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あれから10年

2009-03-25 | 環境
1999年に発覚した青森岩手県境産廃不法投棄事件。
すでに10年が経とうとしています。

県境産廃不法投棄事件

昨年、一昨年と二年に亘りこの現場を見学してきました。
手元にはかなりたくさんの資料があります。
この現場は八戸市の取水場上流の山の上にあり、現場近くから湧き出ている地下水が馬淵川支流へ流れていく地理関係にあります。
青森県は浸出水処理施設を整備して集水処理を行っています。






現地見学の際にはヘルメットと活性炭入りのマスクが渡されます。
マスクをはずすと化学物質の刺激のある匂いが強くします。
ここで働く人達は防毒マスクをつけています。




水処理施設では放流までに9過程の処理を加えています。
完全ではないかもしれませんが最大限の努力をしています。

全国で起こっている不法投棄事件ですが、ほとんどは封じ込めで対応しています。
香川県豊島とここの現場だけが全量撤去、事業費用は青森岩手両県合わせて655億円を見積もっています。
事件を起こした会社はどれほどの売り上げを上げたのでしょう。
少なくとも処理費用よりは少なかったはずです。
処理を依頼した会社からも費用分の取立てをしていくようですが、大半は税金からの支出になるのでしょう。

産廃の撤去が終わっても土地が元通りになるわけではありません。
人間は経済のためにこれほど愚かな事が出来る生き物のようです。