続・切腹ごっこ

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「自殺サークル」

2010-04-29 | ★レビュー(映像)
自殺サークル」(2002年公開)っていう映画を見た。
―54人の女子高生による駅のプラットホームからの集団飛び込み自殺事件が起こる。それを皮きりに不可解な連続的集団自殺が頻発。警察の捜査は難航する。集団自殺の原因は、カルト集団による洗脳なのか?インターネットのサイトなのか?アイドルグループなのか?それとも…

 片手間に見てたせいか、それとも自分の理解力が低いからなのか、「なんで集団自殺が起こったのか」、「事件は解決したのか」はよく分からなかった。
 冒頭の集団飛び込みや、校舎屋上からの高校生の集団飛び降りシーンは面白かった。血しぶきや肉片が飛び散るグロいのがヨカッタわけじゃなくて、直前まで死をまったく感じさせない雰囲気だとか、催眠術にかかってるような表情もなく自分たちの正常(?)な判断で、かる~く衝動的に明るく自殺しているところが面白かった。後藤寿庵さんの「他殺志願」や「ギロチンオナニー」みたいな雰囲気だけど、校舎からの集団飛び降りの方はもっと無計画にその場のノリや流れで自殺している。

 ―昼休み、校舎の屋上で弁当を食べたりしゃべったりしているセーラー服姿の女子高生たちのグループ。駅のホームの集団飛び込み事件が話題に上る。その会話に「俺たちも自殺しようぜ!」と割り込むカッターシャツに赤いネクタイの男子たち。「100人ぐらい集めて54人越えようぜ!」「痛いのはヤダ」「じゃ、ヤクのやりすぎで死ぬか」「その前に乱交やってから」そんな会話をしているグループの向こうから「私、今から死ぬから見てて」と女子高生が駆けてきて屋上の縁に立つ。それに同調してさっき会話していた数人の女子、男子が加わる。「私たちも手つなごう」屋上の縁に一列に並んで手をつないだ高校生がせーの!で飛び降りる。一階の窓ガラスにビシャっと血しぶきがまき散らされる。2人の女子と1人の男子がタイミングを逸して(もしくは本気だとは思わなくて?)飛び降りれなかったが、すぐに後を追い、最後の1人は駆け寄ってくる教師たちに向かって「我々は先発する」という言葉を残して飛び降りる。
 最初は100人集めるとか言ってたし、乱交やりたいとも言ってたのに、特にそれに執着があるわけでもないようで、その場のノリで本気だったのか冗談だったのかもよく分からないまま自殺してしまった。

 こういう明るい雰囲気のグロが好きなのは、見た後にあんまり罪悪感を感じないからかもしれない。一列にならんで「せーの!」で、ズブっと切腹する男子高校生なんてのも見たい。衝動的な切腹なので、刃物はバラバラ。バタフライナイフだったり、カッターナイフだったり、包丁だったり。腹に刺してしまってから、「ってぇ…!マジ痛てぇ!」「うあ、なんか出てきたっ!ヤバっ全部出ちゃうって…!」「ていうかもう介錯して!もういいから…!」みたいな。ん~切腹は多少計画的な方がいいかも。

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