NHK・2023年 大河ドラマ(第62 作)、脚本家・古沢良太さんが、新たな視点で、歴史上の有名な人・徳川家康の生涯を描くなか、死ぬか生きるかの大ピンチで、生まれ故郷 岡崎の大樹寺(だいじゅうじ)へ・・・、厭離穢土 欣求浄土(おんりえど・おんぐじょうど)を家康の旗印としました。
旗印の意味は「汚れた世の中を、美しい平和の世になるようにする」と、家康公の願いが込められています。戦国時代は、武田信玄の「疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山(通称・風林火山)」など、“文字を並べる旗印が流行した影響”かも・・・・。
家康の御旗「厭離穢土 欣求浄土」は「生を軽んじ、死を幸いにする」という身構えを示したもので、大樹寺住職が一向一揆側の鎧(よろい)に「進是極楽退是無間地獄(前進すれば極楽、退却すれば無間地獄)」と記されたことを聞いて、この文言を書いて死を奨め、それ以来この旗は吉例とされ、家康の旗印になったとか・・・・。
阿弥陀如来 の 極楽 世界は清浄な国土で、そこへの 往生 を切望するには「欣求浄土(ごんぐじょうど)」、浄土教思想の基本で、阿弥陀如来 の 極楽 世界は清浄な国土であるから、そこへの 往生 を切望するという意味のようです。
私は、誰かのお世話を受けながら、御かげで毎日を楽しく暮らしています。でも、全てが楽しい事ばかりではありません。避けられない苦しみと、避けることができそうな苦しみは持っています。
仏教の言葉に、「人生は苦である」というのがあり、根本的な苦しみを生・老・病・死の四苦と呼び、加えて四苦があり、合計八苦の「四苦八苦」があると説いています。生は親の苦であり、死は経験がなく、老と病は今から迎えて受け止めねばなりません。
* 知る人ぞ知る・ 岡崎市小美町補化にある「馬観音」