韓国の国会では、ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領弾劾の議案が可決され、大統領選挙になるのか、再びユン大統領が復帰するのか・・・・。そして今年は日本の首相も岸田氏から石破氏に交代したばかり、さらに来月はアメリカ大統領がトランプ氏になることで、日米韓の関係が注目されます。
トップが交代すると言えば、三菱 UFJ フィナンシャル・グループ(MUFG)は、来年4月からの新首脳人事を発表する見通しとか、そしてサントリーホールディングスの社長は新浪剛史氏から創業家出身の鳥井信宏氏に交代するとか、さらにオリックスの社長は井上亮(まこと)氏から高橋英丈(ひでたけ)氏に交代するようです。
トップは組織に対して圧倒的な影響力をもちます。ある調査では、たった一人のトップが会社の利益の約3割に影響を及ぼしているといいます。したがって、トップや上司が交代したときは、現場がトップに働きかけるチャンスでもあるわけです。それが強い組織の秘密なのかもしれません。
交代したトップは、今までとの「違い」を組織に持ち込むことでしょう。「違い」だからこそ、組織の新陳代謝、変化促進も進みますから、「違い」を理由に恐れを抱く、あるいは批判や対立、そして逃避していては、組織の発展はありません。
トップは、自らの考えやビジョンを伝えますから、現場も、どんな「思い」と「志(こころざし)」で日頃の仕事に接しているのかについて、伝えるチャンスが生まれます。双方の背景や考えを交わせば、変化する未来への新たな構想も生まれるものだと思います。
このように考えると所属する組織も、トップの交代は双方の関係性の基盤を築き、両者の間で新しい状況、新しいストーリーを生み出していく絶好のチャンスだと思います。