ぶっこさんの母猫は子育てしない猫でした。
ぶっこさんにはばあちゃんが(私の母)がスポイトで牛乳やミルク飲ませて育てました。
だからだろうか?
ばあちゃんのことを自分の母親だと思っていたのかもしれない。
夜寝るときは私の所に来たりもしたけど、殆どばあちゃんから離れなかった。
やがて、ぶっこさんもミルクがいらなくなって、ご飯を食べるように成った。
ぶっこさんのご飯は、メインは煮干を噛み砕いて細かくしたものご飯に混ぜたのと、マグロ味のカリカリ。
煮干ご飯作っている間は、体擦り付けて待ってるんだけど、ばあちゃん、お座り教えちゃった。
お座りするまで煮干ご飯はあげない。
ぶっこさん、そのうち「お座り。」って言われなくても座って待ってた。
ま、ぶっこさんの場合。
前足開いたお座りだけどね。
ぶっこさんの日課は、ばあちゃんと一緒に畑に行くこと。
ばあちゃんが畑仕事してる間、虫を追っかけたり、風に揺れる草花を堪能している。
畑に行く時はトコトコばあちゃんを追いかけて行くのだけど、帰りはばあちゃんに抱っこされて帰ってくる。
朝の畑からも抱っこ。
夕方の畑からも抱っこ。
ある時ばあちゃんは、じいちゃんに迎えに来られて、畑から車に乗って出かけてしまった。
ぶっこさんを畑に残して。
夕方暗くなってからばあちゃんは帰ってきた。
ぶっこさん、家に帰ってるだろうと思って帰ってきたけど、いない・・・
外は真っ暗。
ばあちゃんは走った。
真っ暗な畑でぶっこさんはばあちゃんが来るの待ってた。
ずっと、じーっと待ってた。
そんな遠いところじゃない。
毎日歩いていってる畑だから道がわからなかった訳でもないだろう。
ぶっこさんにしてみれば、畑の帰りはばあちゃんの抱っこ。
って決まってたのかも?