は戦前は競馬場で、建物はメインスタンドの跡。
建物に近づくと、古く重厚なその建物はツタが絡み、それが更に威圧感を醸し出している。
芝生の辺りとは異なって、人影もまばらなスタンド跡。静かな空間に風の音だけが聞こえてくる。
やがてスタンドの前をローラースケートで女の子が駆け抜けて行った。静かな時間が一瞬だけ動いたような気がして、その瞬間を切り取った。
蒔田
根岸から海に背を向けて内陸部に向かい歩き始める。風が冷たくて切ないけど、空の青さと、小川に反射する陽射しが綺麗。
やがて国道16号線に出たので、南に向きを変えて歩く。
根岸を出てから一時間ほどで蒔田(まいた)に着いた。国道沿いには、新しくもなく古くもない商店が並ぶ。レトロというほどではない町並みは昭和50年代風味という感じ。
弘明寺
蒔田から更に南に歩いて弘明寺に到着。テレ東のアド街ック天国で特集を組まれたほどの町だけれど、静かで良い町。適度にレトロな店もある商店街は人通りも多く、コロッケ屋から漂ってくる匂いにすら活気を感じた。
活気から離れて近くの路地に行くと小川があった。歩き疲れたので一休みをしたあと、弘明寺観音を参拝。
お寺があって、そこから町が形成されていると、町に落ち着きがあって良い。駅の回りも、お寺も、商店街も、小川も、どこかゆったりとした時の流れと確かな佇まい。各駅停車しか停まらない駅だけれど、そこがまたいい感じだ。
井土ヶ谷
弘明寺から井土ヶ谷に向かって歩く。蒔田の近くの井土ヶ谷も、やはり昭和50年代テイスト。そんな町並みに「栞」という喫茶店があった。栞菜ではなく栞だから読みは「しおり」なのだけれど、店長の名前が「栞菜」で、それが店名の由来だったらいいなあと思いながら一枚。空は少し夕暮れ。