少し前に下取りしたブラザーの、家電店などで3万円ぐらいで売られているコンピューターミシンです。
布送りの不具合が有りました。
スタートボタンを押しても布が進まなかったり、返し縫いにしか成らなかったり・・・
他のミシンで返し縫いに成りっぱなしの故障は見ますけど、時々で動きが違うのはコンピューターかステッピングモーターの故障か?どっちかな?と思いました。
再販はしませんので直らなくても良いのですが、暇なので原因究明すべくバラシて見ました。
太めのプラスチック用ビス7本?で止まってます。
フック止めしてないので分解は意外と楽です。
布送りを動かしているのはこの辺りの機構で、ステッピングモーターの黒いギアが白いギアを上下に動かしながら布送りの機構を動かします。
バラしてみて解りましたが、矢印の所のグリスが劣化してねばついて動きが悪く成っているようです。
油切れとか焼き付きなら動かなくなりますが、ねばついているので中途半端にしか動かなくて不具合が出ていたようです。
軸を抜いて洗浄すれば完璧に成ると思いますが、洗浄剤かけて注油して指でグリグリ動かしていました。
動きがスムーズに成りました。
立ち目かがり縫いにしてしばらく動かして置いてもっと油を馴染ませます。
直線縫いとジグザグは問題なく縫える様に成ったようですが、模様縫いが少し変です。
三重縫いもちゃんと成ってません。
紙を縫ってみて針落ち位置の調整をします。
2針進んで戻った時に同じ所に針が落ちるように調整しました。
真ん中と左側が調整前で右の2列が調整後です。
まだ微妙に狂ってる感じがしますが、この価格帯のミシンだとしょうがないかもしれません。
取り付けネジを本締めする前は綺麗に縫えるのに、本締めするとぶれる。
フレームがプラスチックの外装ですから・・・
先日修理したジャノメの定価15万円のは内部にアルミダイキャストのフレームが入っていますから、この違いは大きいですね。
スヌーピーのプリントは無かったけど同じミシンの同じ故障の修理依頼が1月頃にも有りました。
コンピューターの故障と思っていましたが・・・
原因はここに有ったようです。
軸受けが長いから固着しやすいかもしれません。
バラさないと注油も出来ませんしね。
バラシて見て勉強に成りました。
私にはさっぱり分かりませんが・・
値段なりには、それなりの事って事でしょうか?
ねぇ~~。
しかし3万のスヌーピーのミシンは何年位使用できたのですか?
3年もったのかなぁ~~?
ウチに下取りしてバラしてるのを見せてじっくり説明すると少しうんざりしてたようです。
買い替えようかと少し待ってたけど、2ヶ月なので今回は修理する事にしました。
オモチャみたいな物を作るの、もうやめてもらえませんかね?
釜より右の軸の回転に目が奪われます👍
そっか、1枚目の写真でグッとこなかったのは銀色が少なかったからか☝️
スヌーピー使ってたりすると、うっかり可愛い~って買っちゃう方もいるんでしょうね(^^;
本締めするとぶれるのは、プラスチックフレームが微妙にゆがむからでしょうね。
ところで、コンピュータミシンは壊れやすいと言われることがありますが、コンピュータ本体は滅多に故障しません。ただ、コンピュータミシンはやたら部品が多いので故障する場所も増えます。電子回路屋から見れば電子ミシンの方が故障しにくいし機能的にも必要十分だと思いますが、「コンピュータ」という名前と色んな機能が付いていれば売れるんでしょうね。
直しちゃうところがさすがプロですね(・∀・)ウン!!
私も先日うごかなくなった掃除機の先っぽを
初めて外しましたΣ(・ω・ノ)ノ!
単純に、毛が絡まっていただけでした(ノ´∀`*)
時計を分解したいタイプですね。
ちゃんとしたミシンなら20年は使えるのにな~