
10日ほど前にお預かり修理したミシンです。
ジャノメの「プレール10」30年前のミシンです。
今まで一度も修理も整備もしたことが無かったそうです。
「布の進みが悪くなった。直線縫いさえ出来れば良いから~。」って言われましたけど、お預かりした以上は全部直します。
・・・と、言うか、直線縫いだけちゃんと出来る様に直すのは全部縫えるように直すより難しいです。
お預かりしたときは、埃を飛ばして軽く注油すれば直ると思ったのですが、思った以上に大変でした。
お客様は本当に直線縫いしか使ったことが無かった様ですし、縫い目の粗さ調節も使ったことが無いようです。
どこもかしこもガッチガチに固まって動かなく有っていました。
油刺してもそう簡単に動くように成る状態ではありませんでした。
ようやく模様ダイヤルが動くように成ったのですが、今度はバックしかしなく成ってしまいました。

送り機構の動きがかなり悪く成っていたようです。
洗浄剤掛けて潤滑剤掛けてネバ~~~ッと動くように成り、何度か動かしているうちにモタ~~ッと動くように成り、やがてス~~ッと動くように成りましたが、まだ不十分。
スッと動くように成らないと、小一時間掛かりましたがスッと動くように成りました。
動くように成っても時間が経つと戻っちゃうことが有るのですが、3~4日様子をみて、大丈夫でしたのでお届けしました。
直線縫いだけで良いと言われましたけど、全部縫えるようにしましたので、「たまにはジグザグ縫いとか端かがり縫いも使ってくださいね。人間と同じで動かさないと身体が硬くなるからね。」とお伝えしました。