2019年4月11日(金) 仕事を終えると、まっすぐに家に戻り、着替えるとクルマも乗り換えて家を出る。
『じゃあ、行ってくるよ』 『気をつけて』
徐々に暗くなる中、クルマを北に走らせる。
途中、道沿いに珍しい光景を発見!
『なんだ、これは?』
クルマを止めて、歩いて行ってみる。
すると、川沿いの桜並木がライトアップされているのである。
金曜日の夜ではあるが、さすがにこの辺鄙な場所では誰も花見はしていない。
夜空に輝く月と、妖しくライトアップされた夜桜。
***
約2時間後、庄原に到着。
駐車場にクルマを停めると、町を歩いて居酒屋を探索。
とある居酒屋に入り、カウンターに陣取ってビールを注文。
ビールの後は、日本酒も。
今日は、気になった銘柄、超群を注文した。
〆は焼き鳥と日本酒。
ごちそうさまでした!
***
朝目覚めると、外気温は1℃。
クルマのルーフは凍っていた!
***
着替えて、自転車を組み立て、備後庄原駅へ。
今日の輪行旅の相棒は、ダホン・スピードTR。
芸備線の時刻表は、スッカスカ。
三江線は、残念ながら廃線となってしまったが、芸備線は大丈夫であろうか?
庄原駅には、こんな掲示も。
『へえー、指定席の発券って、こんなシステムになっているんだ』
***
備後庄原駅で、自転車を畳む。
これは、リアキャリアに取り付けられるように、自分でバックルを取り付けた、クーラーバッグ。
道具に、いろいろな工夫を凝らすのも、輪行旅の楽しみの一つ。
***
7時を少し過ぎると、窓口が開いて切符を買う。
駅員さんとも、しばし四方山話。
『今日は、自転車を積んで三井野原まで行って、庄原まで戻ってくる予定なんですよ』
『へえ、まるで火野正平みたいだねえ』
『いえいえ。 年寄りなんで、下りメインの楽なルートを選んでいるんです』
『備後落合駅は何も無いから、飲み物は持って行った方がいいよ』
『ありがとうございます。 じゃあ、行ってきます』
***
懐かしい水飲み場。
乗車位置を示す表示。
三次方面に行く列車は、学生を含め、数名の乗客が。
俺が向かう備後落合方面の列車もやってきた。
乗ってみると、俺以外の乗客はおらず、貸切状態。
***
懐かしいトイレの表示。
下に見えるのは、次に乗る木次線の線路である。
***
ようやく、備後落合駅に到着した。
ホームを移動するのも、陸橋ではなく、この懐かしいシステム。
備後落合駅の駅舎。
***
実は、この備後落合駅に来たのは2度目。
とはいえ、最初に訪れたのは約43年前。
当時小学校の6年生だった俺は、釣り好きの友達に誘われて、備後落合駅まで来たのである。
それも、なんと小学校6年生二人だけでの列車旅。
今では考えられないような、小学生二人での遠出の旅である。
駅のすぐ側の川で釣りをし、結局魚は釣れなかったが、確か駅の近くにあった食堂でおでんを食べた覚えがある。
そして、その後は駅員さんと話をし、駅のホームにあった池で飼われていた鱒を釣らせてもらったことも覚えている。
帰りは遅くなったので、親に怒られないように気を使ったのか、広島駅で羊羹をお土産に買ったような記憶。
55歳になった今でも、この時のことは懐かしく覚えているのである。
***
駅の周りを散策していると、ある方に声を掛けられた。
『よかったら、昔の話を紹介しますから、話を聞きませんか』
『はい、ありがとうございます』
元、機関士だったという地元のおじいさん。
駅にお客さんが到着すると、その人達に昔話をするのが生き甲斐なのだそうだ。
この機関車に取り付けられているアーチ状のバーは、トンネルの氷柱/ツララを落とすための工夫だとのこと。
マニュアルトランスミッションのディーゼル列車。
2両連結なので、坂を登る時には、前の列車から汽笛で合図して、次は2段目にシフトといった合図をしていたとのこと。
『備後落合って、実は地名じゃあないんです。 複数の路線が落ち合うから、落合って駅名になったんです』
『えーっ、それは知りませんでした』
『ところで、蒸気機関車って、火を入れてから走れるようになるまで、何時間くらい掛かるんですか?』
『蒸気機関車はね、点検以外は火を落とさないんですよ。 一度火を消すと、走れるようになるまですごい時間が掛かりますからね』
かつては活躍していたという、転車台。
昭和10年にできたという駅舎。
暖房用の煙突。
俺たちが、鱒を釣らせてもらった池は、このあたりにあったそうだ。
『ありがとうございます。 貴重な話をたくさん伺えました』
***
時間がきて、俺が乗る木次線がやってきた。
この列車も、俺だけの貸切である。
備後落合のスタンプ。
列車が発車すると、美しい景色の中を、静かに列車は山を登っていく。
***
三井野原駅に到着。
絶好の輪行日和の中、自転車を組み立てる。
『じゃあ、出発するか!』
三井野原のスキー場。
少し走ると、広島県。
クルマは少ないし、天気は良いし、景色は最高。
これまでで最高のペダリング旅である。
このルートは、基本的に川沿いの絶景を走る快適な旅。
***
***
備後西城からは、桜尽くしの旅。
枝垂れ桜。
***
ヒバゴンの里、西城町。
平坦になった道を走り、ようやく庄原まで戻ってきた。
***
お昼ご飯は、庄原のラーメン屋さんへ。
味噌ラーメンを注文。
これまでで、一番細いのではないかと思われる細麺の、美味しいラーメンをいただいた。
その後は、かんぽの宿で温泉に入り、疲れと汗を流して、家路につく。
***
これまでの輪行旅の中で、最高に景色が良く、足への負担が少なく、楽しめたルートであった。
これは、また来年漕ぎに来るなと確信。
生涯不良の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、明日はどうしよう?
『じゃあ、行ってくるよ』 『気をつけて』
徐々に暗くなる中、クルマを北に走らせる。
途中、道沿いに珍しい光景を発見!
『なんだ、これは?』
クルマを止めて、歩いて行ってみる。
すると、川沿いの桜並木がライトアップされているのである。
金曜日の夜ではあるが、さすがにこの辺鄙な場所では誰も花見はしていない。
夜空に輝く月と、妖しくライトアップされた夜桜。
***
約2時間後、庄原に到着。
駐車場にクルマを停めると、町を歩いて居酒屋を探索。
とある居酒屋に入り、カウンターに陣取ってビールを注文。
ビールの後は、日本酒も。
今日は、気になった銘柄、超群を注文した。
〆は焼き鳥と日本酒。
ごちそうさまでした!
***
朝目覚めると、外気温は1℃。
クルマのルーフは凍っていた!
***
着替えて、自転車を組み立て、備後庄原駅へ。
今日の輪行旅の相棒は、ダホン・スピードTR。
芸備線の時刻表は、スッカスカ。
三江線は、残念ながら廃線となってしまったが、芸備線は大丈夫であろうか?
庄原駅には、こんな掲示も。
『へえー、指定席の発券って、こんなシステムになっているんだ』
***
備後庄原駅で、自転車を畳む。
これは、リアキャリアに取り付けられるように、自分でバックルを取り付けた、クーラーバッグ。
道具に、いろいろな工夫を凝らすのも、輪行旅の楽しみの一つ。
***
7時を少し過ぎると、窓口が開いて切符を買う。
駅員さんとも、しばし四方山話。
『今日は、自転車を積んで三井野原まで行って、庄原まで戻ってくる予定なんですよ』
『へえ、まるで火野正平みたいだねえ』
『いえいえ。 年寄りなんで、下りメインの楽なルートを選んでいるんです』
『備後落合駅は何も無いから、飲み物は持って行った方がいいよ』
『ありがとうございます。 じゃあ、行ってきます』
***
懐かしい水飲み場。
乗車位置を示す表示。
三次方面に行く列車は、学生を含め、数名の乗客が。
俺が向かう備後落合方面の列車もやってきた。
乗ってみると、俺以外の乗客はおらず、貸切状態。
***
懐かしいトイレの表示。
下に見えるのは、次に乗る木次線の線路である。
***
ようやく、備後落合駅に到着した。
ホームを移動するのも、陸橋ではなく、この懐かしいシステム。
備後落合駅の駅舎。
***
実は、この備後落合駅に来たのは2度目。
とはいえ、最初に訪れたのは約43年前。
当時小学校の6年生だった俺は、釣り好きの友達に誘われて、備後落合駅まで来たのである。
それも、なんと小学校6年生二人だけでの列車旅。
今では考えられないような、小学生二人での遠出の旅である。
駅のすぐ側の川で釣りをし、結局魚は釣れなかったが、確か駅の近くにあった食堂でおでんを食べた覚えがある。
そして、その後は駅員さんと話をし、駅のホームにあった池で飼われていた鱒を釣らせてもらったことも覚えている。
帰りは遅くなったので、親に怒られないように気を使ったのか、広島駅で羊羹をお土産に買ったような記憶。
55歳になった今でも、この時のことは懐かしく覚えているのである。
***
駅の周りを散策していると、ある方に声を掛けられた。
『よかったら、昔の話を紹介しますから、話を聞きませんか』
『はい、ありがとうございます』
元、機関士だったという地元のおじいさん。
駅にお客さんが到着すると、その人達に昔話をするのが生き甲斐なのだそうだ。
この機関車に取り付けられているアーチ状のバーは、トンネルの氷柱/ツララを落とすための工夫だとのこと。
マニュアルトランスミッションのディーゼル列車。
2両連結なので、坂を登る時には、前の列車から汽笛で合図して、次は2段目にシフトといった合図をしていたとのこと。
『備後落合って、実は地名じゃあないんです。 複数の路線が落ち合うから、落合って駅名になったんです』
『えーっ、それは知りませんでした』
『ところで、蒸気機関車って、火を入れてから走れるようになるまで、何時間くらい掛かるんですか?』
『蒸気機関車はね、点検以外は火を落とさないんですよ。 一度火を消すと、走れるようになるまですごい時間が掛かりますからね』
かつては活躍していたという、転車台。
昭和10年にできたという駅舎。
暖房用の煙突。
俺たちが、鱒を釣らせてもらった池は、このあたりにあったそうだ。
『ありがとうございます。 貴重な話をたくさん伺えました』
***
時間がきて、俺が乗る木次線がやってきた。
この列車も、俺だけの貸切である。
備後落合のスタンプ。
列車が発車すると、美しい景色の中を、静かに列車は山を登っていく。
***
三井野原駅に到着。
絶好の輪行日和の中、自転車を組み立てる。
『じゃあ、出発するか!』
三井野原のスキー場。
少し走ると、広島県。
クルマは少ないし、天気は良いし、景色は最高。
これまでで最高のペダリング旅である。
このルートは、基本的に川沿いの絶景を走る快適な旅。
***
***
備後西城からは、桜尽くしの旅。
枝垂れ桜。
***
ヒバゴンの里、西城町。
平坦になった道を走り、ようやく庄原まで戻ってきた。
***
お昼ご飯は、庄原のラーメン屋さんへ。
味噌ラーメンを注文。
これまでで、一番細いのではないかと思われる細麺の、美味しいラーメンをいただいた。
その後は、かんぽの宿で温泉に入り、疲れと汗を流して、家路につく。
***
これまでの輪行旅の中で、最高に景色が良く、足への負担が少なく、楽しめたルートであった。
これは、また来年漕ぎに来るなと確信。
生涯不良の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、明日はどうしよう?