さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

ここに橋あって幼い二人が渡った日

2012-09-25 | 日記
 昨年じじは息子の運転で幼い日を過ごしたふる里を尋ねました。小学校1年から5年までこの山狭の集落で過ごしました。私の懐かしい大事なふる里です。

 75年もたっていますから人も集落もすっかり変わってかつての茅葺きの家は綺麗な民宿の変わって、細い砂利道は二車線の舗装道路になっていました。右上にかすかに見える山は日本百名山の一つ会津駒ヶ岳(2,132m)です。



 でも、懐かしい山や川は懐かしい幼い日のままで私を迎えてくれました。

 この写真の場所もすっかり変わっていますけど、とっても懐かしい場所のひとつです。



 向こうの岸の左の端からこちらへ橋がかかっていたんです。私の住んでいた小立岩の集落から隣の集落大原へ渡る橋でした。赤岩橋と言いました。

 私たちはこの橋の上から、赤色の岩を噛んで流れる清流の深い淵を眺めました。流れにはイワナやハヤの群れが見え隠れしていました。

 じっと見ていると不思議なことに橋に乗って自分たちが上流のほうへ動いているような気がするんですよ。

 じじは幼いころよくこの橋を渡って隣の大原へ遊びにいきました。一緒に渡って流れを眺めたあの人は今どうしているかな、スミエさんと言ったと思います。小学校5年の頃の懐かしい思い出です。