
ブラザーの15~6年前に売り出された、付属の刺しゅう機を取り付ければ大型刺繍が出来るミシンです。
糸カセットを使って、上糸かけと針糸通しが簡単に出来るのが売りのミシンでした。

この糸カセットに番号通りに糸を掛けて・・・

ミシン本体にガッシャンと押し込めば針に糸が通ります。
画期的な機構でしたが100%必ず通る訳じゃ無く、たまに通らなかったり、縫ってる最中に何かの拍子に針から糸が外れると、一々カセットガッシャンをやり直さなくちゃいけないのが面倒臭い。
画期的だったけど現在のモデルには採用されていないようです。
JUKIの完全自動糸通しも今は使われていない。
結局ミシンの糸掛けは旧来通りの機構が一番って事ですかな?
このミシンの下糸巻きが出来なく成ったと修理依頼を頂きました。
下糸巻き器の軸の油切れか?と思いましたが、それだけでは無かった様です。
お預かりでの修理に成りましたが・・・
このミシンを分解するの初めてです。
糸カセットの変わった機構が嫌で、あんまり分解したくなかったのですが・・・

思ったより簡単に分解出来ました。
刺繍も出来るそれなりに高額のミシンなのにアルミダイキャストのフレームが無い!
外装カバーがフレームを兼ねる構造なのにびっくりです。

問題の下糸巻きですが、有るはずの糸巻きゴムが無い。
融けて、右側のはずみ車のギアにべっとり黒くくっ付いています。

糸巻き軸にもべったり付いてました。
融けたゴムを洗浄液を掛けながら出来るだけ落としました。
後は新しい糸巻きゴムを付けて組み立て直せば良いのですが、部品の在庫が無いので取り寄せるしかないかな?とブラザーに電話しましたが話し中・・・
で、思い出したのですが数日前に引き取った廃棄予定のミシンから部品が取れるかも?


取れました!
随分小さい糸巻きゴムです。
これで修理出来ます。
新しい部品取り寄せても良いのですが、それが来るまでミシンの開きっぱなしも嫌ですし、組み直して置くのも面倒ですから助かった。

キャロは寝てます(笑)
私はミシンを組み立てます。
これで元通り下糸も巻けますし、もちろんちゃんと縫えるように成りました。

液晶画面でプーさんも踊っています。

無事直ってプーさんも喜んでいますな。
とみのんさんが欲しがりそうなミシンです(笑)