tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

関ヶ原 司馬遼太郎著

2011-11-16 19:09:05 | 本棚の中から
雪の便りが聞かれる寒い一日となりました。
一連の旅便りの締くくりに、司馬遼太郎著 「関ヶ原」を紹介したいと思います。


関ヶ原 司馬遼太郎著

物語は、秀吉と三成との出会いから始まっております。その時、三成は佐吉といわれ寺の小僧をしておりました。後年、相対した家康は、小なりとも一国の主という身分であった不思議さが歴史の面白さを感じさせます。そして後の戦いでは、この身分の差が勝敗を決めたのかも知れません。

鷹狩りの途中の秀吉が、咽の渇きを覚え寺に寄って茶を所望した有名話で進んで行きます。利発な少年を城に連れ帰り側の置き育てていったのです。

秀吉の没後に、日本史に残る合戦が始まるのですが、西軍8万2千人・東7万人といわれております。
明治になって西洋の軍関係の誰もが、人数と布陣を見て「西軍が勝った」といったそうです。それ程完璧な軍陣をしいた三成も只者ではありませんでした。

合戦はわずかな時間で西軍の大敗に終わりましたが、合戦に到るまでの駆け引きと神経戦は読んでいてもページをめくるのももどかしく感じてしまうほどです。




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