辻堂小中学生「五行歌」の続き。
こうやって何篇かの作品を見ていると小中学生にとっての身近な「死」はおじいちゃんおばあちゃんなんですね。
順番から両親の死はまだまだ先です。
そうでないと哀しいです。
小中学生に限らず大人になっても「おばあちゃん」「おじいちゃん」に対する子供の気持ちは一緒です。
今年26歳になった息子の行動規範は「祖母が嫌がるような言動をしない」、そして「祖母が喜んでくれるような生き方をする」なのだとかみさんから教えてもらいました。
私とふたりで祖母の傍についていたのですが、息子が「パパ、ナナ(おばあちゃん)とふたりで話したいからちょっといい?」と私を席払いします。
私は土曜日であったのにどうしても抜けられない仕事があり数時間オフィスに行かねばなりません。
おそらく戻ってきたころには生きていないだろうと分かっていました。
「分かった、じゃあ頼むよ任せるね・・・」 私は涙を我慢して背中を摩って抱きしめて心でサヨナラ、アリガトウを何度も繰り返して別れました。
その後息子はおばあちゃんとどんな話をしたのでしょう。それはかみさんに話たかもしれませんが、私は聞いたことがありません。
息子は産まれた時からおばあちゃんと同居でしたから母親がふたりいたようなものです。
きっと濃密で静かで柔らかい優しい時を過ごしたに違いありません。よかったねふたりとも。
息子の行動規範が祖母にあるのなら私も彼の今後を心配していません。
いつまでもふたりの孫を見守っていてね。
<o:p> </o:p>