マチネが終わったのが17:30近く。
ドッと会場からあふれ出す人の波。
近くのお店にて、しばし友人と感想を語り合ったりのどを潤したり。
私は今まで、私の先生の音が大好き、断トツ飛びぬけて好き!
と思っていたせいか、他のプレイヤーの方の演奏を
そう多くは聴いてこなかったんだなということを感じ。
先生の音、奏でる音楽はやっぱり私の輝く一番星なんだけれども
全然違うところで、いろんな方向で、それぞれの良さが出ている方々に出会えて
もっといろいろ聴いてみたいなぁと思った。
コンサートへ出向いて、ナマで聴くのがやはり一番!と思うけれど
気になるものにどんどん行くことは私にはできないので
そうなるとCDかなぁ。
でも、それにしても、あれもこれもはできないし…
という横で、楽器を試奏してカスタマイズの相談をして注文されている方々を見ると若干萎える…。
皆なんてたくさん、楽器を持っているんだろう。
ともかく、まずは自分の技量を上げるほうが先決なのよ!
と奮い立たせてみるw
~~ 19:00開演 ソワレ 「調和」~リコーダーアンサンブル~ ~~
スタートは「東京リコーダーアンサンブル」
安井敬さん、金子健治さん、庄司祐子さん、川名由比さん、榊仁美さん
ジークのロシアのバースデーソングによる10の変奏曲
作曲者のジークさんもいらしてました。
委託作品ということで、今回初演。
リコーダー用の楽譜というのは少ないから
作曲を依頼することで増やしてくれているという面もあるのですね。
人気作曲家のジークさん、とっても優しそうで楽しそうにされていたのが印象的。
「まるかる」
太田光子さん、浅井愛さん、村田佳生さん、辺保洋一さん
トマス・シンプソン:リチェルカーレ<いとしのロビン>
ジョン・ダウランド:パヴァーン
ウィリアム・バード:セリンジャーズ・ラウンド
ルネサンスのレパートリー。
これまた先ほどの現代曲のあとで聴くと新鮮。
「スーパーリコーダーカルテット」
北山隆さん、松浦孝成さん、村田佳生さん、渡辺清美さん
(村田さんご活躍!)
ビリー・ストレイホーン:A列車で行こう
池上敏:リコーダー四重奏による小組曲「四つの日本的情景」より馬子唄
今度はジャズに日本の曲。
~~ インターミッション ~~
「アントネッロ・リコーダー・コンソート」
濱田芳道さん、古橋潤一さん、細岡ゆきさん、中島恵美さん
タルクイニオ・メールラ:カンツォン<うぐいす>
古橋潤一:形状記憶剛毛
古橋潤一:ガッタイダー
これはね、またこういう吹き方もあるのか!ってくらい。
ステージに席が近かったこともあって、ブレス音までもが
ばんばん聴こえてくる!
濱田さんといえば、
映画「耳をすませば」のリコーダー演奏で記憶している部分があって。
切ないような、甘酸っぱいようなあの映画に
リコーダーの音色はぴったりだったなと思っていたので
この演奏も楽しみにしていたのですが
まー、まったく違う演奏で!
演奏者ってすごいね。
「La Strada(ラ・ストラーダ)」
吉澤実先生、野崎剛右さん
廣瀬量平:オード(頌詩)第1番、第2番
吉澤先生の帰国記念リサイタルのために作曲されたオード。
「本番30分前に作曲者の廣瀬さんが会場に持ってきて、
立ち位置決めて、譜読みをして演奏したんだよ…」
何度となくきいたエピソード。
(ぜーったい無理だから! といつも思う。
ぶっつけ本番、初見で演奏できるような曲ではない。
1979年当時の先生(まだ20代)を思い出して、
そのころから✨「神」✨であったなと思うw)
聴けてよかった。
「リコーダーアンサンブル“ラ・ルベルティーナ”」
ダニエレ・ブラジェッティさん、田中せい子さん、大塚照道さん、桐畑奈央さん、高橋明日香さん、中村友美さん、福岡恵さん、宮里あやさん
ニコロ・ブロクス、バルトロメオ・トロンボンチーノ等作曲によるイタリア10世紀のフロットラ4曲
ジャコモ・ボンザニーニ:カンツォーナ1番
ジュリオ・セーニ・ダ・モデナ:リチェルカーレ
今夜のトリ。
ルネサンスリコーダーがこれだけの人数揃っての演奏ってすごい。
先生がよく「イタリアの曲にはイタリアの楽器。“イタ~リア”って音がするでしょ?」というけれど
本当だ! 確かに! って思った。
ああ、だから楽器が増えちゃうんだ。
バロックの曲にはやっぱりバロックピッチの楽器が合うし。
この楽器(たとえばピアノ)と合わせるから、こういう音質のものがいい、
こういう曲を演奏するには、明るい音色のものがいい(ちょっと単純なたとえになっちゃったけれど)、
あるいは発音のはっきりしたものがいい、
愁いを含んだような、ある意味尺八的な鳴りを想像させるものがいいんじゃないか、とか。
確かに確かに。
あっという間にまた2時間。
合計5~6時間? たくさん聴いて、
すでに言葉に表せない記憶の海の中に沈んでしまった欠片もたくさんあるけれど
きっと沈んでいるだけで
何かの機会にキラッと光って思い出させてくれるのだと思う。
そして、さすがプロ、の話術で司会を務めていらした浅岡聡さん。
TVでおみかけしていた時は、特に好きとかはなかったけれど
(どちらかというとやかましいイメージでした、ごめんなさい)
リコーダー愛はすごいなって思う。
そしてステージセッティングの転換をすべてひとりでされていた黒服のお兄さん!
(若干コワモテ)
もう、すばらしい、無駄のない素早い静かな動き。
盛大な拍手を送ろう。
めいっぱい充実の1日でした。
終電1本前くらいで家にたどり着いたのに、
ギラギラしちゃって眠れやしなかったこと。
いろいろひっくるめて、がんばって、無理して行ってよかった。
ルネサンスリコーダーって、『最後の秘境 東京藝大~』
で専攻されている方がいた、バロック式のリコーダーの
ことですか?
検索すればわかるのでしょうけれど、横着して訊いちゃいました
すでにその本が手元にないので、何と書かれていたか定かでなく、お返事できなくてごめんなさいね。
ルネサンスとバロックでは時代が違いますし、
作られた国によっても形状が違うし、
藝大ではっきり何を学ぶのかはわからず…
結構奥が深い楽器なんですよ、とだけ答えておきます💦
答えになってな~い💦💦
くださりありがとうございます
本を手元にお持ちじゃないことに後で気がつき
あちゃーと思っていたところでした
藝大のサイトでは1500年代半ばから1800年代
までの音楽を学んでいると書いてあるので、ルネ
サンスリコーダーも含まれているかもしれませんね。
リコーダーを習ってみたいという気持ちもありつつ
(高校時代、アルトリコーダーを吹くのが大好きで
した)今でもすべて投げ出したいことがあるのに、
もうこれやることを以上増やせないなあと自重し
ております
どうもスマホからうまくお返事できませんで、大変失礼をば致しました💦💦
アルトリコーダー!好きです。
ソプラノリコーダーより数段w
私はどうも、高い音は耳的にも苦手なようで。
(先生おっしゃるには性格的にも、だそうです)
ようこそ、リコーダーの世界へ!
生涯楽器ですから、今からでも! 細々とでも!
息を使うことは肺を使うことですから!
是非!!
でも、これ以上手を出せないという気持ちも
よおっっっくわかります。
そこ、難題ですよね。