スキーは社会人になってから何回か行きましたが、
残念なことに寒さを忘れさせてくれるほどの魅力と面白さを感じることができませんでした。
始める前から自分には向いてないスポーツだと敬遠していたのですが、
若い時は何事も一応浅く広く体験したいものなので、会社の友人達と行きました。
スキーに興味は持てなかったものの、あの白一色のまぶしく輝いてるゲレンデは本当に綺麗で、
「ここにいるからみんな滑ってきてね」と、同じように寒さに耐えられない友人と、
滑ってる人達を眺めながら、カフェでおしゃべりしてるだけでも楽しかった思い出があります。
長い間行ってないので、がらりと様子が変わってると思いますので
あんなリフトは今はもうないと思いますが、まさに「恐怖のリフト」の思い出があります。
一人乗りのリフトがあって、順番が来ると一人ずつ乗るのですが、
リフトが来たら人が降りて、そのリフトがクルリと向きを変えて
乗り場から離れるわずか数秒の間に乗らなくてはいけないのです。
慣れない板を履いてるし、乗って動き出して足場を離れると、いきなり10メートル程の高さなのです。
そこでドキドキしながら順番を待ってると、
私の前に乗った友人が、なんと身体がリフトから滑って、目の前でリフトにぶら下がったのです。
すぐにリフトが止められて、かろうじてぶら下がってた友人は、
引き寄せられて皆で持ち上げることが出来ました。
もっと進んでからだったらどうなってたのでしょう!?
下に落ちるしかないので、雪の上とはいえ板を履いてるから足がどうなったか分かりません。
そんなこともあって、私はすっかりリフト恐怖症になりました。
「危険がいっぱいの世の中で、なんでまた、あえて危険を冒すの!?」
という心境でしょうか!実際そんな考えでは、何も出来ませんけどね。^^;
あと一つ忘れられないのは、すごく視界が悪くなった時があって
少し離れたところにいる友人も見えないような感じでしたので、
スキーはやめてその日は一日中部屋にいるしかない日でした。
朝食夕食は宿で食べますが、昼食は街中にスキーヤーがいっぺんにあふれることになります。
それほど大きくない街は、どこに行っても満員で、やっと入れた所がなんだか怪しげなというか、
いかにも美味しくなさそうな?雰囲気をかもしだしてるお店でしたが、
他に入れるところもなさそうなので入りました。
メニューもあまりなくて、「今はカツ丼しか出来ない」ようなことを言われたので、
そんなヘビーなものを食べる気分ではなかったけど、それを頼みました。
皆でトンカツを卵でとじたものを想像して待つこと数分、
出てきたものは、私達が想像できなかったものでした。
トンカツソースの乗ったトンカツがどんぶりのご飯の上にデン!と
これなら、ご飯とトンカツ別々のほうが良かったのですけど・・・。
だれもが同じ思いを抱きながら、それでも食事を頂けただけで有難いことなのだと
黙々と食べたのでした。
今はいいリフトもあるでしょうし、ゲレンデの周りも、きっとすごくおしゃれなお店が増えて
こんな思い出作ろうと思っても無理だと思うと、貴重な経験をしたと笑えるのでした。
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