外教生活 in 中国山東省濰坊-淄博-泰安-済南 & 北京

~旧タイトル:日本語教師LIFE~

一つの種が動き始めました

2013年11月26日 | 日記
11月26日(火) 晴れ

夕食を共にする学生が最近2人増えました。
元々は倩と一緒に食事をしておりましたが、同じ4年生で会話レベルが倩と同じくらいの
女の子が加わり、そしてその女の子にゲゲゲが面白いと紹介した2年生の女の子が最近
ちょくちょく加わるようになりました。
この2年生は先日の劇に参加した一人で、私が叱責した一人ですが、結構負けん気が強い
みたいで食らいついて来ますね、いい傾向です。

今日はその2年生、名前は茜、がイヤホンを肩に掛けたまま現れました。
「おや、どうしたの?」と尋ねましたら
(4年生の)先輩が歩きながらイヤホンをしているのを見て私も録音を聴き始めた、と。

4年生が2人の時はよもやま話をしておりますが、茜がいる時は録音を聴くことの重要性を
これでもかと言わんばかりに説いています。
それを4年生の二人が通訳して茜に伝えているのですが、
「君の先輩はこれだけ話せるようになってもまだ録音を聴いているんだよ」と話しましたら
驚いていました。
倩は敬語のテキストを自分で購入して、その音声を毎日聴いています。

そこで彼女たちにある冗談を話しました
「教師がいくら教室で録音を聴きなさいと話しても学生にはなかなか伝わらない」
「しかし既に私と会話できる先輩に指導されれば、あっさりと従う」

そんなことないですよ~、と倩も茜も私を見ましたが
茜の授業でも録音を聴くことの重要性を何度も話しましたが、彼女は一度として聞く耳を
持たなかった。しかし、倩が聴いている姿を見て彼女自身が実行し始めたことを伝えましたら、
笑っておりました。

そして茜には
「君がこれから半年間録音を聴き続ければ、聴解は飛躍的に進歩する」
「君にその成果が現れたら、クラスメートに伝えてあげて欲しい」
「そして君が上級生になったとき、君が後輩に伝えて欲しい」
と話しました。彼女は成果が出たらそうしますと応えました。

教師から伝える言葉というのは、時としてプレッシャーになります。
それがやらねばならない「義務」と化してしまうと萎縮してしまう学生もいます。
しかし、同じ言葉が学生間の共有の価値観となれば私は言う必要がなく、私がすべき事は
学生達と交流する機会を増やし、より会話の実践を増やすことに変わります。

私はこの学校が必要としてくれれば3年間はこの学校にいようと思っています。
まず最初のこの一年は種蒔きですね。4年生の二人には「意識改革」と話しています。

今、種の一つが芽を出そうと上を向き始めました。
3年後には様々な色を持つ花や木が目の前に広がることを目標に。
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