空手バカなオヤジの日常

新潟の空手道場「空手道新武会」で稽古に励む、空手バカオヤジの徒然記

挑む ~その3~

2023-05-22 20:42:02 | 空手 エッセイ
令和5年4月29日(土)、埼玉県戸田市スポーツセンターで開催されました、極真空手道連盟 極真館様主催「2023春季全日本空手道選手権大会」のうち、「2023全日本空手道型競技選手権大会 壮年男子の部」に、昨年に引き続き出場させていただきました。

昨年出場した際は、今回限りのつもりでの出場でしたが、今年に入り、いろいろ考えた末、今年も出場する決心をしました。理由は昨年同様、「試合という独特の緊張感の中に身を置いて、緊張や不安といった心の中に起こる様々な感情と向き合いながら実力を発揮する、という稽古を自身に課すため」そして「昨年、10年ぶりに試合に出場して、楽しくて仕方なかったから」です。また、昨年の大会後、長女から、「来年以降も毎年出場して名物オヤジになってほしい」と言われたことも、私の背中を押してくれました。

ただ、今年は大会出場に不安な要素がありました。昨年10月下旬頃から、もともと調子の良くなかった左膝が悪化し、正座が出来ない、蹴りが蹴れない、といった状態がずっと続いていたのです。本来なら、こんな状態で試合出場など考えるべきではないのですが、「全日本大会までに自身の状態をどこまで持って行けるか。これも自分自身への試練」と考え、出場を決意したのです。

出場申し込みをしてから大会までの約二ヶ月間、痛めている左膝と相談しながら、自分なりに大会に向けた稽古を行いました。ただ、道場生の指導をこなし、更に大会に向けた稽古をする、というのは、還暦を過ぎた身体にはかなりきついもので、あらためて歳を取るとはこういうことかと実感しました。

左膝の方は、かかりつけの整形外科で定期的にヒアルロン酸注射を受ける等の治療を受けたところ、正座は出来ないものの何とか型を打てる程度に回復して行きました。

そしていよいよ大会当日。左膝は完全ではないものの、型を打てるまでに回復していました。試合場に立つと、緊張はしたものの、やはり楽しくて仕方ありませんでした。
予選、決勝とも、審判全員から7点以上の高得点を付けていただき、結果は昨年に引き続き準優勝。我ながらよくやったと褒めてあげたいような好成績でした。

私のような、「師範」とか「先生」とか呼ばれる立場の人間が、いつまでも試合に出ることについては、賛否あるかと思います。しかし、私にとって試合は、あくまでも稽古の一環であり、歳とともに衰えていく自分自身への挑戦の場なのです。これからも現状に満足することなく、常に自分自身に挑み、精進を続けて行こう、今年もまた、そういう覚悟を再確認させてくれた全日本大会出場でした。

全日本大会を開催し、出場させてくださった、極真空手道連盟 極真館の盧山初雄会長、岡崎寛人館長はじめ、極真館の諸先生方、大会関係者の皆様に、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。



大会での演武の動画です。良かったらご覧ください。
全日本大会 予選・決勝演武

追記
全日本大会当日、長女と二女が会場まで応援に来てくれ、また今年は長男も大会に同行してくれたので、四年ぶりに家族全員顔を合わせることが出来ました。そして大会後、家族全員での夕食を楽しむことも出来ました。本当に幸せな時間でした。子どもたち、こんな父親のために時間を作ってくれて、本当に、本当に、ありがとう。



空手道新武会ホームページ

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 極真館 2023春季全日本空... | トップ | 33歳 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

空手 エッセイ」カテゴリの最新記事