10月日は「とう(10)ふ(2)」のごろ合わせで「豆腐の日」だそうで、豆腐は、豆乳をにがりで固めた加工食品です。 豆腐の「腐」の意味は、胃での初期消化のことを表しているようです。
豆腐には良質のたんぱく質や、腸を整え、消化吸収を助ける働きのある大豆オリゴ糖など、大豆と同様の栄養素が含まれていて、大豆より消化吸収が良いのが魅力の食品です。10月になっても真夏日が続き、酒のさかなに「冷やっこ」が欠かせません。
「冷やっこ」のやっこですが、大名行列の先頭でヤリを振って歩いた「やっこさんの紋が四角」だったことから名がついたといわれ、豆腐を四角く切ることを「やっこに切る」と言います。乾杯の時に「突き出し(お通し・先付け)」にカツオ節の掛かった冷やっこが出されればサイコッーです。
江戸時代から豆腐料理屋は評判で、「絹ごし豆腐」を初めて売った「笹の雪」はいまだに続いている老舗だとか、さらに今年のNHK大河ドラマ「どうする家康」で、岡崎城のある岡崎公園の敷地内にある八千代本店では「木の芽田楽」が売られ、豆腐を使った田楽のお店は、なんと創業130年で、豆腐を串に刺して焼き、八丁みそ(赤みそ)を付けて食べる料理です。
豆腐は木綿豆腐、ソフト豆腐、絹ごし豆腐、充てん豆腐の4種に大別され、日本の豆腐は柔らかくて淡泊な食感を特徴とする食べ物ですが、中華料理では油を用いる調理方法が主流のため、水分の少ない豆腐が多く用いられるようです。
1センチ角に切った豆腐を、「八丁みそ」で作った「みそ汁」に入れて毎朝飲み、1日が始まります。