外教生活 in 中国山東省濰坊-淄博-泰安-済南&北京=>故郷へ

北京五輪の翌年(2009年)からの外教(外国籍教師)生活と地元での留学生との触れ合いを綴っています。

外国語劇ファイナル

2013年11月19日 | 日記
11月19日(火) 晴れ

先日の外国語劇の審査員を頼まれ、決勝戦を見てきました。
先日の鑑賞からまさか彼女らが選ばれると思っていなかったのですが、日本語科も一つ
残すという温情でしょうね、ファイナルに選ばれたのです。

金曜日の授業で労いはしましたが、とても劇と呼べる代物ではないため、ビデオを最低でも
30回は見て台詞や発音といったものを完璧に近づけるように伝えました。
それをやって自信を持てたらもう一度呼びなさい、と。

翌日に学生から電話があり、気持ちを入れ替えたか、と期待したのですが
「内容を変えたのだけど、ビデオの日本語が聞き取れないので教えて欲しい」と。
内容をちびまる子からコナンに変えたというのですね。しかも台詞が格段に難しい。
ファイナルまで残り2日間、どうやってこんな難しいのを覚えるのか?と尋ねたら
ちびまる子劇の一部分が動きがないためつまらないから変更を考えたのだと。

呆れてものが言えなくなり、ちびまる子に戻して前回と同じコメントを残して別れました。

ファイナルは最初の組みが彼女達でした。ひと安心です。
他の組の後でやってしまうと完全に見劣りしてしまいます。

私の話は結局彼らには届きませんでしたが、ちょっとしたアクションでそれなりの笑いは
取っていました。
一応こちらでもちびまる子は大人気なので、ほとんどの学生が歌や登場人物を知っている
のですね。

劇は後半になるに従ってどんどんレベルが上がって行きました。
学生の発音も素晴らしければ、用意する小道具や展開も素晴らしいものばかりでした。
私と同じく審査員になったアメリカ人教師が大絶賛していました。

早ければ小学生から勉強を始めて慣れている英語とまだ1年が終わったばかりの日本語の
違いはあれど、知恵を寄せ合って素晴らしい空間を作っている英語科の学生と、自らの
限界を作りそこから先に進もうとしない日本語科の学生。
この違いがはっきりと見えてしまって、楽しみながらも少し物悲しい観劇でした。
コメント
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