続・切腹ごっこ

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「明智光秀」の感想

2007-01-04 | ★レビュー(映像)

 まず信長の切腹シーンは、光秀愛用の三尺の大刀を素手で掴んで、白い寝間着越しに脇腹に突き立てる。刃を握った両手から血が滴り落ち、大刀が突き立てられた着物がじんわり赤く染まったようにも見えたが、すぐに炎が重なって見えなくなった。引き回すところまでは映らず。ま、良くてもこれぐらいだろうと思ってたけど‥。
 スタッフロールの後に「このドラマはフィクションです」という簡潔な文が出ていた。歴史ドラマだから絶対ドキュメンタリーにはならないんだけど、このドラマは特にドラマチックなシーンが多かった。特に後半。本能寺で信長と光秀が直接顔を会わせたり、山崎の合戦で秀吉と光秀が火縄銃で一騎打ちをしたり。一騎打ちの後倒された光秀を囲んで、秀吉をはじめ両軍の兵士たちが手を合わせて拝んだり。それに、「光秀が信長を討ったのは、天下を己が奪取するためではなく、秀吉に自分を討たせ天下を秀吉に受け渡すためだった」というストーリーも今までに見たことのないものだった。そこまで自己犠牲的な発想にはちょっとついていけなかったが。
 この頃の明智光秀は「いい人」に描かれることが多い気がする。光秀が信長を討った理由は、信長による古き良き秩序の破壊を食い止めるため、または狂い始めた信長に替わって善政を敷くため、あるいは信長の酷い仕打ちに心労が重なってキレてしまった‥といったように、自分の野望よりも天下のためにやむをえずやったという感じが強い。下克上が当たり前の戦国時代なので、もっと野望ギラギラの光秀も見てみたい。

★昨日の閲覧数とアクセスip数が両方、「続」になってからの最高記録を更新した。正直嬉しい。これからも恥を覚悟で過去絵の公開を続けよーっと!

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