あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 岩城島一周_初夏の生名島キャンプツーリング

2014年06月15日 | 旅するシーカヤック
2014年6月14日(土) この週末は、久し振りにお気に入りの島である『生名島』へ。
今年は、尺取り虫方式での瀬戸内横断を楽しんでいるため、例年に比べると生名島へ行く機会が減っているのだが、やはりのんびりまったり過ごすには良いエリアなのである。

10時にいつもの浜を漕ぎだす。

霞がかかったような微妙な曇り空で、少し風もあるようだ。
今日は大潮。 満潮の時刻と風向きを考慮して、今日の岩城島一周は、時計回りと決めた。

漕ぎだし、しばらくすると潮の流れが速いエリアに。

多くの島が点在するこの辺りは、様々な海峡に流れ込む潮が押し合い減し合いするので、とても流れが複雑だ。
さっきまで追い潮だったのに、いつの間にやら逆潮になっていたり、同じ海峡の中でも場所によって流れる方向が逆になっていたり。
今日は潮の流れが強いので、『海の道』をしっかりと観察し、流れを巧く使って進んでいくのが、省エネツーリングの秘訣である。


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1時間ほどで、岩城島の浜に到着。

まずは、『タムラ食品』さんに立ち寄り、

家族へのお土産として、家でも好評な『芋菓子』を購入。
タムラ食品さんの近くには、

『芋菓子元祖』の碑もある。

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今日のお昼ご飯は、これまたお気に入りの『よし正』さんへ。

春までは、ドライスーツでツーリングしているので、岩城島の辺りを漕ぐ事はあっても、食堂に立ち寄るのは難しい。

という訳で、今日は久し振りの『よし正定食』

このボリュームで、なんと700円也! 素晴らしいコストパフォーマンスである。
『いただきます』

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食事を終えると、いつも立ち寄るターミナルへ。

『青いレモンの島』 今は、瀬戸内レモンブームだが、この島は昔から青いレモンで有名なのだ。

ターミナル内の売店で、美味しそうな『レモンブッセ』を発見!
今日のおやつに購入した。

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浜に戻り、出艇。

南西の岬の辺りは、いつも流れが速いエリア。 目の前に潮波が見えて来た。

さすがに大潮。 いつもより波が高いなあ。
本流に入ってみると、けっこうバシャバシャとバウが浮き沈みし、真面目に漕がないと沈しそうな感じだった。

『さあ、じゃあ北上して戻るとするか』

この辺りからは、空は霞が濃くなり、南西の風が吹いて、白波も立ち始める。

芸予諸島の初夏の時期では比較的珍しいくらい、ウネリと三角波でザワついた海を、風に押されながら北上していく。


北西端にある港を越えると、風の影響は少なくなった。

造船所には、今回も建造中のコンテナ船が。 造船が好調なようで、岩城島には活気が感じられる。

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カヤックを引き揚げ、道具とカヤックを潮抜きして、管理人さんに挨拶し、手続きを済ませる。

『じゃあ、今回もお世話になります。 今から、温泉に行ってきますよ』


『あー、気持ちええなあ。 さっぱりさっぱり』
温泉から戻ると、食事の準備。

テーブルにキッチンを拵え、まずはエビスビールで乾杯!

キャンプの時の包丁代わりである、スチールのオピネルを取り出して、ピーマンとキャベツを切る。

まずは野菜を炒め、焼き肉のたれでいただく。
ビールをゴクリ、野菜をパクリ。 『あー、美味いなあ』

次はステーキ。

大きかったので半分にカットし、まずは1/2を焼く。
漕いだ後の肉は旨い。 体がタンパク質と脂を欲しているのだ。
肉をパクリ。 ビールをゴクリ!

***

ステーキを楽しんだ後は、残り半分のステーキ肉を少し小さく切り、残しておいた野菜と一緒に炒め、家から持って来た冷蔵ご飯を投入。
最後に焼き肉のたれで味を整えると、ステーキチャーハンの出来上がりである。

『オー、こりゃあ美味い』

日が暮れていく芸予諸島の海を眺めながらビールを飲む。

至福の一時。 これぞ、キャンプツーリングの醍醐味である。

いやあ、この週末も楽しかったなあ。 さて、来週はどこ行こう?

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