干支(えと)
「兄弟(えおと)」の転。「干」は幹、「支」は枝の意。
陰陽道で五行を兄(エ)と弟(ト)に分けた十干に十二支を組み合わせてつくった六十組。
暦の上で年・月・日を表すのに用いる。また、方角・時の名称としても使用される。
干支順位表を以下に示す。
水 | 金 | 土 | 火 | 木 | ←五行 | ||||||
みずのと 癸 | みずのえ 壬 | かのと 辛 | かのえ 庚 | つちのと 己 | つちのえ 戊 | ひのと 丁 | ひのえ 丙 | きのと 乙 | きのえ 甲 | ←十干 | |
癸酉 | 壬申 | 辛未 | 庚午 | 己巳 | 戊辰 | 丁卯 | 丙寅 | 乙丑 | 甲子 | ←干支 | |
癸未 | 壬午 | 辛巳 | 庚辰 | 己卯 | 戊寅 | 丁丑 | 丙子 | 乙亥 | 甲戌 | ||
癸巳 | 壬辰 | 辛卯 | 庚寅 | 己丑 | 戊子 | 丁亥 | 丙戌 | 乙酉 | 甲申 | ||
癸卯 | 壬寅 | 辛丑 | 庚子 | 己亥 | 戊戌 | 丁酉 | 丙申 | 乙未 | 甲午 | ||
癸丑 | 壬子 | 辛亥 | 庚戌 | 己酉 | 戊申 | 丁未 | 丙午 | 乙巳 | 甲辰 | ||
癸亥 | 壬戌 | 辛酉 | 庚申 | 己未 | 戊午 | 丁巳 | 丙辰 | 乙卯 | 甲寅 |
上の表を覚えるには、
五行(木火土金水)
十干(甲乙丙丁戊己庚辛壬癸)
十二支(子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥)
の順序・読み方をしっかり暗記しなくてはいけないでしょうね。
◆五行(ゴギョウ) 木火土金水 きひつちかみず
古代中国に起源を持つ哲理。天地の間に循環流行して停息しない 木・火・土・金・水 の五つの元気。万物組成の元素とする。
木から火を、火から土を、土から金を、金から水を、水から木を生ずるを相生(そうしょう)という。
また木は土に、土は水に、水は火に、火は金に、金は木に剋つのを相剋(そうこく)という。
◆十干(ジッカン) 甲乙丙丁戊己庚辛壬癸 こうおつへいていぼきこうしんじんき
ものの順序を示す
甲(コウ) 乙(オツ) 丙(ヘイ) 丁(テイ) 戊(ボ) 己(キ) 庚(コウ) 辛(シン) 壬(ジン) 癸(キ)
と陰陽道と結びついて、五行(木・火・土・金・水)に配当し、それぞれを「兄弟(エト)(陽と陰)」に分ける。
木の兄(キノエ) = 甲 木の弟(キノト) = 乙 火の兄(ヒノエ) = 丙 火の弟(ヒノト) = 丁 土の兄(ツチノエ)= 戊 土の弟(ツチノト)= 己 金の兄(カノエ) = 庚 金の弟(カノト) = 辛 水の兄(ミズノエ)= 壬 水の弟(ミズノト)= 癸◆十二支(ジュウニシ) 子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥 ねうしとらうたつみうまひつじさるとりいぬい
暦法で、子(シ)・丑(チュウ)・寅(イン)・卯(ボウ)・辰(シン)・巳(シ)・午(ゴ)・未(ビ)・申(シン)・酉(ユウ)・戌(ジュツ)・亥(ガイ)の称。中国で十二宮のおのおのに獣をあてたのに基づくという。
時刻・方角を表すのに用い、十干と組み合わせて年や日を表す。
註)癸(キ)と戌(イヌ)については、1級配当漢字。:子(ネ)
:丑(ウシ)
:寅(トラ)
:卯(ウ)
:辰(タツ)
:巳(ミ)
:午(ウマ)
:未(ヒツジ)
:申(サル)
:酉(トリ)
:戌(イヌ)
:亥(イ)