空色のきもち

晴天の日も、雨の日もあるけれど、好きなものと一緒に毎日を過ごしています。

『時をかけるゆとり』

2015-02-11 22:43:03 | 本の森
『時をかけるゆとり』朝井リョウ を読む。

戦後最年少直木賞作家の初エッセイ集

就活生の群像『何者』で戦後最年少の直木賞受賞者となった著者。
この初エッセイ集では、天与の観察眼を駆使し、
上京の日々、バイト、夏休み、就活そして社会人生活について綴る。
「ゆとり世代」が「ゆとり世代」を見た、切なさとおかしみが炸裂する23編。
『学生時代にやらなくてもいい20のこと』改題。
”圧倒的に無意味な読書体験”があなたを待っている!?


というわけで・・・

朝井さんがどのような読書をしてきたのかの本かと思って手にとったら
全然違いましたww

うちの子供もゆとり世代。
「これだから、ゆとり世代は・・・っていわれるけどさぁ
おれら、ゆとり世代になりたくてなったわけじゃないぜ?
オトナがそうした方がいいって決めて、実験された結果がおれらなわけじゃん?
その世代が悪いっていうんなら、オトナが失敗したってことだよね?」
とその昔言われました・・・
返す言葉がないね。

「ゆとりの導入で、こんなの勉強しなくていいって言われたけど
君らが大学受験するときに、試験問題が簡単になっているなんてことは
僕には考えられない。
どこかでその、勉強してない部分を補わなくてはならなくなる。
だから僕は、消えてしまった部分はプリントを作ります。
意見はいろいろあるでしょうが。」
と言った小学校の先生。
おかげで円周率を「3」なんて習わなかったけどね~。

そんないろいろを思い出す「ゆとり」という言葉。

それが時をかけて、社会に出ちゃうくらい、月日は流れました。
うちのゆとりくんも、お腹が超絶弱い。
わかるーわかるー。
そんなところに親近感。

自分の書いた文章に自分でダメ出し、
朱筆を入れてしまうことに大笑い。

さらっと読める一冊でした。


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