3月を思わせるような暖かい日が続いたかと思えば、春はまだかと思わせる日もあり、季節の移ろいの中で、農作業の段取りを決め、コロナが落ち着き始めた近ごろでは、商売する人も春を当て込んで商品を準備し、そんな暮らしを通じて私は四季の情緒を感じ取っています。
きょうは天皇誕生日の祝日で、お休みの人も多いことでしょう。暖かい日であれば気分が高揚しますし、季節が足踏みすれば春を待つあいだに、種まきの準備が進みます。
今年に入っても、ロシアがウクライナへの侵攻は止まず、ロシアのプーチン大統領の年次教書演説の内容は、ウクライナはソビエト時代の自国意識ではないかと思わせます。侵攻からやがて1年ですが、常任理事国ロシアの反対によって国連の無力さを露骨に感じさせます。
日本は、海外に対する政治・軍事的野心を一切持たず、抑制が効いた対外政策を保ち続けた「平和主義」は、終戦から70年をこえても、この間、戦闘で1弾も発射せず、1人の戦死者も出していません。にもかかわらず素晴らしい経済発展をもたらしました。
現代の日本は、平和という椅子に座り続け、平和ボケの国になってしまっているようだと、心配する人もいるようです。それは日本人が持つ財産であり、誇れることではないでしょうか。
私は、自衛隊について現憲法が実態にそぐわなくなり、改正が必要だと思っています。しかし、現在 衆議院予算委員会で議論されている防衛費の拡大は賛成できず、外国との軍事力のバランス意識からくる防衛力ではなく、平和は政治・外交の不足、怠慢だからと思っているのです。
自衛隊が国民から歓迎されチヤホヤされる時とは、外国から攻撃されそうなとき、災害派遣のときなど、国民が混乱に直面しているときだけなのでは・・・。言い方を換えれば、自衛隊は日陰で語られる時の方が、日本の国民が幸せなのでは・・・・。
テレビで見るウクライナの市街地へ砲煙が上がり、人命が失われ、建物が崩壊する映像を見る度に、外交の努力はいったいどうなっているのか、政治・外交の不足、怠慢ではないかと思うのです。戦争の解決に軍事力の大小ではなく、マスコミから伝わる人の心、情緒の大切さを思うのです。