『みかんとひよどり』近藤史恵 を読む。
腕はいいのにお店がなかなか繁盛せず
始めたばかりの猟で遭難してしまったシェフ。
始めたばかりの猟で遭難してしまったシェフ。
相棒の猟犬と共に途方に暮れていたところを無愛想な猟師に助けられる。
夢を諦め、ひっそりと生きる猟師。
夢を諦め、ひっそりと生きる猟師。
自由奔放でジビエへの愛情を持つオーナー。
謎の趣味を持つ敏腕サービス係。
ひとは、少しずつゆるやかに、変わっていく、のですね。
樹に成るミカンを食べて肥えたひよどりは
禁猟期間でも害鳥駆除の名目で狩猟することができて、
肉にミカンの香りや風味が染み込んでいて料理するととても美味しいのだそう。
「肉を焼くことは、対話だ」
生きるということは、食べるということ。
食べるということは、命あるものをいただくということでもある。
改めてしみじみと、そのことを感じた本でした。
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