tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

待合の軸を読んで見ると・・・

2018-01-09 17:10:46 | 禅語今昔
1月9日(火)
昨日の雨から続き約束されたように強烈な北風が吹いております。
気温は上がっているようですが、この風ではやはり寒い以外の言葉はありません。

   
   初釜の待合

初釜の軸ですが、私がまだまだ若かった30代の頃に、骨董市で購入したメクリでした。
骨董屋さんも、どこの誰だか解らないようでしたし、私も解らないまま、寿老人の絵だけで、「初釜に使える」といった事だけで買ってしまいました。

   
   読んで見れば

友人が読み解いてくれました。
「分を踰(こ)えて求めることなく 而して 財を費やさず 陰に徳を積む者は福を得る
 焉(いずくんぞ)君の恩 親の恩 而して 行蹟を慎み
 天命を守る者は 自から禄を得る 焉(いずくんぞ)
 飽食大酒を禁じ 色欲を遠ざけ 氣血を養う者は自ら壽を得る」

嘉永己酉大年朝
↓     ↓
1849年 元旦                  落款は「我年六十三」
嘉永2年の元旦に書いたとなっております。

戸川安清(とがわやすずみ)
嘉永2年に生まれた幕臣。11代将軍家斉の時に大隅守、播磨守、長崎奉行、勘定奉行などを歴任し、書画の才を得て将軍の指南となった。
慶應4年82歳で亡くなっている。当時としては長命であったといえます。

今日は、私自身の備忘録的内容になってしまいました。

コメント (4)
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