空色のきもち

晴天の日も、雨の日もあるけれど、好きなものと一緒に毎日を過ごしています。

心に響く言葉、との出合い

2019-03-26 23:46:57 | 本の森


いろいろなジャンルで活躍する人の、
心に響いた言葉を集めた雑誌。

私は、本を読んだときに気になった言葉を書きぬいている。
心に響く、というとなんとなく、「良い感情」「前向きになれる言葉」のような気がするけれど
必ずしもそうではなくて、
「突き刺さった言葉」も書かれている。
だから読み返すと、かさぶたになって治りかけていたこと、半分忘れかけていた傷口が開くときもある。
でもそれも大事かなと思って。

「こんなシチュエーションでであった、この言葉」
それぞれのそんな話を読んでいるうちに
私が本を読むのは、言葉を探しているからなんだなぁと思った。

小学生くらいの時、初めて、「自分は第一印象が悪い」ということに気づいた。
それまでだって、そこそこ、生きにくさは感じていたのだけれど
「第一印象が悪い」とは思っていなかった。

当時の写真を見ると「確かに…」と思うくらい
実に仏頂面の写真がたくさんある。
こんな顔で人に接したら…

遠足の写真をみていた担任の先生に「楽しくなさそうだね」といわれたこと。
常々母に「にっこりしなさい」といわれている意味が、
あるときストンと腑に落ちたこと。
(それまでは「楽しくもないのににっこりなんかできない」と思っていた。
が、その気持ちをも口に出さないので、仏頂面でいうことを聞かない頑固な子でしかない。)

「しっかりしている」は、必ずしもほめ言葉ではないと気づいたこと。
意見の出ない学級会の司会をしていて、終了時間ギリギリになってきたので
「意見がないなら、この意見でいくことになるよ」といったら
もう一人の司会者に、
「そういうふうに、人の意見を聞こうとしないから、あとで文句が出るんだ」
とぼそっと言われたこと。
(小学生の学級会で。言ったほうも、言われて傷つき、今も時々思い出すほうも
なんというか…とは、今では思う。
が、あのとき、どういえば、どういうふうに話をまとめれば正解だったのか、は考えてしまう。
「正解」を求めるあたりが、なんともはや…でもあるけどね)

以来、長い年月をかけて、
「穏やかな表情をつくる」あくまで自分比
「きつい言葉を発しない」言葉を探している=自分の中からだけでは表現できないので、なおさら本を読むようになった
「ゆっくり話す」厳しい言葉を早口で大声で発すると、実にキツイ。少しでも穏やかに見せるために。
なんていうのを身につけるようにしてきたように思う。

それは、自分の本質をカモフラージュしているので
矛盾を抱えることにもなって、時に苦しくもあるのだけれど。



さて先日、担当社員の送別会があった。

社員さんたちはいつも忙しくしていて
相談するにしても、要点をまとめて簡潔にきかなければ。
また、そうしないと求めている回答を得られないし、お互いの時間がもったいない。
それに加えて、私の中では上のような気をつける点があって…
実際のところ、気疲れする。
でも、それぞれに多少の短所があるにしても、トータルでみたら
「本当によくやっているよね」と思うキャリアウーマン揃いなので
不必要なトゲトゲは与えないように…とも思う。

「さいごまで、しずくさんにはお世話になって…」
「いえいえ、こちらこそ、本当にありがとうございました」
などという、一種お決まりの流れのやり取りをしていたら
他の社員さんが入ってきて、私の話になる(謎)

抜かりなく、つねにビシッと仕事を進める
自分にも他人にも厳しい「ミズ・パーフェクト」集団。
彼女たちの、私への評価をきいていると
へぇー、パーフェクトなあなたにも、そんなことを思う時があるんだ!
えっ! そんなふうに感じていたの!?(若干うれしい勘違いだった)
あらたな発見もあった。

まるで、半分他人事のように自分評をきいてしまうのは
「会社での自分(オフィシャル)を演出している」からなのか。
そして「ふむふむ。では今後はそこはキープで、こっちを控えめに、そこをより強く…」などと
心の中でメモしている(笑)

相変わらずな二面性とともに
「そういうふうに見せたい」と思う自分の佇まいが、相手にその通りに受け取られているのならば
それは演出成功なんじゃないの? と思いもする。
「演出でしょ」と見破る人には、「うん、そうだよ」といってもいい。
見破らない人に対して、「本当のわたしは違う」「わかってくれない」と思わなくてもいい。


本当の私をわかっている人は、そうたくさんいなくても、いい。


そして、ボキャブラリーは豊富なほうが柔らかく表現できるし、
わたしとは異なる感性の持ち主の考え方や感じ方を知ることができるので、
これからも本を読んでいくんだろう。

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