日本漢字能力検定協会が12日、京都市東山区の清水寺で発表した今年の世相を表す漢字は「金」に決まりました。2位は「災」、3位は「翔」、4位に「震」が入ったとか。
パリ五輪・パラリンピックで多くの金メダル、ドジャースの大谷翔平選手が活躍する金、世界文化遺産の佐渡金山の金、政治資金の金などで選ばれ、今年の2位は「災」、3位は「翔」、4位に「震」が入ったのだそうです。
ノーベル賞のメダル(写真はインターネットから借用)
今から10年前、消費税8%が始まり、その年の漢字は「税」で、2位はスケートの羽生結弦選手、テニスの錦織圭選手で「熱」、3位振り込め詐欺で「嘘(うそ)」、御嶽山が噴火し「災」などがありました。
10年、ひと昔と言います。時の流れを感じるのは人それぞれで、歳を重ねると多くは早く感じると言います。今年の漢字も過去から5回目の「金」が繰り返されたとは・・・・
金メダルは喜ばしいことですが、そうでない事案は政治資金、さらに年末になって銀行の「貸金庫」から「金(カネ)」を盗み出した女性管理職行員がいたことに驚くなど・・・・。
日本の幕末の志士坂本龍馬は、「金なんぞは、評判のある所へ自然と集まる」と、名言を残しています。彼はお金を目的ではなく手段として使い、自分の信念や理想のために行動し、独自の見解を持っていたようです。
そして、1万円の肖像画になった渋沢栄一は「お金は大切にせよ、そして軽蔑せよ」と・・・・、「まっとうな富は正しい活動によって手に入れるべき」そして「金銭は大切なものだが、人を貶(おとし)める 軽蔑すべきもの」とも・・・・。
貸金庫ドロで大金を手に入れた元銀行員も、本人の感じ方次第でしょうが、決して幸せを感じ得ないと思いますよ・・・。