名優 納谷悟朗さんがお亡くなりになりました。
世間一般的には、納谷悟朗さんといえば、ルパン三世の銭形警部でしょう。私も、宮崎駿監督の名作「ルパン三世 カリオストロの城」の名セリフ
「ルパンめ、まんまと盗みおって。いや、奴はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です。」
は、日本映画史に残る名セリフだと思っています。が、です。
私にとっての納谷悟朗さんは、宇宙戦艦ヤマト艦長、沖田十三そのひとなのです。
私は、幼少期からアニメや特撮が大好きで、小学生の頃にテレビ放映されていたアニメや特撮は、ほとんどの作品を見て育ったと自負しています。(全然勉強していなかったという裏返しみたいなものですね…)
小学校高学年になり、同級生が「アニメや特撮なんて幼稚だ。」と言って卒業して行く中、私だけが卒業できず、そのまま中学生になってしまっていました。そんな時に放送が始まったのが、「宇宙戦艦ヤマト」でした。
第1話を見て、「このテレビ漫画(当時はアニメなどという言葉はまだ一般的には使われていませんでした。)は、今までのものと違う。」と直感的に感じ、以降、完全にはまってしまいました。
当時の私の心を引きつけたのは、松本零士先生デザインの森雪やスターシャといった美女よりも(いや、もちろん十分引きつけられましたが…)、男の中の男、沖田十三艦長というキャラクターでした。思春期の私に、男の生き方、人としての生き方を最初に教えてくれたのが、納谷悟朗さん演じる、沖田十三というキャラクターだったのです。
沖田艦長の名言は数多くあります。第1話での、
「明日のために、今日の屈辱に耐えるのだ。それが男だ。」
や、最終話での
「地球か…。何もかも皆なつかしい…」
が有名なところですが、最も私の心に残っている名言は、自分たちに課せられた過酷な使命に不安を募らせ、迷い、悩む若者たちにかけた次の言葉です。
「信じようではないか、成功を。
人生、確かなものなどひとつもない。人間の一寸先は闇なんだ。
かといって、いたずらに不安がっていては何も出来ん。
不安を克服し、明日を信じる。それも、我々にとって大事な心の戦いなんだ。」
若い頃から今に至るまで、迷い、悩み、不安だらけの私にとって、この言葉は本当に支えになりました。
これらの名言を、納谷悟朗さんがあの渋い声で語りかけてくれるのです。納谷さんも、沖田艦長のように、迷い、悩む若い後進たちを励まし、時に叱咤し、育てていたと聞きます。
沖田十三=納谷悟朗は、私にとって、生き方を教えてくれた最初の師であったと、今でも感謝の気持ちでいっぱいです。
納谷悟朗さん、どうぞ安らかに。謹んでご冥福をお祈りいたします。
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古俣さんの御師匠でらっしゃる羽賀先生を彷彿とさせるような気もしますが。
(^-^)
そして納谷さんも間違いなく「名優」でした。
納谷さんの声によって沖田艦長や銭形警部がわたしたちの中に「実在」しました。
正直、他の俳優さん(納谷さんは声優という呼び名が嫌いだったのですね)ではあそこまでの存在感は出せなかったのではないかと思わせます。
心からご冥福をお祈りいたします。
仰るとおりです。
先日、「宇宙戦艦ヤマト2199」を観ました。良い意味でも、悪い意味でも、今という時代のアニメだなと思いました。沖田十三を演じている役者さんは、よく頑張っていましたが、先代が凄すぎました。
あらためて、納谷悟朗さんという役者の偉大さを実感しました。
ニュースで訃報を知りショックを受けておりました。
僕は世代的に銭形警部のイメージが強いですね。
そういえば先日ガンダムZZのエルピープル役だった本多知恵子さんが亡くなり、
その数日後に納谷さん。
声優さんが亡くなるのニュースが多くて本当に切ないですね。
お元気そうで何よりです。ブログ、読んでくれているのですね。うれしいです(^o^)
アメリカでの生活はいかがですか?金髪の彼女は出来たかな(^-^)
君がひと回りもふた回りも成長して(お腹周りじゃなくて、人間的に、ね)帰ってくるのを、君の長岡のかわいいお弟子さんたちとともに、楽しみに待っています(^_-)