tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

茶の湯の話

2011-11-15 20:00:06 | 茶の湯
今日も過ごしやすい一日でした。
昨日までガイドブックみたいな内容でしたが、以前のような毎日を書いて行こうと思っております。
それでも、今回の旅で一番印象に残ったのは関ヶ原でした。その関ヶ原の中でも最も訪ねたいと思ったのは、「大谷吉継の陣跡とお墓」でした。


大谷吉継の陣跡


大谷吉継の墓

大谷吉継は、ご存知の方が多いいかも知れませんが、武将であり、当時流行していた茶の湯を愛した一人でした。そして、あの有名な逸話を残し、今でも語り継がれております。

逸話では、あるお茶会に招かれた豊臣の大名達が茶席に着くと濃茶が出されました。
濃茶は一碗を数人で飲みまわす決まりがありますが、大谷吉継の下座に座っている大名達は、飲む真似をするだけで、吉継の飲んだお茶を誰一人飲まなかったそうですが、ただ一人堂々と綺麗に飲み干した人物がいたのです。石田三成でした。

大谷吉継はある病に犯され、伝染を恐れた人達は近づこうともしなかったくらいですから、同じ茶碗のお茶など飲むはずがありません。しかし、三成は何食わぬ態度で飲んだのです。
このお茶こそが大谷吉継の残り少ない命を、三成にくれてやろうと云うきっかけになったと伝えられております。そして、吉継は最も敵に近い場所を選び陣を張ったのです。


ひとひら

何だか難しい話になってしまいましたが、そんな訳で念願が叶い大谷吉継のお墓にお参りする事が出来ました。吉継のお墓にはお花の絶えることがないそうです。ガイドさんはしみじみと、「山道を30分もかけて登って来るのだから・・・」熱心なファンが多いのでしょう。

写真の「ひとひら」は今日のお稽古のお菓子です。味噌餡のほんのりとした美味しいお菓子です。
コメント
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