tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

お茶事も終盤に

2011-11-04 18:58:48 | 茶の湯
今日も穏やかな過ごしやすい一日でした。明日から始まるお茶会の準備に行ってきましたが、早くから始めたので遅くならずに帰って来られました。

昨日に続きもう少し炉開きの茶事を書いてみます。昨日は八寸を出したところでしたので、お茶事の終わりに出される湯桶から運びだして行きます。



湯桶の中には、釜にへばりついたようになっている「おこげ」を入れます。最初の一文字ご飯が焚きたて、飯器で出されるのは、蒸されて食べごろ、そして湯桶の「おこげ」と変えて行きまます。
「炊きましたご飯は全部お出しいたしました」と、こんな意味合いが込められております。そして、湯桶が終るとお菓子が出されます。



お菓子は「錦秋」という銘のきんとんで、中のつぶ餡が何とも言えず口いっぱいに広がります。

お菓子を食べ終わると、中立ちをして、少しの間休憩をいたしますが、開始からすでに3時間が経過しております。
銅鑼の音で席入りするのですが、軸は巻き上げられて、織部の花入れに「照り葉に西王母」が床の間に・・・。



写真の西王母が少し開き始めておりますが、朝切った蕾の椿が、お茶を頂いている間に徐々に開いて行く様は中々のものです。

こうしてお客様を見送ったころは4時を回っておりました。そして、片付ける前に、頂く一服は何ものにも変えがたいものがあります。
長いお茶事も終わりました。
コメント
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