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資源小国日本

2009-03-27 | 環境
日本で産出しない資源は石油だけではありません。
あまり知られていませんが農業で肥料として使うリンも全量を輸入に頼っています。

枯渇する化学肥料
肥料用リンは下水道から回収

上は昨年5月に、リン鉱石輸出国である中国が輸出関税100%と、実質的な禁輸措置に踏み切ったことで話題となっていました。
それに対して日本では今年の3月になってから対応を打ち出しています。
その間10ヶ月、リン鉱石の取引価格はすでに大暴騰しています。


<グラフ出典  農業協同組合新聞>

有機農産物が持てはやされている今でも、化学肥料は日本の農業を支えています。
農業という職業に注目が集まるようにはなってきましたが、化学肥料の語感の悪さからこの問題は置き去りにされています。
食料自給率を支える農業資材は重要だと思います。

すでに多くの自治体では多くの取り組みをしています。
青森県でも上北地方で下水汚泥を発酵させた肥料が生産されていました。
自治体における家庭系生ゴミの資源化状況について
こちらの資料11ページを見ると、家庭からの生ごみまで活用しようとしていた事が判ります。
大変安くて使いやすい肥料だったため私もよく購入していましたが、生産中止になっているようです。
経済原則だけでは立ち行かないものも多くあるのでしょう。

以前畑を借りていろいろ栽培していましたが、牛堆肥を頼んで貰っていました。
牛を飼育する農家にとっては処分に困るものであっても、無農薬農業をする人には大事な農業資材です。
今では家庭園芸だけですが、生ごみ堆肥は花の大切な肥料です。
ごみとして燃やすのではなく資源として見る事が出来れば、日本はまだ多くの資源が眠っているのでしょう。