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ECOという名の消費

2009-03-24 | 環境
福祉関係の集まりに出席してきました。
弁護士による多重債務解消手続の話などがあり勉強にもなったのですが、リサイクルによる繋がり作りの話には、かなりの違和感を抱きました。
話題になったのは次の三つです。

 ○町内会単位の廃油回収でバイオディーゼル燃料を作る運動
 ○ペットボトルキャップ収集で途上国のワクチン費用を作る運動
 ○プルタブを集めて車椅子を寄付する運動

一見するととても良いように感じますが、それはエコと聞いただけで思考停止に陥る病理のようです。
廃油回収は家庭用の少量の廃油を集めるための燃料の使用、製油のための燃料の使用を考えてみれば分かりますが、必ずしも省資源にはならないということです。
プルタブはアルミ金属を売った金額のことですから、必ずしもプルタブである必要はなく、わざわざプルタブだけを集める非効率が問題です。

ペットボトルキャップは、現状ではペットボトルのリサイクル自体が経済的にもエネルギー消費の視点からも破綻しているという問題が抜け落ちています。
リサイクルに回すという免罪符からペットボトル消費は増えつつあり、分別回収や流通により多くの手間とエネルギー資源が消費されています。
ペットボトルはリサイクルすることで原料から作り出すよりも多くの石油を使います。

私自身はエコというのは消費喚起のためのコマーシャルだと感じています。
リサイクルをするという安心感が無駄な消費を誘っている。
ペットボトル飲料は便利なものではありますが、消費者はその容器と輸送コストに料金の半分以上を払っているという現実も知ってもらいたいと思います。
マスコミは製造元が顧客ですからそんなことはテレビ、新聞には出てこないのですが。

いまだにエコは良い事だという洗脳が行き渡っていて、福祉関係の団体でこのような話になるのが悲しくもあります。
ちょっと怒りを覚えながらそんな意見をしてきました。
人の繋がりは大切ですが、もっと違う方法もたくさんあると感じます。