去年ロックミシンを買って頂いたお客様からの紹介で修理依頼が有りました。
JUKIの20年以上前の刺しゅうミシンです。
2センチくらい縫うと上糸が切れてしまう。
釜止めストッパーが壊れて内釜がずれていましたので、それだけか?と思ったのですが何か変です。
内釜の収まりが悪いというか、外釜が回ると内釜が暴れます。
釜止めストッパーを直しても暴れます。
なんじゃこりゃ?
内釜を交換すれば直ると思われますが、在庫持ってないしJUKI本社にも有るかどうか?
内釜の右上に針が何度か刺さった痕があります。
針が刺さったことで外周が微かに膨らんだために暴れるのだと思われますので、穴を紫外線で固まる接着剤で塞いで外周を削ってスムーズに動くように成りました。
釜の問題はこれで大丈夫ですが、針板の傷が酷過ぎます。
傷に引っ掛かって糸が切れる事も良くあります。
ここまで来たら針板を交換したいのですが、針板も多分メーカーには無いでしょう。
奥の手使いましょう。
ハンダを溶かして肉盛りしました。
鑢で慣らしてこれで糸が引っ掛かる事も無くなりました。
直線もジグザグも綺麗に縫えて糸が切れる事も無くなりました。
こういう修理の時の為にリューターが有ったら良いべな~と前々から思ってました。
経費で買っちゃうべか?